所属する静岡山岳自然ガイド協会の研修で沢登りでした。もちろん参加者は全員、日本山岳ガイド協会認定ガイドです。それぞれのガイドの登山経験もいろいろですから、沢登りは初めてという会員もいたりしました。ご自分の経験値を上げるために各地から合流しました。
甲府市黒平の奥の精進川の支流、伝丈沢をつめて八幡山に行って金石沢を下るという計画でした。わりと癒し系の取付きやすい沢です。沢登り、沢下降と読図、幕営技術というテーマ
お邪魔します。
釣り師も多く、トレースもしっかりしていてゴルジュがあるわけでもないので重苦しさはありません。
流れ止でつながった丸木橋。山仕事で人も入る沢なのでしょう。
立派な炭焼き窯の跡。人のつながりが濃い里山エリアです。
雨降りの中の沢登りでしたが、沢自体が明るいのでプレッシャーがありません。雪国の山じゃ降水は即増水の危険があるでしょうが、ここいらはそんなに心配はいりません。
傾斜はないナメ滝でしたが万が一を考えてロープを出しました。ロープにセルフビレイを取りながら登ります。
気温も高くないので水流は避けてへツリます。
大滝。
右岸に積極的に張ったフィックスロープ。
幕営地に着いてそれぞれがツエルトを張って、共有タープの下で火をおこしました。
雨でぬれた枝でも無事についた炎。
火がおきたらとりあえず乾杯です!
ウワバミソウの味噌汁。
コロナ禍で直接顔突き合わせて話をすることも難しい今、会の総会も2年もできないでいるわけなので、いろんな話、情報交換ができて結構特別感がありました。
火があるってのが良いんです!
翌朝。八幡尾根に登り上げるわけですが、間違えました。途中で気が付いたんですが一本手前の沢をつめてました。
傾斜のあるナメ滝。滝壺からだと40mくらいだったでしょうか。今回いちばん微妙に難しい滝でした。
滝の落ち口
リアルにロープ確保が必要でした。
2035m標高点手前のコルが素敵なところだったのに救われた感じ。
子のコルから八幡山までのピストンは、往復2時間くらい。気持ちのいいコル、速攻でロープを張って雨中の幕営でぬれたものを干して八幡山に向かいました。
林業なのか、水晶採掘なのかの痕跡。
八幡尾根の八幡山山頂。
八幡山山頂あたりはこんな岩峰がにょきにょきって感じです。伝丈沢を見下ろしました。
一瞬登場の金峰山五丈岩。
間に合ったシャクナゲ。
サラサドウダンもです。
八幡尾根の末端に近いチョキのピーク手前では、スコールのような雨に降られました。
チョキピークへの最後の登りはどっから行っても急です。
チョキ山頂の三等三角点の点名は「木賊」。西にある木賊峠からでしょうか。チョキって奇妙な名前は、グーチョキパーのチョキを逆さにした指の間の空間が尖がった山頂に見立ててということらしいのですが、ほんとか?感はあります。
チョキ南の緩やかなコル。
金石沢に下る途中でこんなシカさん。
金石沢を下ります。
立派な炭焼き窯が2つ並んでいました。
研修ですからこんなことも。懸垂下降です。
金石沢と伝丈沢をの合流点。二つの沢が合流して精進川となります。ここで研修もおしまい。お疲れさまでした!
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