2016年9月11日日曜日

治郎兵衛沢

河原木場沢を登って西天狗の山頂までやって来ました。河原木場沢
登山道を使って唐沢鉱泉か、夏沢鉱泉経由で桜平に下るか?どうせなら河原木場沢の南の治郎兵衛沢を下れば桜平まで最短で下れると思ったのでした。

東天狗から根石岳に続く稜線です。稜線の登山道の筋が見えています。まるですりばち状に右下に向かって沢地形になっています。その沢が治郎兵衛沢です。主稜線から下ると緑に見えているハイマツのやぶこぎが控えているのは写真を見ても明白です。稜線に上がったら気持ちいい青空、ハイマツのやぶこぎは御免だと思いました。


西天狗と東天狗の間のコルを注意深く見てみると、簡単に沢に降りれるラインが見えました。岩屑だらけの斜面ですが傾斜も転落すほどではないような感じなので、ロープも必要ありませんでした。冬だったら絶対入らないところでしょう。


本当に人気の山なので人がいっぱい。人が途切れたあたりで沢筋に下降を始めました。


脆い岩の岩稜が幾筋にも見えます。ちょっと移動しただけで岩の形がどんどん変化します。


青空と飛行機雲。


穴が開いた不思議な岩。


沢身に降りた後も岩屑の堆積。


この沢の名前、別名「シラナギ沢」という表記もありました。さもありなんの崩れ。


標高2200mくらいで水の流れが始まりました。沢ですから、水が流れ始めるとホッとします。沢靴に履き替えるということになります。


唯一の滝らしい滝の落ち口に着きました。


左岸を簡単に巻いて降りてみた滝の全貌です。


どんな条件がそろうと、ここまで輝いているようなベルベットのような感じになるのでしょう?苔パワーです!


沢としては遡行価値があまりない感じの治郎兵衛沢ですが、部分的にほとばしるような水の動きに出会えました。沢の醍醐味は持っている沢です。


本当に水の流れは素晴らしいです。


右岸は最後、尾根の末端が岩壁になっていて近寄りがたい感じですが、その壁が終わったところに桜平はあります。初めて歩いていても地形図を見ればわかります。


地形図には書かれていない、昭和の時代の堰堤が2個登場するとほぼ終了。


桜平から夏沢鉱泉に行く林道に出ました。もっと手前で右岸に登山道が着いていて桜平の駐車場に行けるのかと思っていましたが、注意して見ていてもそんなトレースはありませんでした。


9月20日から始まるとされている、桜平の駐車場整備。1ヶ月ちょっと、10月いっぱいまで何かと混雑するかもしれません。


八ヶ岳って沢登りの対象になりにくいエリアです。楽しめる沢は限られています。そんな中でも、河原木場沢は楽しめる沢です。治郎兵衛沢は下から登るというよりも下降に使うにはちょうどいい沢です。

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