南北に長い小金沢連嶺を東西からアプローチしようとするとルートは限られます。登るにしても下るにしても、主稜線からの選択肢を増やしておきたいと目をつけた大谷ヶ丸北峰南西尾根。どうせならと西尾根から周回してみました。956m標高点が西尾根の終わりのピーク(登っているから初めのピークですが)で、送電線が見えているのでその鉄塔巡視路を使えばいいと登りはじめました。が、巡視路ロストして急坂を喘いで登って尾根に出ました。
956m標高点に立つ鉄塔。西群馬幹線という100万V設計の送電線は新潟の柏崎から大月の変電所まで217基の鉄塔で結ばれていて、これは205号鉄塔。鉄塔の平均の高さは111mだそうです。
コウヤボウキの花
山栗がたくさん落ちていました。中身だけきれいに食べたのはサルでしょうか。
標高1150mのピークにあった明治時代の御料局三角点柱石。
ブナの幹のクマの爪痕。
獣の気配がとても濃いところでした。イノシシの親子が走り去ったり(10mちょっとの距離感だったのでビックリ)、シカの鳴き声が響いたり。
イノシシの足跡。
1370m標高点先の発動機。こんなものどうやって運んだんでしょう。
苔の上のヤマボウシの実。
大谷ヶ丸北峰の最後の急登をこなし、三角点のある大谷ヶ丸南峰から米背負峠(こめしょいとうげ)に足を延ばしました。
峠で休んでいると明らかな沢音。等高線を2~3本分下ってみたらこんなナメ滝登場。主稜線からすぐの水場は使えます。
大谷ヶ丸北峰に戻って忠実に北西尾根を下る途中で甲府盆地が見えました。
想像していた以上に痩せた急な尾根でした。あんまり使えない尾根だと思いました。
すごいブナ。
長くて太っちょのヤマカガシにビックリ。蛇は大の苦手です。
北西尾根の1175m標高点東のコル状を目指して降りてきました。そこしかないくらいに地形図の土塁記号が続いていました。これじゃロープがないと無理です。
1175ⅿ標高点のコル付近には地図には載っていない右の林道が出てきました。工事看板の後ろが北西尾根の末端です。
大鹿林道を延々歩くかと思っていたら、大蔵隧道手前で県道への近道登場。日川渓谷レジャーセンターは県道沿いにあります。
昔の山仕事の道でした。
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