2023年3月15日水曜日

地図読み講習内容変更

2023年3月26日(日)募集の地図読み講習の内容変更のお知らせです。

参加予定の方のお話を聞いて、基本的なことを実践するためフィールド変更なりました。

通常は1時間の机上講習ですが、そこを2時間取ってじっくりとやります。等高線の曲がりが示すもの、コンパスの基本的な使い、整置の仕方、二五万図磁北線の書き方、地形図のたたみ方、web版地理院地図の使い方、などです。その場合のニ五万図は「茅ヶ岳」です。

どうぞご参加ください!

・日時集合 :2023年3月26日(日)8:50韮崎市民交流センターニコリ

・持物  :2万5千地形図 『韮崎』 ベースプレートコンパス、昼食、行動食、水筒

・参加費 :  ¥10,000(ガイド料)

2023年3月10日金曜日

三浦・岩礁の道

鎌倉アルプスから三浦半島先端の三崎の宿に泊まった翌朝、三崎漁協の食堂で朝食を取りました。朝6時から営業している食堂です。

このボリュームで720円(税込価格)。マグロのすき身(中落ちじゃなかった)も本物だったし、煮物はマグロの卵!

この時期の三浦半島は元気がもらえるので大好きです。三浦大根が干されていました。

Google mapにも登場する剱崎の民間駐車場。猫10数匹と暮らす不思議なおじさんの駐車場代は700円。畑の中を縫うような車道には駐車スペースは殆どありません。農作業の邪魔にならないようにと停めました。

大根畑の向こうに剱崎灯台。アンテナと被ってしまった...

海岸線に降り立ちました。風の強い日で終始15m/s以上あったと思います。ここから約10km、三崎港を目指す三浦・岩礁の道です。

剱崎は三浦半島の最東端に位置しています。南東に位置する房総半島館山の洲崎を結ぶラインが太平洋と東京湾の境界です。

関東ふれあいの道という名でずいぶん前に整備されたのが三浦・岩礁の道です。三浦半島の先端部の海沿いに歩きます。絶景ポイントが多く、岩場あり、丘陵地帯ありと変化に富んだ海沿いのロングハイクです。

内陸を歩くこともあります。三浦野菜の畑の中にあった馬頭観音。

三浦の春キャベツの畑。

ときどきバランスを崩してしまうような強風でした。砂よりも粉々の貝殻の方が多かった海岸線。

こんなセクションもあってなかなかのアドベンチャーです。

鬼の洗濯板という表現がピッタリと思うのですが。

海のない山梨に住んでいる僕が、気象情報の波浪警報の意味が実感できるってなかなかめずらしいと思いました。波に近いところでは海水を浴びました。満潮のタイミングということでもあったらしいです。

盗人狩という名前の断崖絶壁。昔、盗賊が追われてこの海岸端まで来て下を見ると、恐ろしい断崖(高さ30m)と怒濤のさか巻きに、ぞくぞくと身震いをして足がすくんで動けなくなりたやすく捕まったという故事からの名前。

海蝕洞窟という穴が奥に見えます。長い時間をかけて波に削られ形づくられた自然の洞窟。海蝕洞窟遺跡からは主に弥生時代から古墳時代の遺物~特に釣針やアワビ貝殻製の道具、サメの歯の加工品といった海に関わる資料が多く出土するそうです。

海底が隆起したミルフィーユ状の地層。

登山ではありませんがハイキングでもありません、海岸線の岩場歩きとでも言いましょうか。案内も乏しいところもあるので、ガイドさんと一緒じゃなければ歩けなかったというご感想もさもありなんという内容のルートです。

宮川湾のヨットハーバー。ここで海岸線から離れます。30分くらいで三崎港です。

剱崎~江奈湾~毘沙門湾~宮川湾~三崎港と歩いて車の回収。三浦野菜の畑で出会った大根満載の軽トラ。

鎌倉アルプス

雪山じゃない山登りを冬の間も続けたい皆さんとの山行、三浦半島の鎌倉アルプスと三崎の岩礁の道です。鎌倉に行くのは小学校の修学旅行以来です。僕は甲府で育ちました。中央道の朝焼け。

若宮大路(わかみやおおじ)です。写真の反対が鶴岡八幡宮です。若宮大路は、由比ヶ浜から鶴岡八幡宮(若宮)へ続く参道です。大路の真ん中は段葛(だんかずら)と呼ばれています。大路は滑川沿いの低い土地で水をかぶることもあったので、まわりより一段高い参道を整備させました。

鶴岡八幡宮参道の石段と、2010年に倒れてしまった日本一有名なイチョウの幹。大イチョウの再生が行われていて幼木が見えています。

法華堂跡の源頼朝のお墓。

鎌倉市の市章の「笹竜胆ささりんどう」リンドウの葉っぱと花がデザインされたご紋です。

河津桜が満開で、雅楽の演奏が流れていた鎌倉宮。なんと生演奏で巫女さんの舞も見ることが出来ました。鎌倉!畏るべし!

南に相模湾の由比ガ浜に面し、残りの三方は山に囲まれて天然の要塞といえる地形となっている鎌倉です。その天然の要塞を歩くのが鎌倉アルプスと勝手にテーマにしたこの日。その最奥のエリアが天園で、天国の園に遊ぶようだということからだそうです。

杉の樹皮がささくれているのはタイワンリスの仕業だと思いました。

これらの穴は、鎌倉のやぐら(矢倉、窟、谷倉)と呼ばれる墳墓です。

去年引退した赤石岳避難小屋の榎田さんのTシャツ!

