天空集落 折門という記事を以前書きました。
芦川南側山稜の三方分山、釈迦ヶ岳から西に進んで蛾ヶ岳の手前、大平山の南の斜面にへばりつくようにあった集落。昭和45年(1970年)に集団離村した折門集落を訪ねたものでした。その後、少しずつ調べてみてわかったことを記録しておきます。
下の写真は、山梨日日新聞 2010年1月3日~5日の「ふるさとの地平 消えゆくムラ折八」という記事から引用しました。この天空集落ともいえる村々、ずいぶん前からとても気になる存在でした。山登りといってもいろんな切り口があります。以前から気になっていながらちゃんと調べてみよう、調べた上で出来るだけ多くの人に伝えようと思ったのは読図です。読図講習を提案しています。こちらです。地図を読めるというのは、もちろん道迷いを防ぐという登山技術の基本なので、多くの人が習得すべきことではありますが、何度もやっているとそのこと自体が目的になると感じています。つまり、整備されていない山の中を地図を読みながらオリジナルのラインで山を歩くということです。しかも、単純に地形図とにらめっこしながら予定したところを歩いてくるというだけではなく、その場所の歴史的な背景も押さえておくと、今はただの廃道なんだけど、多くの人の営みというバックボーンが確認できると「古道」という表現になって、自分たちがトレースするルートに特別な価値が生まれます。
折八というのは、折門おりかど と 八坂はっさか という集落を合体させた表現です。
山梨日日新聞 2010年1月3日~5日の「ふるさとの地平 消えゆくムラ折八」の記事のキーワードは、過疎化、少子化、限界集落、となるのでしょう。上の写真の大字、折門の方々が登場します。ふるさとが時代の変遷とともに移り変わっていく、自分自身の生活の基盤も時代に合わせるしかない。はかない庶民の生活史が描かれています。
折門、御弟子、沢、三ツ沢、八坂
ここに何度か地図読みをしながら、天空集落をお伝えしようと思っています。登山の原点があります。
おまけのセツブンソウ。2月14日の芦川の様子です。
募集中です!
◇ セツブンソウ 山:三方分山1422m 花:山梨県三珠町
節分草は高さ10センチに満たない小さな花で、文字通り節分の頃から咲き出すようです。旧三珠町高萩地区の渡部さんのご自宅の裏山が自生地として毎年ニュースに登場します。三方分山の帰りに見学させていただきます。
・ルート : 中道=精進湖-女坂峠-三方分山(ピストンまたはパノラマ台周回)-精進湖=
三珠町古宿セツブンソウ自生地
三方分山の登山 標高差約500m 距離約5km 行動時間4時間予定
・ガイド料 : ¥8000
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