2018年8月30日木曜日

甘利山

登山というよりも、テレビの取材で地元の甘利山に行ってきました。テレビ東京の「動物ピース」という番組。今から14年前、千頭星山の西の金山沢を登り、大馴鹿峠経由で千頭星山の山頂から南のやぶ尾根を下っていた時にクマに襲われ、一緒に歩いていた雑種の飼犬のナナが驚いて逃げ、クマが追いかけて行ったので僕は一撃で済んだという話し。


標高が1600mを越える駐車場から歩いて山頂まで20分くらいの甘利山。NPO甘利山倶楽部の皆さんが整備されている甘利山。


標高約350mの韮崎の町から約40分車を走らせ、20分で山頂、1時間で山頂に立てる甘利山。


当時クマに遭遇した千頭星山南の尾根の現場に行くのは、本格的な登山になってしまうので厳しいだろうということで、ほぼ同じ植生でカメラを回して無理ない場所ということで甘利山の奥に行ったというわけです。


甘利山山頂から等高線4本分くらい西に下ったコル。この尾根の南は韮崎市ではなく南アルプス市です。大笹池というまぼろしの池といわれる場所に下りました。


以外にしっかりした登山道が大笹池まで続いていました。


青空がこれでもかってくらいの青でした!


大笹池到着。


湧水量が減ってしまって神秘性が・・・とは言っても初めてこの場所に来た人は感動なんです。昔はすっごくきれいだったというのは極力避けました。


池の北側の水が湧きおこるところの写真。


その時の顛末は児童文学の本になっています。出版社ははだしのゲンで有名な汐文社。タイトルは「帰ってきて! 愛犬ナナちゃん」。Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4811379071



毎日、毎週、様々なテレビ番組が放送されています。それぞれの番組がどうやって作られていくかは僕にはわかりませんが、今回は放送作家が「帰ってきて! 愛犬ナナちゃん」をたまたま読んで話が展開していったということでした。


なんだかやと登って下って甘利山の山頂に戻ってきました。写真の山が千頭星山です。


駐車場に戻ってきました。テレビ東京の放送は9月28日金曜午後7時くらいと言うことでした。お時間が合う方は是非ご覧ください。どんな番組になっているか全くわからないやぶ山三ちゃんです。よろしくお願いします。


仙丈ケ岳

山NOBORO 山登ろうというのは韮崎市の登山関係の事業です。ハイキングや登山のイベントを企画しています。韮崎駅前の市民センター「韮崎ニコリ」1階の観光案内所の中の地域情報発信センターが主体でやっています。地域情報発信センター主催の登山ツアーでした。僕も時々ツアーガイドを頼まれたりします。今回は企画段階から関わった稀有な山行でした。何年か前から日帰り山行ベースに開催されているツアー、より発展して今回は仙丈ケ岳ということでした。それでも少しでも韮崎のファンを増やしたいというコンセプトなので、出発はあくまで韮崎。韮崎駅で2台のジャンボタクシーで出発です。


南アルプス林道、観音トンネルを出ると広がる展望。御野立所(天皇陛下が来られた場所)から右に北岳、左に間ノ岳。


内情を行ってしまうと、仙丈ケ岳に普通に行くのには北沢峠を朝一番に出発して、最終バスの午後4時までに北沢峠に下山してバスに乗る、ということになります。極端に言えば1日目に北沢峠に入っていれば翌日あさイチに間に合います。1日目に北沢峠入り、2日目に仙丈ケ岳。いやいや待ってください、ツアーに参加される方はそれなりの金額をご負担いただくわけです。だったらこちらも気合を入れて北沢峠周辺の魅力をお伝えしなければならない!ということで集合時間も無理がないような時間、午前9時で集まっていただきました。そんな時間だったらお昼には北沢峠に着いてしまいます。そこは工夫をしました。まずは関東周辺の参加者がめったに食することがないであろう、広河原山荘のお昼からスタートでした。


人気の夏野菜カレー。1日目のお昼は全員で広河原山荘のカレーでした。


バスにて北沢峠にやってきました。


北沢峠から下ったところに立つ長衛小屋。


竹澤長衛レリーフ。北沢峠の歴史や、竹澤長衛さんの話をしました。


1日目は仙水峠。ミネラルウォーターのCMの撮影が行われた場所です。その時は僕も参加したのでいくつかのエピソードを話しました。


甲斐駒山頂と摩利支天が大迫力の仙水峠です。


北沢峠のこもれび山荘に戻りました。


初めて泊まる山小屋はどんなだろうと期待です。


こもれび山荘の夕食。


1階と2階に泊まりますが食堂というのはなく、一階のスペースの長テーブルでの食事。


1階の宿泊スペースは個別のカーテンレールがついていてすごいと思いました。とても広くて快適でした。


翌朝の朝食。


いよいよ仙丈ケ岳に出発です。


この分岐の先で展望が広がります。じっくり登る樹林帯も終わりに近い。


森林限界を過ぎると空がぐっと近くなります。登りがつらくても励ましてくれる青空。


振り返ると甲斐駒ヶ岳、鋸岳、その奥に八ヶ岳の展望!


小仙丈のピーク。結構広い山頂部です。


北沢峠から登ってきて、小仙丈に立ってはじめて登場する仙丈ケ岳。小仙丈カールが特徴的です。


東に目をやると、標高1位の富士山、2位の北岳、3位の間ノ岳が並んでいる!


晴れていたにもかかわらず登場してくれたライチョウ。母親と子供4羽って感じでしたが、ずいぶん遅い子育てだと思いました。大丈夫かな?


ライチョウにピントを合わせている登山者。


仙丈ケ岳山頂。


薄っすらだけど日暈(ひがさ)


山頂直下の仙丈小屋。



仙丈カール

カールの底から染み出す水場、こんなのは粋な計らいで感謝です。


馬の背の鹿よけのネット。


馬の背ヒュッテ。


藪沢やぶさわの流れ。


シラビソの森


久しぶりの北沢峠にはバスの待合所ともいえる小屋が、長野山梨それぞれに建っていました。


バスの発車時刻を気にしていましたが、24人乗りかな?マイクロバスガ一ぱいの乗車になると随時北沢峠から出発していた市営バスでした。