トンビは後方から音もなく攻めてきます。ひとり犠牲者が出てリンゴを取られました。何人かの方が傘を差していたのは予防だそうです。


味のある道標

十王岩です。向かって左から如意輪観音・血盆地蔵・閻魔大王、砂岩で風化が激しいですね。

鶴岡八幡宮の真北に位置する十王岩です。若宮大路がしっかり見えます。ここが鎌倉アルプスのハイライトです。由比ガ浜と残り三方の山が見える景色。


建長寺半僧坊。入山料として拝観料500円です。ただ通過するだけなんですけどね...

たくさんの天狗像


力強いビャクシン(ヒノキ科)の幹

春らしい桜と三門

天然の要塞に囲まれた鎌倉ですが、鎌倉幕府は防衛の機能を持たせつつ、陸路の交通の利便性を向上させるため、山稜の尾根を垂直に掘り下げて底面を路面とする「切通」を整備しました。江戸初期の史料には「鎌倉七口」として・名越(なごえ)坂朝夷奈(あさいな)坂巨福呂(こぶくろ)坂亀ヶ谷(かめがやつ)坂仮粧(けわい)坂大仏坂極楽寺坂の記述も見られます。この坂は亀ヶ谷(かめがやつ)坂という切通。車は通れません。

こちらは仮粧(けわい)坂の切通。歩きのみです。

源氏山公園の源頼朝像。鎌倉の街を見下ろしていました。

ちょっと険しいところもありました。

車で通過するには勇気が必要なトンネル。

寿福寺の外門に続く石畳。源頼朝の父、源義朝の館があったと言われている寿福寺には北条政子の五輪塔もあります。横須賀線の踏切を渡って鶴岡八幡宮に戻って天然の要塞の鎌倉アルプスの山行は終わりました。

2023年3月7日火曜日

西吾妻山

蔵王山の帰り、せっかく遠くまで来たのでということで西吾妻山に寄りました。写真は上山市から見た蔵王山。右から屏風岳、刈田岳(スキー場の上のプチっ)、熊野岳、一番左が地蔵岳です。真っ白な山の名前です。写真手前の果樹は山形なのでラ・フランスです。左のハウスはサクランボでしょう、なんといっても山形ですから。

米沢で泊まった翌朝に白布温泉通過。白布はしらぶです。有名な西屋旅館の入り口もすごい積雪量でした。雪のない所に住んでいる僕の感想ですけどね。

天元台スキー場に登るロープウエイの湯元駅。東北自動車道を北上し、福島に入ってしばらくで安達太良山、東吾妻、蔵王という展望になります。ややこしいのは吾妻山でしょう。フラットな地形が広大な範囲に広がります。吾妻山エリアの東と西では凄い距離があります。そして一番標高が高いのが西吾妻山なんです。そんで百名山が西吾妻山ということなんでしょうか。広いエリアそれぞれに魅力はありますけど。

ロープウエイで天元台に登った後はリフト3本乗り継ぎ山頂方面に。こんなに広いバーンにスキーヤ-がいません、蔵王のスキー場の10分の1ぐらいの人間だと思いました。スキーはやらないけど勿体ないって思いました。

リフトに乗りながら流れてきたアナウンスは、強風でロープウエイの運行は停止されましたという内容... えー、帰れなくなったらどうしよう!とはっきり思いました。目の前に見えている吾妻山、西吾妻山の山頂は即却下でした。というのも翌日は鎌倉に行かなきゃならない山行があったからです。下った後500kmくらいのドライブが待っていたんです。

ロープウエイの駅まで3本のリフトの乗り継ぎでした。上った逆なんで。それでも遠くに鳥海山が見えたり展望を堪能したリフトの下りでした。米沢盆地が平です。

白布温泉しらぶおんせん方面に下るロープウエイの山頂駅の平は天元台と呼ばれています。数件のペンションがある平です。

ロープウエイの山頂駅で知らされた運行情報。アナウンスされていたので驚くことはなかったけどやっぱりショックでした。山頂駅のストーブ横でお腹を満たしました。行動食です。

山頂駅で暖を取りながら展示を見たら天元台のルーツがわかりました。ロープウエイの山頂駅の平は昭和の初めに硫黄鉱山とした開発されたフラットな地形、平は人工的に作られたものというものでした。

「天元台は昭和38年7月に地元の誘致企業して設立されました。当時の米沢市長吉池慶太郎氏は愛棋家であられ、標高千三百五十米のこの地に相応しい名称として、囲碁の用語から「天元台」と命名 されました。碁盤の中心を天元と称しますように、当地の名称は囲碁から由来したもので あります。「天」は大変、宇宙のことであり「元」は中心、始まりを意味し、「天」とは宇宙の中心、または森羅万象の源を表します。ここか米沢市の発展が始まるようにとの願いを込めて名付けられました。宇宙の中心を感じさせるような雄大な展望 美しい天元台の四季をお楽しみいただけば幸甚です。」

止まったロープウェイのことを考えても仕方ないので歩いて下ったら40分で駐車場でした。

スノーモービルが天元台の交通手段なんでしょう。

下山後山形で多く見られた雪囲い。独特の板が雪国を実感させてくれました。