2019年11月29日金曜日

富幕山

浜松の山、富幕山(とんまくやま)に登りました。登山というよりもハイキングという感覚です。静岡県教職員互助組合の皆様との山行で年2回、人数が40人くらいの参加者なのでサポートガイドとしてです。集合場所に向かう途中の新東名の三岳山トンネルと風車。ここも2年前の初冬に来ています。三岳山の山行


浜松いなさIC手前から目的の富幕山が見えました。


方広寺の門前の駐車場で集合。大きなトイレもあって広い駐車場でした。


一番目立っていたツワブキの黄色


方広寺から車道を登って、奥山高原の園地を通って尾根の登山道に入って出会う三等三角点「堀越」。


霞んでよくわからないのですが富士山が中央に見えています。ぼ~っとね。


登山道の様子。


富幕山(とんまくやま)山頂。たくさんの登山者でした。ここは静岡と愛知の県境の稜線上にある山です。


一等三角点「富巻山」標高563.5mは周りに高い山がないので結構な高さに思えます。


三角点も一等となるとこんな案内板が設置されているんだなぁと思いました。


逆光の浜名湖


生薬として有名なセンブリ。千回煎じてもまだ苦いというのが名前の由来。千回振り出しても(煎じても)まだ苦味が残っているというセンブリ。


奥浜名自然歩道として整備された道でした。


このあたりの石垣。独特な感じです。石灰岩のように思えるんですが違うようなんですが同定できていません。


六甲山

日本山岳ガイド協会の全国代表者会議、今年は神戸での開催ということで行ってきました。去年は岩手の安比高原でした。折角遠くに移動するということで前日から移動して、あの有名な六甲山に登ってみようと出かけました。11月10日のことです。
山梨から神戸に移動ということなんですが、方法はいろいろですが、僕の選んだルートが塩尻に移動して車を駐車場に停めワイドビューしなのに乗り名古屋で新幹線に乗り換えて神戸に行くというものでした。新幹線に乗るということが特別な田舎者です。


新幹線の車窓から、左奥は伊吹山です。


新幹線の車窓から、近江富士と言われる三上山。


新幹線の車窓から、淀川の向こうに見えた六甲山。


新神戸駅はすぐ裏に六甲山が迫ってます。


港町神戸の背後に50km以上も東西に連なる六甲山地。甲府盆地の南の御坂山地で考えてみると、大月駅から西にどんどん進んで富士川右岸の市川大門までの距離に相当する長さです。神戸市の人口は150万人以上の政令指定都市、六甲山地は単なる裏山の域を脱しています。全体像をとらえるのは一日では無理です。そこで考えたのは風吹岩~六甲山最高峰~有馬温泉というコースでした。阪急神戸線芦屋川駅を出発して高座ノ滝入り口の写真です。


高座ノ滝


高座川から尾根に上がると、ロックガーデンは一般コースと呼ばれる尾根道と、地獄谷と呼ばれる中級コースに分かれていました。地獄谷入り口の岩屑。


沢の中を登っていきます。沢靴は必要なく、僕はトレランシューズを履いていました。


芦屋ロックガーデンと言われる周辺は、日本のロッククライミング発祥の地と言われます。ロックガーデンの命名者は登山史の中に出てくる藤木九三(ふじきくぞう)です。穂高の滝谷出合にもレリーフがありますが、高座ノ滝にもあるそうです。見落としました。写真の岩にはハーケンやボルトが打たれていました。


風吹岩周辺に出て広がった展望。大阪湾と大阪の街の奥に生駒山でしょうか。


稜線上に上がって進んで行くと意外に沢筋の水が豊かに流れていました。。水が豊富でいくつかの湿原があるようです。


本庄橋跡、住吉川にかかっていた石橋だったそうです。灘と有馬を最短で結ぶ古道だったそうです。
「魚屋道(ととやみち)~古くから使われてきた横断路である。阪神側から有馬温泉へと抜ける最短の道であり、温泉街へ瀬戸内海の新鮮な魚介類を届ける魚屋が使用した道」


