2021年1月31日日曜日

気候変動

人類の営みの延長で環境を変えてしまう現象、温暖化をはじめとする環境へのダメージが大胆に展開している昨今です。しっぺ返しのように気候が変わってしまって、今迄では考えられないような被害。夏の時期の大雨や台風で登山口へのアプローチが確保出来ないということが全国あちこちで起きています。加えて2020年からのコロナ禍で移動もままならないという厳しい現実もあります。
南アルプスは小屋の営業がなかった2020年、それでも次に繋がる様にということで両俣小屋の星さんたちが小屋の整備に入った2020年9月の様子の動画をシェアします。


南アルプス北部のエリアでもかなり特殊な小屋です。小屋利用者約半分はこのエリアに生息するヤマトイワナを狙う釣り人たち。今までだったら広河原からバスで野呂川出合移動で降りて約2時間林道を歩いて両俣小屋。2019年の台風19号のダメージで広河原~野呂川出合間の林道が使えないということがよくわかる動画です。復旧には5年くらいは掛かるだろうと言われています。


広河原から奥に入ってないので、それでも様子がわかるんじゃないかという写真は鋸岳の釜無源流の林道の様子です。2020年夏に行ったものです。枝沢からの土石流で林道の橋が流された現場。気候変動で雨の降り方、風の吹き方が変わって今までとは違う自然になってしまいました。厳しいです。


この写真は2019年台風19号がやってくる3か月前の両俣小屋への林道の崩れ。


北沢峠への林道、山梨側はあと5年はバスでってのは可能性ないようです。長野戸台側は去年の7月の大雨で藪沢が流され不通です。北沢峠までの復旧は今夏8月だそうです。歌宿までは今まで通り5月にはバスを通すみたいなので使えると思います。


こんな感じで、今までの感覚で登山口にアプローチするということはいろんな場所で難しい現状なんです。両俣小屋の去年の動画が端的にその現実を伝えてくれています。