2016年3月14日月曜日

霊仙山

霊仙山りょうぜんざんは、鈴鹿山脈の一番北に位置する「花の百名山」の一つです。
琵琶湖と山頂部のカルスト地形。
近江カルストと呼ばれることもあるようです。


登山コースはいくつもあり、僕らは榑(くれ)ヶ畑コースから汗ふき峠へ。
石井登山教室実技「残雪の山を歩く」というテーマ。初めの予定は榑ヶ畑コースから山頂ピストンでしたが、参加者の方がお若いので、汗ふき峠までの歩きっぷりを見て作戦変更。峠から沢沿いを下って今畑コースを登り一周するルートにしました。


琵琶湖に流れ込む芹川源流の大洞谷に下ります。これどういう事かと言うと、霊仙山は山頂部分が広いので、それぞれの方向に尾根や谷が広がっています。その一つの登山ルートの尾根から別なルートに取り付くために一旦沢に下って、隣の尾根の末端に移動しているということです。なんだかややこしいですが、隣の尾根に取り付くために沢に下ったということです。


大洞谷の様子です。昔の仕事道で、道形ははっきりしています。それでも今にも朽ちて落ちそうな丸木橋。日本の里山そのものです。使われなくなった炭焼き釜の石積なんかも登場しました。


滋賀県犬上郡多賀町落合地区。今は廃村です。


同じく、今はもうだれも住んでいない今畑の集落の共同水源。県道17号を南東に下って登山口の表示がありしばらくの登りで廃村になった今畑の集落です。今でもたくさんの家が残っています。そのすべてが、人がその背中に背負って物資を運んだということがすごいと思いました。


今畑の集落にはたくさんのフクジュソウ。きれいでした。


霊仙山の山頂台地まで標高差800m、覚悟してコツコツ登って行ったときに偶然見つけたスハマソウ。今まで見た中で一番小さなかわいい雪割草でした。


不思議な色のオニシバリという灌木。


ここは標高差で300m、頑張らなければならない登り。スタートが笹峠と言われているようです。上りきったところが近江展望台。


近江展望台からの霊仙山の山頂台地。なんとなくプツプツしているのは全部石灰岩。雪は全くありませんでした。この時期にしては一番少ない雪なしの記録的な今年なんだと思います。交通情報で、関ヶ原の降雪はよく登場します。日本海側の気候と太平洋側の気候がぶつかり合うところなので、期間は短いにしても冬の環境が厳しいところです。


ネコノメソウ


石灰岩のカルスト地形は岩の表情がいろいろで面白いです。このエリアは浸食された石灰岩が尖っていました。


残雪を利用してキックステップの実践。基本の基の字の技術です。


浸食されてこんな形になった石灰岩。もっとスケールが大きいと鍾乳洞になるというイメージです。


霊仙山の山頂。二等三角点が設置されています。


なだらかな山頂台地の景色。


石灰岩は、今から2~3億年ほど前に当時の赤道付近の海でサンゴや有孔虫など炭酸カルシウムの殻を持つ生物が礁をつくり、それが地球の地殻プレートの移動と共に西方に移動して現在の日本列島付近の海溝へ沈み込み、大陸側のプレートに衝突・付加したと考えられています。

スキー場などの大規模開発がほとんど行われていないため、豊かな自然が残っています。比較的登りやすいなだらかな山であり、山体は石灰岩に覆われています。 カレンフェルト溝やドリーネすり鉢、石灰岩独特の地形を見ることができます。ゴルフ場のバンカーの様なドリーネの写真です。


スハマソウに出会えました。


スハマソウ(ユキワリソウ)雪割草(ユキワリソウ)の原種は、日本に自生する三角草(ミスミソウ)、大三角草(オオスミソウ)、洲浜草(スハマソウ)、毛洲浜草(ケスハマソウ)の4種だそうです。


2016年3月11日金曜日

石井登山教室

名古屋テレビ塔です。名古屋です。山じゃないジャンなんておっしゃらないでください。これも仕事です。この日はとてもハードで(昨日です、3月10日、レミオロメンは3月9日・・・)午前中息子の中学校の卒業式に行って、午後に名古屋にとんで、午後7時からの石井登山教室の講師。


つまらん写真しかありません、好日山荘と二分する国内大手の山道具屋さんの石井スポーツです。IBS石井スポーツ、ICI石井スポーツ、今は一緒です。関東の石井スポーツ、関西の好日山荘というイメージです。何でやぶ山三ちゃんが?と思われるでしょう。ピンチヒッターということでした。石井登山教室の講師の方が都合が悪くて、たまたま知り合いのおいらがやることになりました。講師陣はそうそうたるメンバーです。4月もおいらがやることになりました。大丈夫か?三ちゃん!


