やはり今年は雪が多かったようで、そのことに翻弄された山行でした。登山口の奥裾花自然園の開園がここのところ4月20日あたりだったのですが、今年は4月29日だったのです。除雪がされないと車では入れません。予定をずらして出かけたこの日は、あいにくの雨予報。
裾花ダムにかかる奥裾花大橋。
落差100メートルほどの褶曲した泥岩・砂岩の断崖が続く奥裾花渓谷です。裾花川が侵食した地形です。
なんと道路から見えた木曽殿アブキです。 ~ 間口約60メートル、奥行き約20メートルの岩穴~。善光寺地震で崩落する以前は数倍の規模があったとされています。木曽義仲がここで野営をしたという伝承からこの名前です。アブキというのは方言だと思いますが、岩窟のことです。黄色の丸です。この場所の手前に壊れた吊り橋があり、昭和の時代は登山者や沢やさんが木曽殿アブキに泊まったなんて記録を見たことがあります。
奥裾花自然園の駐車場。裾花という名前は山裾に花が多いところから来ているということでした。
奥裾花自然園の入り口。オオヤマザクラが満開でした。
木曾殿アブキの手前で裾花川の支流、濁川に入った先の奥裾花自然園です。
ブナの原生林の残雪を歩きました。はっきりした等高線の変化がないところなのでかなり難しい読図になりました。
稜線に上がるところの雪庇の張り出しを心配していましたが、壁の弱点があって助かりました。スノーバーまで準備していたくらいです。急な斜面だったので一応ロープを出しました。
稜線に上がりました。堂津山につながる稜線です。その先は天狗原山、さらにその先には雨飾山につながっている稜線です。
安定した雪原という感じの稜線です。
去年の5月5日の中西山の山頂の写真です。五月晴れでした。
今年の中西山の様子です。刺したピッケルの下に山頂標識があると思います。いかに雪が多いかがわかる比較です。
ちょうどお昼にしようと思ったら雨が強まりました。
無事急傾斜を下りて、いちばん大きな今池湿原の端っこです。ちらほらミズバショウが見えます。
詳しいことはわかりませんが、ブナの原生林でミズバショウの群生が発見されたのは昭和39年のことだそうです。当時の調査では81万本もの大群生が確認されました。その大群生も咲き始めの今年でした。
オオヤマザクラの咲く駐車場に戻ってきました。ショウジョウバカマやキクザキイチゲがちょっとだけ咲いていた駐車場でした。
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