2013年2月28日木曜日

 離山はなれやま 藪山上級編

 
離山2307mは鳳凰の地蔵岳の北にあります。登山道はありません。



これは甲斐駒から見た離れ山です。オベリスクの左下のでこぼこしたやつです。
ちょうどうっすら日があたってます。
あそこがどんな風になっているか、何枚か写真を載せます。



アプローチは‘熊小屋’という名前の三角点ピーク。
熊小屋自体は藪の湯の奥にあってすっきりとした形の良い山です。
大武川の支流、石空川(いしうとろ)の北精進ヶ滝120m展望用の駐車場がスタート。
熊が小屋を作って住むくらいたくさんいる!という意味だろうと勝手に解釈しています。
実際、熊小屋を登ると、フンとか熊棚とかがじゃんじゃん出てきます。



熊小屋を過ぎると尾根はしばらくなだらかになります。
1900m位から傾斜が強くなって、シャクナゲと岩、転げ落ちそうな草付きの連続

大武川 一ノ沢の横は北尾根とも呼ばれているようです。
北尾根との合流点に着きました。



離山は4つのピークの総称です。実際小さなものも含めると10個以上のピーク。
面白いのは地蔵に近づくに従いだんだん小さくなるんです。最後は都会の富士塚みたい。

北尾根と合流してすぐにⅤ峰と言われるピーク。
Ⅳ峰とのコルに向かって懸垂下降。



それぞれのコルは大武川の支流 赤薙沢へ落ちるルンゼとなっていて、
地獄の入り口のようです。



離山は甲斐駒の展望台です!
赤石沢の奥壁はもちろん、ダイアモンドフランケ、摩利支天の東壁、サデの大岩、中央壁
み~な見えるのはこの角度です。



Ⅳ峰のピークです。
安心して(落ちる心配がない!)テントを張れるのはここだけです。
あまりに狭くて焚火もできません・・・テントが燃えちゃいます。



翌日も朝からⅣ峰の下りで懸垂
Ⅳ峰Ⅲ峰のコルに着きました。左にⅢ峰
ここからの登りが離山の核心部です。多くのパーティーがここで敗退のようです。



Ⅲ峰Ⅱ峰のコル
ものすごい太さのカラマツで懸垂下降。
ここまでは石空川側を通って前進しています。
ここで初めて赤薙沢側を通ります。地獄の入り口を無事通過したので。



Ⅰ峰の横は花崗岩が風化したワンダーランド!地図上の2307mは右上のカラマツの中です。
‘白砂青松’昔の人も好んだであろう景色

Ⅰ峰を過ぎても細かいアップダウンは続き、なんだかいやになった頃、地蔵との最低鞍部
残雪の登りになります。



時々踏み抜くこともありますが、概ねしまった雪です。
傾斜も強まって‘露岩のピーク’と呼ばれる地蔵の北のピークに出ます。



露岩のピークからは気持ちのいい雪稜です。意外にオベリスクまではあります。

記録 2009/5/3~4

   
今年のGWに行きますので新しい写真をお見せできると思います。






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