2021年4月15日木曜日

金時山

箱根の金時山です。箱根山カルデラを囲む外輪山の中で最も高い1212.4m。韮崎を出て富士吉田ではしっかり見えていた富士山。

登山口から見た金時山。三百名山にも数えられています。稜線の一番低く見える矢倉沢峠をまず目指します。笹原のように見えるところはとても気持ちよさそうに思え、勝手に期待していましたが・・・

勝手に素敵な笹原だと思ったわけですが、稜線に近づくにつれこんな現実・・・ハコネザサと呼ばれる笹の高さは約2m、えぐれた登山道の深さも加わってとてもじゃないけど景色なんて望めません。

明神ヶ岳方面の稜線。防火帯のように見える登山道は、両側に2~3mの高さのハコネザサがほかの植物が入り込む余地がないほどビッシリと密生しています。ハコネザサの密生じゃ登山道以外を歩くことはできません。

笹と竹の違いっていうのを調べてみました。節のところの皮が落ちるのが竹、残るのが笹だそうです。竹の皮はおにぎりを包んだりします。ややこしいのが笹の仲間なのに○○タケと呼ばれたり、逆もあったりなところです。ハコネザサ箱根笹もハコネダケ箱根竹というサイトもあったくらい。

富士山どっかーんのはずでしたが、結局ちょっとだけ頭が見えただけでした。人気の金時山はたくさんの人であふれていました。

外輪山の丸岳の向こうに愛鷹連峰。シルエットの左から愛鷹山、真ん中に位牌岳、右が越前岳、そのまま下って十里木。

カルデラの中の台ヶ岳と大涌谷の噴煙、奥に中央火口丘の神山。

仙石原の奥に芦ノ湖。外輪山の間から沼津アルプスの鷲頭山が見えたのはちょっとびっくりでした。写真ではわかりませんけど。

山頂には金時小屋と金太郎小屋と2つも山小屋がありますが、食事とお土産の休憩小屋で宿泊はないようです。三等三角点金時山。何とも言えないところに設置されていましたが、基準点検索しても点の記がないとのことで、三角点標石が先か?小屋が先か?はわからずじまい。


スミレがたくさん咲いていて、ちょっとピンボケですがこれはオトメスミレ。御殿場と仙石原を結ぶ乙女峠で、かの牧野富太郎が発見したというのが由来。花の後ろの距と呼ばれる蹴爪のようなところが淡い紅色というのが特徴で、基本種はタチツボスミレです。花全部が白色のものはシロバナタチツボスミと呼ばれます。きた~これだからイヤになっちゃうスミレさん。


なんといってもタチツボスミレは多いです。

ナガハノスミレサイシンの和名は長葉菫細辛

マルバスミレ


エイザンスミレ


公時神社(金時神社)の放し飼いの烏骨鶏。


公時神社鳥居の奥に金時山。金太郎伝説、マサカリかついだ金太郎~で有名です。伝説の話しなんですが、全国に展開している金太郎伝説。ある意味ヒーローですね!


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