中央道、工事渋滞もあって、行きは4時間かかった名古屋。名古屋滞在時間は約2時間半、翌日は東京という予定で、どうしても昨日のうちに山梨に帰らなくてはならないという事情・・・


帰りの中央道の様子。雪になっちゃったんでした・・・除雪車の写真です。暗がりでまともに撮れなかったのはお許しください。除雪車、3台体制で二車線の幅を埋めます。電光掲示板は「追い越し禁止」がでかでかと示されます。


スピードは約40km。高い高速料金払ったいるのに40kmのスピードでタラタラ走らされました。


三台体制の除雪車は先頭のやつは走行車線を、二番目は追い越し車線を、最後尾はど真ん中を走ります。作業は雪の処理。いっつも思いますが、高速道路の管理をする方々は一目置きたい。命がけなんですもん。
下の写真は、だいぶ落ち着いた諏訪湖SAの積雪状況。安心レベル、伊那谷がやばかった!


それでも雪はやまず、山梨に入っての様子の写真です。ある意味、移動がサバイバルだってこともままあるんです。


2016年3月9日水曜日

セツブンソウ


セツブンソウ好きの皆さん、今年の秩父小鹿野町堂上のセツブンソウの様子です。


入園料300円 開園時間午前8:30-午後4:30 お金を払っても一見の価値ありです。


去年(ブログ記事)初めて訪れて、小さい清楚な花が大好きになりました。今年は全体的に去年の半分くらいのボリュームって感じ。密度です。花の数がだいぶ少なくスカスカって感じでした。案内の女性のお話だと、種が鳩に食べられちゃうということです。それに開花時期も早いのだと思います。茶色く枯れ始めた花びらもちらほら。


キンポウゲ科の多年草。節分の頃に花を咲かせることから和名です。とはいっても、ここでは2月の下旬から3月の中旬が開花期です。節分よりだいぶ後ですね。


ザゼンソウ






小鹿野節分草園は県道367号のすぐ脇です。


2016年3月8日火曜日

秩父御嶽山

この時期絶対見ておきたい、秩父小鹿野のセツブンソウを見に行くという目的の山行。でも山もしっかり登りましょう!ということで秩父御嶽山に登りました。去年は同じパターンで、秩父御嶽山の北にある四阿屋山に登ったのでした。
出発の贄川(にえかわ)は、かつて三峯神社の参詣客や秩父礼所めぐりの巡礼者たちで栄えた宿。ちなみに贄(にえ)とは?神または天皇に供する食料品及びその制度で,魚貝・鳥獣・果実などの生鮮・加工品が中心。コトバンク


登山口。ここは秩父鉄道終着駅 三峰口から一番近い登山口でもあります。


一番高岩。荒川の向こうに秩父鉄道三峰口駅が見えます。


一週間前から傘マークの天気予報だったのに、雨は降りませんでした。\(^_^)/


複雑な地形の北側の尾根、地形図を見たらすぐ近くに三角点記号。登山道から50mくらい。道を外れてみました。探検だ~!


四等三角点 点名「遠土の上」732.85m。珍しい点名です。どんなストーリーがあるのでしょう。



これが点名「遠土の上」の点の記です。最近設置されたもののようです。ちなみに秩父御岳の三角点は点名「落合」、三等三角点で設置は明治37年です。

やっと山頂が見えてきました。


標高900m辺りのヒノキの植林地の斜面は、非常に歩きにくく、傾斜があり斜めに上っていく感じなのですが要注意でした。地形図の徒歩線がジグザグに描かれているところです。同じルートを下る予定でしたが、ここを下るのはちょっとしんどいだろうと、下山ルートを変えたくらいでした。


山頂。狛犬がオオカミじゃないのが意外でした。


真ん中にどっかりしているのが、日本百名山の両神山。


というわけで、下りは強石ルートへ。事前に調べた情報では、岩稜気味の痩せた尾根ということでした。上ったルートを下ろうと思った理由は、強石ルートはやせ尾根で危険と思ったから。案ずるより産むが易し、案外下りやすかったでした。


途中振り返ると、シャープにかっこいい秩父御岳が見えました。


杉ノ峠。コース全体の7割は杉ヒノキの植林地でした。


杉林の中、ミツマタがたくさんありました。ほんの少し咲き始めていt、黄色い花が顔を出し始めていました。


ぽつぽつと咲いていたフクジュソウ。黄色が鮮やかでした。


反省、反省。杉の花です。恐ろしい花粉をまき散らします。いたずらに枝を振ってみたら目は痒くなる、クシャミは連発する、鼻水ズルズル・・・


小鹿野のセツブンソウ園には下山後、車で移動。


これも帰りに寄った、普寛神社。案内板に書かれていた、
「木曽御岳山の開祖、修験行者譜普寛導師でふかんどうしが江戸末期に開いた山で、普寛は一般の人が霊山に登れなかった時代、古い習慣を打ち破り大衆登山を可能にした。普寛導師は大滝村の出身で、落合地区にある普寛神社は、生誕の地である。 」おんたけ、なのか?みたけなのか?これではっきりします。3000m峰の木曽御岳を開いた普寛上人の生まれた場所にある山だから秩父おんたけ山なのです。


2016年3月5日土曜日

韮崎アルプス募集


テーマ 地図読みでご当地アルプスを開拓する!

