2014年10月27日月曜日

高妻山

  北信五岳または北信五山(ほくしんごがく、ほくしんござん)という呼び方があります。
北信濃に聳える五つの山という意味です。~飯縄(いいずな)、戸隠、黒姫、妙高、斑尾(まだらお)~

頚城三山(くびきさんざん)という呼び方もあり、新潟側から見た場合です。~妙高、火打山、焼山~

上信越高原国立公園というくくりもありますが、意外にこれが広い!
群馬(上野)、長野(信濃)、新潟(越後)にまたがる上信越の山々、谷川連峰、清津峡、苗場山、志賀高原、白根山、草津、菅平、軽井沢、浅間山などの1949年(昭和24年)に指定された地域と、新潟、長野にまたがる妙高山から戸隠連峰、野尻湖などの1956年(昭和31年)に追加指定された地域と大きく2つに分かれます。

いろいろなくくりはありますが、長野県から新潟県の上越に抜けるあたりは気になる山がたくさんあります。僕も上信越道なんかを走るたびに見上げていました。もちろん行ったことのある山もありますが、広大なあのエリア、把握するのは大変です。まだまだわからないことはいっぱいあるけど、とりあえず戸隠連峰の最高峰、高妻山に登ってみました。

写真は戸隠キャンプ場から見た快晴の戸隠連峰です。この写真では、戸隠山も高妻山も写っていません。戸隠山は左の奥、高妻山は右の奥、写真の真ん中の低い鞍部、一不動を目指すところからのスタートです。


そこそこ混んでいる駐車場

戸隠キャンプをスル―して戸隠牧場の中を通ります。


牛さんが出入り出来ないような柵を通ったりします。 


大洞川を遡ってつけられた登山道。大洞川は千曲川に流れ、長野から新潟に入ると信濃川になります。日本で一番長い川でしたっけ?


こんな感じの登山道なので、晴れていても疲れた登山靴だと濡れてしまうでしょう・・・


滑滝と言われている鎖場。


滑滝のすぐ上にもこんな鎖場があります。どちらもホールドスタンスを丁寧に見つければ問題になるところではありません。強いて言えば、この鎖場の方が危険な感じはします。トラバースだからです。 


支点、なんだかやばい感じのものばかりです・・・懐かしい鉄ビナ・・・


とりあえず人の体重ぐらいだと大丈夫!ということなんでしょうか?この曲がったアンカーは、誰かが落ちてこうなったわけではなく、雪の重さなんだと思います。世界でも有数の豪雪地帯ですから!


その先の3mくらいの滝を越えるところが一番やばい感じです。写真の鎖の下、つるつるのぬめった岩を越えるところはとても危険!


一不動に着きました。避難小屋があります。文字通り避難小屋です。


気持ちのいいベンチ。ちょっと小さめ。


小屋の内部

小屋横のトイレスペース。トイレではありません。


内部。携帯トイレ使用前提

稜線に出てやっと高妻山が見えました。この写真のとおりの傾斜を味わうことになります。


泥んこは雪国の山の証明

良い天気で、正面の奥に富士山!わかりますか?八ヶ岳の左にちょこっと見えます。


高妻山の前にとりあえず目標となるのが五地蔵山


五地蔵山山頂。一不動の次は、二釈迦、三文殊、四普賢と菩薩が置かれているらしいです。東(右)側は断崖の縁で要注意。五地蔵から先は、頂上の十阿弥陀まで六弥勒、七観音、八薬師、九勢至と続き、アップダウンのある苦しい行程です。このアップダウンが高妻山のしんどさなんです。


飯綱高原を見下ろします。


七薬師


北アルプス北部の山がよく見えました。鹿島槍や五竜の間に、剣や立山が見えるととてもありがたい気持ちになるようです。


八薬師のあとの八丁ダルミから九勢至を経るころから、胸突く急登で手と足の両使いとなります。


登山道の様子

やたらに急です。ここの登山道は傾斜に対して直角、文字どうりほぼ直角についているので登るにつれどんどんしんどい登りになります。


ようやく山頂部の一角におどり出て、十阿弥陀、そして山頂。


こちらが十阿弥陀。


特徴的な雨飾山

弥勒尾根入口


登山道が凍るようになりました、泥で滑りやすい所も含めて、爪の短いアイゼンなんかを用意しても歩きやすいと思います。スパイクのついた靴のようなつもりです。





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