2015年5月10日日曜日

足と靴のフットライト.

先日岡山におじゃました折、是非ともお寄りくださいと紹介されたフットライト
こんな景色の片田舎にあるお店、というより工房です。


工房は、集落の氏神さん横のご自宅です。


作業中にもかかわらずお話をさせていただきました。梶田勉さんです。
話し始めてすぐにわかったことは、梶田さんは根っからの職人さんだということです。つまり、営業的な笑顔はほとんどありません。必要な質問には端的に答えてくれますが、彼の答えを導き出すためには、こちらも真剣に考えて質問しなくてはなりません。専門的な知識はなくてもいいのですが、自分の感覚でいいので、自分の登山靴のどこに不満を持っているかとかです。


狭い工房の中にあるたくさんの道具。


ビブラム№1012

靴本体とソールの間に入るウレタン素材。ソールは5~6種類準備してあって、その中から最善のものが選ばれるようです。靴本体がしっかりしていれば基本何回でもソールの張替は出来るようです。ウレタンもいくつか種類があるようです。目的に合わせてアドバイスいただけます。


二年履いた僕の夏用の登山靴。ソールのブロックパターンもだいぶ角がなくなって、急斜面では滑りやすくなっていました。3万円くらいの購入費だったと思います。初めから柔らかめの底が少し気に入りませんでした。今回梶田さんにお願いしたのは、固めのソールにしてほしいというものです。


昔、見よう見まねで、ちょっとだけクライミングシューズの張替をしていたので、懐かしく見せていただいた道具。これは皮包丁。


こっちは底ポンハンマー
登山靴の張替、現在は職人さんが何人もいる、大手の修理工場2軒に集約されています。そこでは仕事の内容を分業して効率よく作業がなされます。ただ、一人の職人さんが見るわけではないので、作業的に流されてしまうこともあるようです。完成品が見劣りしなければ、中の状態はだれにも分からないわけですから。


フットフラット の基本的な加工賃をホームページから転載しておきます。この料金に消費税と送料がかかります。

オールソール
(両足の価格)
ソールのみ交換7.000円
ミッドソール交換有り8.000~9.000円
ポリウレタン再構築有り13.000円
ふち巻き交換
(両足の価格)
 3.500円
ミッドソール縫いミシン縫い処理 2.000円
ほつれ縫い 500円~
破れパッチ当て 1.000円~
すべり革補修 2.500円~
金具交換1箇所につき200円~
クリーニング内側・外側共に丸洗い2.000円~
その他修理 別途見積もり
当店オリジナル靴紐 1.000円

登山靴、山を歩く場合最も重要な装備です。決して安くありません。長く履いていると自分の足に馴染んできますし、修理して履けるのであれば何よりエコです。


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