2019年11月5日火曜日

二児山

世界第一級の断層といわれる中央構造線の上を走る国道152号線、山梨から南下して分杭峠がスタートの山行でした。ゼロ磁場とかパワースポットとして有名な分杭峠。


分杭峠と絡めた山行をというリクエスト。北の戸倉山か南に下るか考えましたが、南の二児山を目指しました。ちょっとひいてしまうような雨の朝でしたが、夕方には止むという予報を信じての出発。峠の馬頭観音像。


塩見岳の西の本谷山から続く尾根。塩見岳へ行く三伏峠から続く縦走路の上にあるピークの本谷山。そこから北西に延びる長大な尾根の上には小黒山、樺山、入山、黒河山、二児山、入野谷山、分杭峠、戸倉山、高烏谷山と続いて最後は天竜川で終わる尾根です。


入野谷山までは整備された登山道がありました。ネーミングされたカツラの巨木。縁結びのカツラって名前だそうです。いまさら縁結びなんて言われても・・・


この沢の写真、分杭峠から尾根伝いではかなり厳しい地形だと思っていたら、東の尾根に逃げてという展開でした。


緩やかな尾根を南に進みました。そこそこの紅葉。


入野谷山、標識は1772mとなっていますが、地形図の標記は1773m標高点でした。


雨の中、展望が開けたパノラマ尾根。


東側の仙丈ケ岳山頂は雲の中でしたが、2700mくらいから上は雪のようでした。雨が弱くなってきて少しずつ周りの山が現れてきました。


尾根が平坦になり、地形図を見ると崩壊地が今から登場するというシュチュエーションです。この写真の一番奥に、まるで見えない扉があるような感覚で歩いて進みました。


崩壊地の縁から見えた北川牧場。右の谷が中央構造線、谷底を国道152号線が通っています。


二児山北のコルに、テントを張ろうと思っていたけど届かなかった雨の中の行動の一日目。ここだったらテントも張れるし水も確保出来ると、夕闇せまる中、地形図を見てとっさに決めたテン場。とりあえずテントスペースのたいらは確保できるし、沢地形を下れば水を確保できるって判断できたのがとっても嬉しかった時でした。ガイドだから当たり前と言われればそうなんだけど、山の中なんでそれが難しいんです。


地図読み志向の方はじっくり検証してみてください。本当に届かないって思って、そこでどう対応したらいいのかという瞬時の判断でした。手開沢源流の崩壊地の東。


特徴的な等高線を下ったら5分で水が確保できました!


翌朝は約束されたような快晴の朝!


この尾根にもたくさんあった宮標石。


二児山なんで双耳峰です。ぐっと近づいてきました。


尾根伝いに進むと西峰に突き上げるんですが、そのまま尾根を進むと、とんでもなく急傾斜の尾根になるのは地形図から読めました。作戦的には双耳峰の間の尾根からアプローチすると考えましたが、人の手が入った整備された痕跡がありました。楽に登れたということです。コルに着くと大鹿村が整備した登山道が南から来ていました。


双耳峰の二児山、東峰の方がちょっと高くて三角点があります。


手前から続く尾根が見えます。昨日から歩いてきた尾根。そしてその尾根を戻ります。始まりと終わりが分杭峠です。


ちょっと低い西峰にも登りました。


尾根の上の全部ではありませんが、時々人の手が入った痕跡がありました。


二児山の北のコルは、そこを目的の場所にしてもいいくらい素敵なコルでした。


風が通り抜けるコルですが、テントを張っても気持ちよさそうなコル。


素晴らしかった2日目の快晴。仙丈ケ岳が東にどっかり。2800mから上が降雪だったようです。左に地蔵尾根、右に仙塩尾根の翼を広げたような仙丈ケ岳が素晴らしい!


気持ちのいい笹原が時々登場する尾根です。


手開沢源流の崩壊地。


崩壊地を登り返して南を見ました。二児山ふたごやまです。


甲府盆地の真反対の西側から見た白根三山です。こいつを見るチャンスはほとんどない感じです。


尾根上の気持ちのいいところばかりアップしています。それでもなだらかな尾根で楽ちんではあります。そこそこ距離はありますが。


前日とは打って変わって、晴れたパノラマ尾根です。奥の山は伊那富士と言われる戸倉山です。


分杭峠手前の登山道の様子。地元の中学生が職場体験ということで、登山道の笹を刈ってくれていました。こんな場所で職場体験なんてすごいと思いました。指導している方と話をして入野谷山の登山道の整備のストーリーを聞けたのは良かったです。



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