日時 : 平成28年5月6日(金)


時間 : 午前8:30  解散予定 午後5:00


集合 : 山梨県 韮崎市 セブンイレブン円野店

ガイド料 : 6500円(静岡山岳ガイド協会研修も兼ねているのでお得価格です!)

行程 : 基本、登山道のないルートです。甘利山から一番北の三角点西向までは約13km。
      全国各地にいろいろなご当地アルプスがありますが、この尾根を「韮崎アルプス」と命名


小武川入口から近い小武川第四発電所の先に車をデポします。林道小武川線を南下して、甘利山入口駐車場まで車で移動します。移動距離は約16kmです。
甘利山入口駐車場から北上しながら登場する地名は、鈴嵐、鳥居峠、三本松、荒倉山、
      西向などです。三角点の点名は南から「水越」、「小武川」、「上円井」の三つです。


ポイント: 標高約1600m地点から最後のピーク「西向881m」まで下り基調の約13kmですが、右に行ったり左に行ったり、アップダウンもイヤ!というほどある尾根です。尾根の下り基調なので、読図も尾根の登りよりずっと難しくなります。加えて、距離もありますのでスピーディーな行動、判断が求められます。



持物 : 基本の装備、二万五千図『韮崎』、コンパス、昼食、行動食、水筒


2016年3月2日水曜日

ご当地アルプス

山と渓谷2015年1月15日発売号

なんとかアルプスっていっぱいあるな~って思っていたら、山と渓谷に「ご当地アルプス大集合」という記事がありました。調べたらもっとあるかもです。
ヨーロッパアルプス➩日本アルプス➩各地のご当地アルプスという流れです。日本の山にアルプスという表現を使った人ははっきりしていて、明治のお雇い外国人のウィリアム・ガウラントWilliam Gowlandです。このヤマケイの記事のそれぞれのご当地アルプス、ネーミングの由来はそれぞれだとおもいます。結構、言ったもん勝ち!なんて場合もあるでしょう。

 1東北アルプ ※飯豊、朝日、出羽三山のこと
 2 海のアルプス
 3 みちのくの小アルプス※神室連山のこと
 4 南会津アルプス
 5 盛岡アルプス
 6 日光アルプス※日光連山のこと
 7 宇都宮アルプス
 8 日立アルプス
 9 東アルプス※奥秩父のこと
10 小アルプス※八ヶ岳のこと
11 頸城アルプス※妙高のこと
12 長瀞アルプス
13 房州アルプス
14 三浦アルプス
15 湘南アルプス
16 鎌倉アルプス
17 相州アルプス
18 甲州アルプス※小金沢連嶺のこと
19 沼津アルプス
20 奥沼津アルプス
21 各務原アルプス
22 湖西アルプス
23 田原アルプス
24 比叡アルプス
25 湖南アルプス
26 金精アルプス
27 多紀アルプス
28 大和アルプス※大峰山のこと
29 北勢アルプス※鈴鹿山脈のこと
30 鈴鹿アルプス※鈴鹿山脈のこと
31 紀泉アルプス
32 六甲アルプス
33 須磨アルプス
34 小野アルプス
35 播磨アルプス
36 兵庫アルプス※氷ノ山一帯のこと
37 加西アルプス
38 新龍アルプス
39 加美アルプス
40 和気アルプス
41 海上アルプス
42 周防アルプス
43 瀬戸内アルプス
44 四国アルプス※石鎚山一帯のこと
45 東温アルプス
46 九州アルプス※九重連山のこと
47 天草観海アルプス

次の写真は韮崎の船山橋から釜無川の上流を見ています。雪をかぶった山は八ヶ岳。左に見える山々は南アルプスの前衛の山々で、標高は1000m台です。


国道20号線、下みちを諏訪方面に車を走らせると、北杜市旧武川村に入るまで釜無川右岸に延々と続く尾根です。


この尾根は甘利山からつながっています。ご当地アルプスが言ったもん勝ちだとしたら、僕は勝手に甘利山から小武川に落ちる一番北の三角点、西向までを「韮崎アルプス」と呼ぶことにします。もちろん、整備されているわけではないので、地図読みが出来て自分で山行が組み立てられる人でないと縦走できません。
鈴嵐、鳥居峠、三本松、荒倉山なんかを通って小武川の第4発電所の西に出る「韮崎アルプス」