2017年1月11日水曜日

赤岳

冬山チャレンジは高いハードルです。寒さや強風に耐える装備や技術の習得がないと簡単には山に入れません。目標の山頂に気軽にチャレンジとはいかない冬山です。それでも比較的入りやすい山が八ヶ岳です。アプローチが短いことと、冬でも営業している山小屋がいくつもあるからです。
写真は八ヶ岳の代表的な登山口の美濃戸口の入り口です。歩くと約1時間の林道を車で入ることが出来ます。1時間の林道歩きを端折ることが出来ますが、四駆でさらにタイヤチェーンを携行した方が安全な林道です。その注意喚起の案内が林道入り口にされています。


美濃戸口から林道を歩いてアプローチの最後の小屋、美濃戸山荘。この日が最後の営業日でした。春まで小屋じまい。ここから登山道です。柳川南沢に入りました。


雪が少ないです。南沢に入ってしばらくは夏と変わらない状態でした。堰堤工事の影響か、沢身から離れて設置された登山道は非常に歩きにくいものでした。


それでも中間部を過ぎると雪道になり、南沢のアイスゲレンデ近くは沢が凍ってアイゼン必須の状態でした。


急斜面を登った後の南沢は緩やかな感じになります。主稜線の横岳と青空がまぶしかったです。


行者小屋到着。ここから本格的な登山となるベースのひとつが行者小屋です。


横岳と青空。


山梨をのんびり出発して、行者小屋のテントサイトに冬用テントを張りました。強風や寒さ対応のテントでないと冬山には対応できません。雪を踏み固め、テントに外張りをかぶせて準備万端。写真がうまく取れませんでしたが、暖冬のせいか行者小屋のテントサイトは水場の水が勢いよく流れていました。冬は雪を溶かして水を作るところからのテント生活ですが、山の中で水が取れるのは信じられないくらいありがたいことです。普通なら凍っていますから。


翌日は地蔵尾根から赤岳を目指しました。地蔵尾根は急で危険な尾根です。


地蔵の頭に出ました。奥秩父や浅間山、上信越の山々が見えるようになります。


主稜線に上がっても暖冬の影響が垣間見れました。岩の露出です。アイゼンを靴に装着しているので、岩のところは慣れないと歩きにくいです。バランスを崩さないように慎重に進みます。


赤岳天望荘。2月の初めまで通年で営業しているようです。八ヶ岳の主稜線の上で、信じられないくらい快適に過ごせる小屋です。


赤岳の急な登りから振り返って見た横岳。雪が少なかったです。


赤岳は八ヶ岳で一番高いピーク2899m。いまさらながら確認しました、赤岳の山頂は一等三角点が設置されていました。


赤岳から南を見ます。手前が権現岳、奥が南アルプス。


赤岳からの下りの始まり。帰りは文三郎尾根を下りました。


ほぼ真ん中を下ります。鎖が設置された岩場です。


僕の使っているピッケル。ペツルというブランドのサミテック。


文三郎尾根と中岳、阿弥陀岳の分岐まで降りてきました。


文三郎尾根も急傾斜です。滑落なんてしないように慎重に下ります。


行者小屋に下り、テントを回収して南沢を下りました。


氷が露出した沢身をアイゼンを聞かせながら楽しみました。氷も傾斜がないと楽しいです。


美濃戸口まで下ると救急車が停まっていました。何かあったのでしょうか?救急車は奥まで入りません。


美濃戸口もおしゃれなお店が出来ていたりして変わってました。駐車料金は1日500円です。



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