今年1月、日光の手白沢温泉の帰りにどこかに寄って帰ろうと訪ねた袋田の滝。その時は登山者というよりもほとんど観光客でしたが、袋田の滝の周りをぐる~っと歩いてみたらなんて面白いところだ!と思ったわけでした。こんなに早くガイド山行が成立したのは、特急を使っても都内から3時間以上かかるJR水郡線袋田駅に来て下さった皆さんのおかげです。
奥久慈の山の1日目は男体山。奥久慈男体山とも言われるこの山は、この山域(久慈山地)の最高峰です。スタート時間が遅いので、一般的な南や西からの登山道ではなく、北の持ち方集落から入りました。奥久慈男体山の裏口入学ルートです。
持方集落のはずれのトイレのある駐車スペースから歩き始め、武生林道という立派に舗装された道の切通し横から登ろうと思ったのに、実際に行ってみたらとても取り付けないルートで焦りましたが、誰にも気づかれないように主稜線に沿う沢筋の道を歩き、適当に主稜線に上がったら男体山と白木山を繋ぐ登山道に出ました。
登山道の様子。しっかり雨が降った朝で、お昼には止むだろうと歩きました。
雨でしたが風が弱かったのは幸いでした。しっとり濡れた登山道を歩きながら目についた花。これはオトコヨウゾメという低灌木。登山道の両側に盛んに咲いていました。ガマズミの仲間そうで、ヨウゾメというのはガマズミの別名で、どこかわかりませんが地方の呼び名のようです。オトコヨウゾメも秋にはガマズミのように赤い実をつけます。ヨウゾメで用済みではありません。
全く似ていますが、こちらはミヤマガマズミです。
鮮やかなヤマツツジ
ツクバネウツギもたくさん咲いていました。衝羽根空木です。
登山道にはシロヤシオの花びら。ツツジです。
すごく悩まされたピンボケはツクバネの雄花。ひょっとしたら今回この花を一番見たかも?ぐらいたくさん咲いていました。雌花はわかりませんでしたが、タネはほぼ羽子板の羽です。
一等三角点のあるピークの横に、男体山神社の奥宮のお社があるピークが並んでいる奥久慈男体山の山頂です。
大円地越という峠に向かって慎重に下りました。
持方集落に近づいてあった道祖神でしょう。「馬力神」なんて言葉は初めて見ました。
持方集落から袋田の滝のある滝川沿いの宿に移動して、とにかくエリアの主役の袋田の滝を見に行きました。入場料300円を払ってトンネルを進みます。カラフルなトンネル。
トンネルの途中から袋田の滝を下から眺められる下の展望台です。
幅広のナメを水流が落ちる四段の袋田の滝。
最後はエレベーターで最上部の展望台に上がったところからの袋田の滝。
1月に来た時は工事中だった吊り橋は完成していました。これで右岸のトンネルから左岸を歩いて周回できるようになりました。
袋田の滝に一番近い宿でした。
正直、宿は全く期待していたわけではなく、1日目の奥久慈男体山から袋田の滝を見学した翌日スムースに山行を始められたらというチョイスでしたが、夕食をいただいてびっくりしました。とても丁寧な料理で奥久慈の食材を堪能出来たからでした。
前菜から、合鴨ロース、シシャモのフライ、よもぎ豆腐、鱧の煮こご、かしわ餅
小鉢のこんにゃくそうめん
お造りのお刺身は肉厚でボリュウームがありました。
とてもおいしかった南瓜のすり流し
ご当地名物の定番、アユの塩焼き
揚げ物、アンコウのから揚げ
焼き物は常盤牛と奥久慈シャモと野菜。なんといってもシャモです。
ご飯はツナと小エビの釜めし
デザートは生産量日本一の茨城のメロン
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