2019年8月31日土曜日

西鎌尾根

国内標高第5位の槍ヶ岳は人気の山です。僕が言うまでもありません。あまりに情報量が多いのでシンプルに書いてみます。山頂から北に延びる尾根は北鎌尾根で一般登山道ではありません。東に東鎌尾根が伸びて、大天井岳から燕岳のコースは北アルプスの表銀座と言われる代表的な登山道。槍ヶ岳山頂から南に延びる尾根は穂高岳に通じる尾根で、登山道の中では一番厳しいと言えるルート、ただ南鎌尾根とは表現しません。おそらくそんな単純ではないくらい存在感のある山並みだからだと思います。そして今回は槍ヶ岳の山頂から西に延びる西鎌尾根から槍ヶ岳に登った山行です。新穂高温泉から鎌田川左岸林道に進んだ空は夏空そのものでした。


ワサビ平小屋まで来れば、いよいよ始まるなって感じられる、逆に言えば退屈な林道歩きからもうすぐ解放される登山道がやっと始まるって感じです。


ワサビ平小屋で松本市波田地区産のスイカを食べて気合を入れて・・・


さっすが北アルプス、こんな残雪にちょっとビックリです。


小池新道の始まり。


整備された(ビックリするくらい整備されてます!)登山道を進んで、秩父沢手前で凄まじい雨にやられました。今年一番の降りでした。バケツをひっくり返したような雨!


こんな時は登山道も普通に川になります。


雨をやり過ごして着いた鏡池。西鎌尾根を目指しているわけなので、ゴールの槍ヶ岳が見えるとモチベーション上がります!


鏡平山荘。増築に伴う資材の荷揚げの日で、ヘリコプタが忙しく飛んでいました。


鏡平山荘の夕食。


夕陽に輝く槍ヶ岳です。


翌朝は長丁場に備え4時には小屋を出ました。ヘッドランプでの登り。朝食はお弁当にしてもらいました。弓折乗越で迎えた日の出。


稜線のアップダウンをこなしながらこの絶景が登場すると、全ての人がこの景色をそのまま受け入れてしまうって感じなんです。北アルプスの奥の双六小屋が見え、その奥に水晶岳、鷲羽だけがどっかり存在する景色。


とてもきれいな双六小屋。


早朝からヘッドランプで行動してきて、鏡平山荘の朝食をお弁当にしてもらって、双六小屋で頂く。


北アルプスを代表する稜線を見渡しながら登山道を歩いて、登ってきているわけです。お弁当の包装紙の山座同定の印刷が粋でした。おっしゃれ~ ですよね!


西鎌尾根の西端の樅沢岳に向けて登りはじめました。双六小屋と双六谷の源流と遠く笠ヶ岳。


西鎌尾根の西端の樅沢岳から、槍ヶ岳西鎌尾根の全貌が見えるわけです。すっげーな、あの槍ヶ岳の右の肩の槍ヶ岳山荘が今夜の宿。遠いわ・・・


西鎌尾根の真ん中くらいから西に延びる硫黄尾根。こんなにボロボロの尾根ってトレース出来るんだろうかと思える尾根。


高山植物が長い行程にチャレンジしている僕らを慰めてくれる様でした。


残雪のリクエスト。持っててよかったコンデンスミルク。


千丈乗越の手前、だいぶ手前だけど標高点2648mの先の鎖場。西鎌尾根で一番注意しなくてはならない鎖場です。それ以外は特に大丈夫な西鎌尾根。


写真では上手く伝わらないんですが、ロープの必要性は感じませんでした。慎重に登れば大丈夫。


千丈乗越から見た槍ヶ岳。



  • 千丈乗越の上から見下ろした飛騨沢。新穂高温泉に行く翌日の下山道が見えてます。



間近になった大槍と小槍。


長い西鎌尾根を縦走してきて、やっと槍ヶ岳山荘というタイミングで小屋の荷揚げに遭遇。ヘリコプターの風がヤバいんで待機。


やっぱ槍の穂先には行くわけです。空いててよかった!


いつもここがヤバいと思う場所のアンカーが増えていました。でも慎重に!


槍ヶ岳山頂。


安全第一です。


槍ヶ岳の食堂。


槍ヶ岳山荘の夕食。


翌朝の日の出。


槍ヶ岳山荘の朝食。


槍ヶ岳の開祖、播隆上人像は食堂の南端にあります。


槍沢を下ります。縦走してきた西鎌尾根がばっちり見えるというのも乙です。


槍平小屋。


槍ヶ岳山荘のお弁当。


鎌田川右俣の登山道。


滝谷出合の手前の藤木九三のレリーフ。登山史を探ってください!


増水なしの滝谷出合。


長いルートを三日間お疲れさまでした!


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