2020年5月23日土曜日

登山再開について

新型コロナウイルスの感染予防で登山の自粛が続いています。数か月前には想像も出来なかった現実です。3月2日から学校が休校になり、4月16日に緊急事態宣言が全国に広がって、GWの登山も諦めました。外出自粛に協力した結果、感染者は減少傾向にあります。緊急事態宣言は5月14日(木)に39県で、5月21日(木)に関西3府県で解除されました。登山活動の自粛を要請していたガイド協会も条件付きで登山活動を認める方針に変更しています。今後、首都圏や北海道など緊急事態宣言が続いているところも解除されることでしょう。しかし新型コロナがなくなった訳ではなく、等しく感染リスクがあることには変わりありません。そもそも登山活動は色々なリスクが存在します。これからは従来からあるリスクに加えて、コロナ感染リスクについてにも対応しなければなりません。
これまで多くのみなさまと同じように、僕も仕事も出来ず自粛でstayhomeでした。コロナとどう付き合いながらガイド登山を実践していくか?


登山再開に向けて登山界(この表現でいいかどうか?)では、今のところ大城和恵さん(国際山岳医)が公表した手引が指針となっています。こちらです。


今まで本当に有り難く利用させていただいていた山小屋も、どうコロナと付き合っていくかと様々判断を決めかねている現在です。全てがコロナ感染予防という事が発想のベースになるのだと思います。例えば富士山のように山小屋だけではなく、全ての登山道も閉鎖されるという決定はわかりやすいです。登山者のスキルが入る余地がありません。どういうことかと言えば、登山道が通ることが出来れば、吉田口で馬返しから入山して五合目でテントを張って、翌日早朝(4時出発とか)から登れば比較的余裕をもって山行は成立すると思います。ただそれも登山道自体が閉鎖でえ使えないとなれば手も足も出ません。それは富士山だけでなく全国の山で言えることです。地域の自治体の方針次第です。それぞれの地域の事情もあり統一した基準はありません。


本格的な登山再開は、全ての緊急事態宣言が解除され都道府県の行き来が自由になってからでしょう。公共交通機関を使う場合は感染予防が必要です。
そして山小屋です。今までのような利用は望めません。宿泊人数も制限されるでしょう。少ない宿泊者で今までの料金で経営が成り立つのか?というところも気になります。なにより一般の宿泊者にとっての違いは、寝袋・マット持参となる可能性です。小屋の寝具を毎日消毒するのは不可能です。枕が最も感染のリスクが高いという話しもあります。


日帰りでは登れない山はあまたあります。今まで便利な山小屋のサービスを享受してきた登山者も、寝袋・マットを購入し持参しなければ、泊りがけの山には行けなくなるかもなのです。山小屋宿泊条件としての寝袋・マットという意味だけではなく、それぞれの登山者のコロナ対策という意味での寝袋・マットということだと思います。季節にもよりますが、寝袋・マットの重量は両方で1000g、だいたい1kg前後でしょう。かさばるのでザックもワンサイズ大きなものが必要になるかもしれません。


やぶ山三ちゃんと称してガイド活動をしている僕は、今までも山小屋のない、そして登山道もないような山をたくさん登ってきました。なので正直あまり気にしていないアフターコロナの登山です。寝袋・マットをそれぞれの方が装備として準備していただければ、テントと食料は僕が準備するというスタイルなので、これからの山小屋利用と変わらないという感覚です。


人数はどうしても制限されるでしょう。一人一張りのテントは準備できるので、就寝時もソーシャルディスタンスの確保は大丈夫です。が、3人までです。3人までなら2泊~3泊までは対応できると思います。いつ登山再開となるかはわかりませんが、来年以降も全ての人がコロナと付き合わなければなりません。ただ、いまの段階で山小屋は営業していても隣の指定のテント場もクローズというところが多いので、そのあたりがどう推移していくかを注目しています。あと、登山道自体が閉鎖されている場合も入山は厳しいです。


もともと山小屋がない、笊ヶ岳や大無間山や深南部の山々のリクエストですとアプローチに問題なければ、行きたいというご希望に沿うことが出来ます。人気の山々に関しては、山小屋利用にしてもテント泊にしても予約制になると思うので、そこからの準備が必要になるでしょう。今年の秋からなのか来年になるのか?いずれにしてもほとんど人が入ってないわけで、登山道がどんな状態かもわかりません。そんなときしっかり対応できるガイドの存在が皆さんの安全を確保します!是非お問い合わせください!
電話:090-3593-7595
メール:3chan.mikami@gmail.com
よろしくお願いします。


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