2020年6月14日日曜日

青笹尾根

鶏冠尾根から破風山避難小屋の翌日、すこぶる上機嫌なお天気。西破風山に登って青笹尾根を下るという計画、こんな上機嫌のお天気でそのまま下ったのではもったいないので、雁坂嶺までピストンしました。雁坂峠の登山道は好みではありません。青笹尾根のほうがずっと楽しく歩けます。まずは雁坂嶺へ


前日の夕方に撮った写真です。破風山避難小屋と西破風山との距離感がわかります。


破風山避難小屋から200mちょっとの標高差で西破風山です。山頂の三角点柱石。


主稜線上のこんな足跡。やべ~、熊ですよね。


東破風山から下ってのコル。いちばん奥のピークが雁坂嶺です。


山頂に着いて、おっとここも山梨百名山だった・・・その山梨百名山の標識より立派な埼玉県の山頂標識。山頂といっても尾根上の突起、小ピークなんですっけどね。


素晴らしい天気は続き、せかせか歩くのがもったいないなんて思いながら南アルプスの連なる山々を見つめました。


青笹尾根の始まりの西破風山に戻ります。東破風山の登り返しがちょっとだけプレッシャー。


そんな登り返しに喘いでいると、甲武信小屋の小屋番さんとすれ違い。背負子のケースの中のチェーンソーが見えています。ご苦労様です、通行の障害になる倒木の処理だそうです。山小屋が営業しているという意味がどれだけ重いかと感謝です。


青笹尾根を下ります。ご機嫌の天気がここまでキープってなんて最高の日だ!って気分で長い尾根に取り掛かります。クジラの背中のような尾根に見えます。


長いけどこの青笹尾根のハードルがちょっと低い理由は、この恩賜林の林班の境界線だから(境界見出標です)、登山者のためにということではなく、林業関係者が2~3年に一度はこの尾根をトレースするから、人の手が入っているということ。人が通るルートはなんだかんだ言っても歩きやすいんです。


目立つ境界見出標は地面に設置されている、この杭があるよっていうサインです。


急な斜面も緩く続く尾根もある青笹尾根です。そういう地形に関しては、ある程度地形図でわかりますが、こんな絶望的な倒木は地形図ではわかりません。


どう倒木をこなそうかなんて考えながら下っていくと、なんと小鹿が息も絶え絶えなんてシーンに出くわしてしまいました。近付いてどうよと様子見ようと思ったけど止めました。僕にはこの子を助ける術はありません。自然って本当に厳しい。


主稜線からひと下りしての2052m標高点。ピークの豆腐のような岩は良い目印です。


青笹尾根にはアズマシャクナゲのやぶはないので、暢気に花を楽しめました。痩せた狭い鶏冠尾根とは大違いです。


この尾根は恩賜林の林班の境界なので、地形図と首っ引きでしかめっ面で悩みながら歩くことはありません。尾根の最後まで境界見出標があるので、それを見ながら下ればやさしいです。ちなみに標高1800mくらいからはコシアブラだらけなんです。


防火帯に入り(16527.2m三角点の下から)どんどん下るわけですが、途中はワラビの畑。こんなおまけもうれしい山行でした。


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