2014年4月29日火曜日

みたけ道

所属している静岡山岳自然ガイド協会からとても大きな宿題をいただきました。
古道です。
古道と言ってもいろいろあるんでややこしいです。熊野古道みたいに、世界遺産になったものなんかは世の中に受け入れやすいとは思いますが僕の関わるのはもっとローカルです。

今年の大雪でいたるところの林道が通行止め!


この後も登場する‘みたけ道’の始まりの石仏


伐採はしょうがないとして、このみたけ道は沢から尾根を乗越てとなりの沢に行くんでした・・・
峠状のところにあった石仏と、曲岳。だいぶ印象が違う景色です。北西から見ています。


降り立った沢にある石仏。道標なので、右 小尾  左 江草 と書いてあります。


5月に古道を歩くというツアーの下見。だいたい目鼻がついたので家路に着いたのですが、途中の集落にもみたけ道と同じ石仏がありました。 


今の県道の対岸にも同じ石仏がありました。


これも!


これも!台座にはみたけの文字も見えます。


古道、いろいろ意味深いです。
5月11日(日)が本番です。興味のある方はお問い合わせください。

2014年4月27日日曜日

樫山林道

 山行の下見に行ってきた今日。
目的は果たせませんでしたが、収穫もありました。北杜市須玉町岩下の集落から小森川林道に入ろうと車を走らせましたが、ゲートが開いていませんでした。この冬の大雪の所為かも知れないと諦め、尾根をひとつ北に越えた、樫山集落に入り直しました。


山菜はいつもの年より遅い感じで全くダメでしたが、思わぬ拾いものをしました。
樫山林道の元々の仕事道(車のない時代、人や馬が歩いた轍のようなものを勝手にそんな風に言っています。)が確認できたことです。この山の神の石祠は檜の大木の横に半分土の中に埋まっていました。林道からすぐ脇のところだったのですが、偶然見つけて掘り起こしたのでした。「山神宮」と読めます。


アオダイショウの目覚め

昔の道が確認できました。


カラマツの瑞々しい若葉


樫山林道沿いにある石仏
「右 樫山組  左 金泉湯  徳泉寺 」と読めます。


明治35年10月と読めます。


県道手前の古道

岩下の集落からのみたけ道の下見をしたいと思って行ったのですが叶わず、隣の樫山集落周辺で山菜採りのつもりがそれも叶わず、でも図らずも得ることが出来た情報は、尾根や谷が違っていても近しい山村は繋がっていたということでした。たまたま集落にいた老人に聞いた話⇒増富温泉から樫山経由で岩下に行き大峠から金桜神社のルートがあった、というもの。古道ですね!


2014年4月26日土曜日

スミレ

お客様がいらして、韮崎の裏山の沢筋に入ることになりました。

マキノスミレかシハイスミレ


堰堤郡


滝場

アズマイチゲ


ニリンソウ


タチツボスミレ


アカネスミレ


家の駐車場

スミレ


セイヨウマルバスミレ 帰化植物


うまくすれば山菜もゲット出来るかも!?とは入った沢筋は砂防堰堤にズタズタにされてしまっていて何とも情けない状態のなれの果て!って感じになっていました・・・
それでもいろんなスミレが咲いていてので調べてみたら、「スミレワールド」はとんでもない世界でした!素人が名前を同定しようと下手に首を突っ込んだら奥が深すぎる!
名前間違っていたらごめんなさい・・・


2014年4月22日火曜日

興因寺山

天気がイマイチの日

甲府の里山、大正池

金子(きんす)峠


宗教法人の施設

この建物、晴れていれば盆地からよく見えます。

淡雪山
初めてここに来たのは高校の山岳部の新入生歓迎会。キスリングを背負って、ふもとの学校から金子峠(きんす)に登り、大正池湖畔にテントを張った時でした。その頃は淡雪山なんて知りませんでした。


『中央線各駅登山 山村正光著 平成6年1994 山と渓谷社』にこんな記述がありました。
「松林の尾根上の踏み跡を上下して西進すると、白砂の淡雪山。その名の通り。地元の帯那の山岡正夫さんの命名と聞く」

天気はイマイチでしたが、甲府の街並みが見事!富士山が見えない分、逆に強調されてました。


ミツバツツジ


興因寺山山頂


昭和池

花子とアン


白山

ヤマイワカガミ
花はむずかしいです。カイイワカガミというサイトもありました。なんでもこのイワカガミは愛知、長野、静岡、山梨などの限られた分布、今回ちょっと調べてみてわかったような気になっています。


ヒカゲツツジ
はじめはシャクナゲか?と思ったくらいなので、僕の素人ぐあいがバレちゃいます。


コシアブラを採っている人もいました。もう山菜の季節です。
甲府の里山もなかなかいい所でした。


2014年4月20日日曜日

むすび山

真ん中の奥の山は岩殿山です。
山梨県とは言っても国中地方に住んでいるので、大月、都留、富士吉田方面は正直わかりません。この写真は東を向いています。下は桂川が流れています。まわりの様子を見ていたらどうもいずれ正面のコンクリートとの間に橋がかかる感じでした。

大月バイパス

国道20号を大月インターを過ぎて、右に大月市立中央病院方面に右折。登山口はすぐです。
大月市が設置した道標が良い目印でした。民家の間を登ります。


こんな感じ


春の里山はとってもスピーディーです。主役の花がどんどん変わります。これはヒトリシズカ


運が良ければカタクリの群落!かすりもしませんでした!主役は何とマムシグサ!
すごいギャップです!


4月の始めだとこの斜面いっぱいのカタクリなんです。


残念ながら今回はすっかり終わっていたカタクリの花。


旧陸軍防空監視所跡

不思議な感じのジュウニヒトエ


むすび山は笹子川と桂川が合流するところからの始まり。尾根の始まりの末端に私立病院があって、その始まりの尾根を西に登っていくと高川山に行きます。尾根はさらに西に続いていて、鶴ヶ鳥屋山、清八峠と続いて御坂山系の主脈となります。

        長い尾根を敬遠して、都留市側に古い仕事道を使って桂川に降りました。
降り立った桂川はびっくりするぐらいの渓谷美でした!この岩の浸食はなかなかのものでした!


整備されていた道

山吹の一週間前がカタクリです。

橋の下の渓谷美

都留の桂川の上流は、山中湖。その先は富士山。
蒼竜峡、田原の滝なんかは名勝地として有名です。この場所の浸食の景色は特別な名前もなしです。


富士山から流れ出る水が集まって、富士吉田の街の横を流れて、都留を流れ下り地面を侵食して、相模湖に入って神奈川県の町を流れて相模湾にそそいでいる。

自然の営みの凄さを感じた日でした!