2015年11月10日火曜日

金峰山七人行者

10月の金峰山みたけ道のノリで、行くじゃん!行くじゃん!ということで出かけた金峰山でした。
山梨市、牧丘-琴川ダム-柳平を過ぎて、大弛峠に続く林道、アコウ沢の先のアコウ平に車を停めました。


荒川の本流に向けて下ると現れる、琴川杣口森林軌道跡。しばらくはこれを使って南下して、尾根の先端から荒川本流におります。マーキングがしっかりされていて特に迷うところはありません。


靴を履いたまま出来た渡渉。御室川左岸に付いた登山道を登っていきます。


水晶峠を下ってきた甲府市黒平からの道と合流するあたりです。非常に狭い範囲に尾根と沢が交互に交わるところ。いちばん北側の尾根が七人行者の尾根。


原全教「奥秩父続篇」より
『そこから(片手回しの岩場から見てということ)金峰山七不思議の一つとして有名な七人行者と云うのがよく見える。頂上から八幡へ続く郡界尾根から「中巨摩」の「中」の字へ分れる尾根の上に露出する岩で、下から曳いた最初の岩峰とその次の岩峰との間に二つ、さらに次の岩峰との中間に三つ、残りの二つはその上の高い頭との間にある。国志に「聖巌道士 笈(おい、修験者のザックのこと)を負ふて山に登る形に似て四、五相連れり。」とあるのは、旨く形容したものである。』

つまりこういうことです。御室小屋から通常の登山道を使って金峰山を目指す。途中の片手回しの岩場あたりから、南西の方角を見ると、八幡尾根の途中のピークから南東に派生している尾根の上に風化した花崗岩の岩頭がいくつもある。その岩の塊が七人の修行僧に見える、ということ。写真は晴れた時の七人行者の尾根です。


意外とこんな痕跡もあったりして、想像していたよりも楽なのかな?と思いましたが、想像した通りになりました。


シャクナゲです。不規則に伸びた枝。行く手を阻むシャクナゲの枝。


一人目の行者様にお会いしました。


ガスって周りもよく見えないしということで敗退決定。登りはぐいぐい登りましたが、雨で濡れているし傾斜もあるので、下りはロープを使いました。


一度やんだ雨もまた降り出し、お昼はみんなでツエルトの中で、となりました。


短時間で作れるみぞれ汁。黄色のツエルトなので、中は黄色の空気。バーナーに火をつけるとすぐにあったまります。


御室川の黒平との分岐。この分岐の北で御室川の河原から、金峰山からの尾根の末端に上がります。10分ほど登ると御室小屋です。ここの地形も特徴的なのでしっかり地形図を見ます。御室川の二股にあたるところ、右股も左股もしばらくほとんど平行に上流に行くので、その間にある尾根はとても細長い半島のようにです。その特徴的な地形が二股ではっきり確認できるのです。マーキングを追いかけるのではなく、地形を見ながらの登山を目指してほしいです。


荒川本流の流れ。


トロッコ道からアコウ平への登り。倒木多いです。


山梨市の市街地から柳平の間、結構見どころがあります。金桜神社があるのはみたけ道の東口にあたるから。写真は大きなトチノキ。あまりに立派で車を止めました。


椹の巨木の森。



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