伊豆半島の真ん中を流れる狩野川を辿ると、天城峠を越えて河津町や下田に向かいます。その狩野川の東が天城山で、西側が伊豆山稜線です。高い山はありませんが奥深い里山という感じがします。ただ、マイカーでアプローチした場合周回ルートの設定がとても難しいと実感しています。素晴らしい稜線が連なっているのですが、伊豆スカイラインや西伊豆スカイラインなどの車道が通っていることも、山行計画を立て辛い原因です。この日は伊豆山稜線を代表するピークのひとつ、達磨山をピストンしました。出発は稜線に上がった真城峠491.8m。さなぎ峠と読むそうです。西伊豆戸田(へだ)に下る峠。
金冠山を経て達磨山に尾根伝いに登って行きます。金冠山まではさほど整備されていないかもと思っていましたが、いい意味で期待が裏切られて歩きやすい道でした。昔の仕事道のようでした。
アセビです。この馬酔木が主役でした。トレースした尾根のそこら中にアセビの花、ほのかにアセビの花の香りがずっと漂っていた山行でした。かすかだけど力強い品のある香りです。
これでもか~!っていうくらいのアセビでした。
芝生が敷かれたような広々とした登山道、向かう先にはアセビとマメザクラの花が満開でした。
金冠山山頂は大賑わい。横浜の中学校の遠足に出くわしました。
シキミの花はたくさん咲いていました。シキミ・樒・食べると死亡する可能性がある程度に有毒ということです。
ヤブツバキも。
ピンク系の色はマメザクラです。春霞の空に合わせるように淡い色がなんともいい感じでした。実際肉眼で見る感じがどうしても写真では収めることが出来ませんでした。しょせん素人です。
戸田峠。車道が通っているので興ざめです。
登山道に入ると気持ちの良い芝生の道が続いていました。
ミヤマカタバミ
戸田の港。砂嘴(さし)という地形が特徴的です。
マメザクラの様子を撮ってみましたが、写真を見るとイマイチ・・・実際はとっても綺麗なんですが・・・
いよいよ達磨山が真正面に登場です。
金冠山からはよく整備された伊豆山稜線ですが、写真の様な階段が多く、とっても歩きにくい閉口する登山道です。
達磨山山頂。
天城山は天城山という山頂はありません。万三郎岳(ばんざぶろうだけ 1,406m)、万二郎岳(ばんじろうだけ 1,299m)というのが主な山頂です。この達磨山は万太郎という別名があるくらい伊豆を代表する山です。一等三角点が設置されています。
ニオイタチツボスミレ。ちょっとピンボケですが花が続きます。
ケマルバスミレ
シハイスミレ
内浦湾のむこうに沼津アルプス。島は淡島です。
満開のアセビとマメザクラを堪能して、帰りに沼津の千本松原の寄り道。ここもダイナミックな景色です。伊豆は奥深いです。
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