2015年4月19日日曜日

お宿まつや


新潟遠征は日帰りだと慌ただしいだけなので、楽に登れる山にそれぞれの日に登って、山小屋がないのでふもとの民宿にでもと思い検索し、ネット情報だけで決めた宿でした。あまり期待もしていませんでした。ところがとても良いお宿でした。山の話ではありませんが、是非ご紹介したくなりました。この春のはじめに弥彦山、角田山、国上山などの宿泊には超お勧めです!寺泊町野積海岸


この4月で茅葺屋根の葺き替えが終わるようです。職人さんが屋根に上っていました。仕上げ作業のようでした。越後七浦シーサイドラインを南下しながら、この辺だと思うんだけど・・・と目に入ったのが美しい茅葺屋根。丁度おかみさんが玄関を掃除していました。


良寛和尚の歌碑と双体道祖神
江戸時代、越後の岩海苔の三大産地は、山北町府屋、寺泊町野積、柏崎市笠島だったそうです。この野積の岩海苔を、良寛が歌に詠んでいるんです。製塩と海藻が有名だった野積の浜でした。この歌碑の歌ではありませんが、野積の浜をうたった歌があります。

        越の海  野積の浦の  海苔を得ば  分けて賜れ  今ならすとも


八百比丘尼はっぴゃくびくにの松

昔、野積に生まれた漁師の一人娘が、父親が弥彦の神様から授かった食べ物を食べたところ、娘の容姿は何年、何十年経っても変わらず、いつまでも若く美しいままでいることができました。
しかし、何百年も年をとらない娘は、何度か嫁にいっては夫に先立たれる運命を背負ったため、ついにこの地に居たたまれなくなり、剃髪ていはつして尼さんとなって、諸国修行の旅を続け、最後は若狭国(福井県)の空印寺で修行を重ねることにより入寂したといわれます。
このいつまでも若々しく年をとらない尼さんを人々は八百比丘尼はっぴゃくびくにと名付け、生家を出るときに家の前に植えた松を八百比丘尼の松と呼んでいます。

全国にある八百比丘尼の伝説。人魚伝説です。


ご近所の茅葺の屋根と風景。カエルの合唱が始まっていました。


一番のおすすめは食事です。刺身、焼き物、煮付け、揚げ物・・・極めつけは、しゃぶしゃぶで、中でもおじいちゃんが採ってきたワカメは絶品でした。期間限定の生ワカメのしゃぶしゃぶです!こころづくしのお料理を、窓の外の八百比丘尼はっぴゃくびくにの松を見ながらいただきます。


〆で出てきた鯛茶漬け!絶品!


変わったデザインの欄間


中から見た茅葺屋根の内側



神棚


朝食

自家栽培の米だそうです。ご飯がとってもおいしいんです。そのお米でにぎったおむすび2個、登山客にはサービスで付きます。裏は弥彦山です。


お風呂は決して広くはありませんが、柔らかいお湯でなごみました。


角田山、弥彦山、国上山とセットで「お宿まつや」お勧めです!





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