山梨に住んでいるんでそこそこ高い山は周りにありますが、なんといっても富士山は特別です。御坂峠を過ぎるとその特別な存在の富士山が、ドライブしていても目に飛び込んできます。でっかい富士山!
山梨と静岡、甲斐と駿河を分ける山中湖の稜線は三国山稜と呼ばれます。富士山東側から国道138号線篭坂峠を通過して、丘陵ともいえるなだらかな尾根が三国山の先から丹沢山地へと続いていきます。三国は甲斐、駿河、相模の國。下山口に車を停めて山中湖湖畔の道をしばらく歩きました。雪まつりの看板が悲しいくらい雪がありませんでした。
河口湖から御殿場方面に1時間に一本くらいのバスの便を利用しました。
古代には甲斐の玄関口だった篭坂峠。古代官道東海道甲斐路は、のちに鎌倉街道とも呼べれます。
国境稜線に乗っかるべく沢筋の道を選びました。
チェーンアイゼンを用意していきましたが使うほどではありませんでした。
三国山とは反対の立山に寄ったのは、展望台という場所に惹かれてのことでした。カエデの樹が多い展望のない山頂です。展望台と呼ばれている場所に向かいました。
立山は「たちやま」で、たてやまではありません。標識にあった太刀山は当て字でしょう。尾根が少し広がったところの四等三角点の点名は「立山たちやま」です。見る場所によって違う名前で呼ばれているようで、古い山の本には角取山つのとりやまと表現されています。
展望台は富士山方面が開けていました。
畑尾山はたおやまを越えてアザミ平に来ました。富士山のエリアなので、ここでのアザミはフジアザミだと思うんですが、冬枯れの姿は見られませんでした。
箱根方面が見渡せたアザミ平です。天城山もよく見えました。
緩やかな稜線はブナが目立ってきます。大きなものには目を見張りました。
広葉樹の森なのでこの時期ならではの͡展望です。三国山が見えています。
暖冬です。火山灰の地面が凍っていませんでした。手袋なくても問題ないくらいの気温でした。
根張りは表面だけなのでしょう。根っこがめくれ上がった木。戻してあげたいくらいでした。
大洞山でティーータイム。最中の中にフリーズドライのお汁粉が入ったもの。お湯を注ぐだけでおいしくいただけました。
天城山のへびブナにも負けないくらいの曲がり。
三国山手前のズナ峠。篭坂峠が甲斐の國への玄関口と書きました。本当のことはわかりませんが、200年前の地誌、甲斐国志には宝永四年(1707年)の宝永山の噴火以前は、現在の篭坂峠のルートは険しく、このズナ峠の方が多く使われたんだけど、宝永山の噴火の火山灰で険しい沢が埋まって、それ以降主要なルートがズナ峠から篭坂峠に代わったと読み取れる記述があるんです。今でも古道を辿って山中湖から小山町にトレース出来るようですが。
稜線上にたくさんあった宮標石。これらは明治時代の設置です。
ピークというより稜線上の突起に過ぎない三国山。ここで尾根が別れて甲斐と駿河、相模の境です。
三国峠
ススキのはげ山のイメージの鉄砲木ノ頭への登り返し。最後にこのピークに登るのはまさしく展望を期待してです。木がないので素晴らしい展望です。
登りの途中から振り返りました。細かなアップダウンですが緩やかな稜線です。どこがどのピークかわからないくらいになだらかですが、一番左が三国山です。
山中湖と南アルプス。甲斐駒から赤石岳までが見えています。赤石以南の山は富士山が隠しています。
そして富士山。左の白い宝永山と、右の黒い小御岳の小さな出っ張りが見えるというのが山中湖からの富士山です。
帰りに吉田のうどん!馬肉とキャベツと醤油と味噌、辛味のすりだね。典型的な吉田のうどんでしたが、もっと固い麺を期待していた僕・・・
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