自動販売機があって風情はない茶屋。六甲越という峠でもあり、芦有ドライブウェーという有料道路が通っていて交通量は多かったです。


六甲山最高峰931.28m 南側の展望はイマイチでしたが、北側は大きな空が広がっていました。


一等三角点「六甲山」


なんとこの日は六甲全山縦走大会の当日。単独行で有名な登山家「加藤文太郎」が大正時代、須磨から六甲全山を縦走し宝塚に下山した後、その日のうちにまた歩いて須磨まで帰ったという100km以上はあっただろうという伝説のような話が大元の六甲全山縦走。いくつかある大会の神戸市主催の縦走路は須磨から宝塚までの約 56 kmだそうです。


有馬温泉に向かって下ります。


有馬温泉に着きました。炭酸泉源公園の泉源。


泉源と同じものが蛇口をひねって飲めました。甘さはなく炭酸のシュワシュワが感じられました。日本初のサイダー水の元になったそうです。


有馬の温泉街はあまり大きくはなく、起伏に富んだ中に多くのショップ、宿、そして複数の泉源があります。僕が泊まったのが最近オープンしたゲストハウス縁、有馬温泉なんてめったに泊まれないよ!と言われましたが、かなりリーズナブルな値段でした。


とりあえず有馬サイダー飲んでみました。強炭酸でした。


温泉街


足湯は大人気でした。


造る装置はいろいろですが、有馬温泉のお土産といえば炭酸煎餅。


煎餅屋さんが一番多いです。


神戸行の目的は日本山岳ガイド協会の全国代表者会議。翌朝、有馬温泉から三宮へはバスで移動しました。三宮駅のエスカレーター。関西は関東とは逆なんですね、最後まで慣れませんでした。


会議が始まるまで時間があったので、ミナト神戸を感じてみたくポートアイランドへ行ってみました。豪華客船セレブリティ・ミレニアム号が寄港したタイミングとドンピシャ。乗船人数:2,158名、総トン数:91,000トン、全長:294m約二週間の東アジアクルーズだそうです。


神戸に戻ろうとしたとき、駅のチケット売り場が大混乱!セレブリティ・ミレニアム号から降りた世界各国の人々が神戸の街に向かうタイミングにあたってしまった・・・やっと乗れたポートライナーから見えた六甲山。


2日間の代表者会議、遭難対策研修会、自然環境会議と割とみっちりで観光をする暇もありません。前倒しで六甲山に登っておいて良かった。


会議が終わった後でひと時を過ごしたテラスからはポートタワーが見えていました。


2019年11月16日土曜日

ひょうたん池

先週は上高地で地図読み講習でした。集合は上高地バスターミナルの南のアルプス山荘。


1時間くらいアルプス山荘で机上講習をして、フィールドに出ました。素晴らしい景色は天気のおかげ、穂高連峰がバッチシでした。これだけ見えてると必須の山座同定となります。


みなさん気づいてます?山と高原地図も進化していて、そのまま使えるように磁北線が入ってるんです、最近のやつはね!


大正池まで歩いてきての目的は山座同定。


そのあとで梓川の右岸に移動して地図読み。等高線一本の変化を認識できるか?というテーマのもとに行動してます。わかるところでははっきりわかる等高線一本の変化です。上高地から西穂山荘への登山道の1950mの小ピークまで登りました。等高線の変化を確認しながらです。


アルプス山荘の夕食。ごちそうさまでした!


翌朝の河童橋と岳沢。


上高地から明神に向かいました。明神手前の河原からの明神Ⅴ峰です。真ん中の尖がりのピーク。左が2263.8m三角点、右が長七ノ頭。


梓川右岸の流れを渡ります。


前夜の予習の地形図。下宮川谷を解析しました。沢と尾根の関係です。沢地形の右の途中に沢の分岐があります。右の沢に入るのですが、大きな岩があってわかりずらい地形です。ただ今回はっきり確認できたこと、その沢の分岐の手前で登山道は沢を渡ってます。なかなか難しい確認ポイントでした。


その分岐付近から見えた明神Ⅴ峰。


宮川のコルを過ぎて目の前には素晴らしい青空でした!


ひょうたん池の氷。


雪が付いていなかった穂高連峰でしたが、さすがにそこそこ気温は低くひょうたん池は氷っていました。


さあ下山。ひょうたん池と霞沢岳です。


梓川まで下りました。今は信州大学の施設ですが、登録有形文化財という建物だそうです。養魚場の建物、上高地孵化場として、淡水魚の養殖がおこなわれていたヒストリックな場所だそうです。そんな場所も地形図の上で確認しながらの山行でした。お疲れでした!