2020年10月31日土曜日

小金沢連嶺縦走

日本百名山の大菩薩嶺、大菩薩峠の南の尾根は小金沢連嶺とか小金沢連峰とか呼ばれています。正式にはどうなんでしょう?ということはどっちでもいいと思います、大菩薩峠の南に尾根が連なりそこにピークが連続するっていうことです。そのピークの連なりに甲州アルプスなどのネーミングされていますが、それはそれとして尾根が繫がってるという認識が大事でしょう。先週の土曜のJR中央線甲斐大和駅前の朝の様子です。甲斐大和駅から上日川峠までのバス待ちの行列。ざっと100人でしょうか。


小屋平バス停。臨時便が続々増発されたわけですが、通常のバスのタイムテーブルより1時間くらいはオーバーしたでしょうか、合流地点の小屋平でお客様を待ちました。コロナで登山者の行動パターンが偏っている感じです。特定の山に人が集中してしまっています。


スタートは小屋平から石丸峠。


大菩薩峠南の石丸峠。この峠は大好きな峠のひとつです。


この峠の向こう、牛ノ寝通りをいつかは小菅まで歩いてみたいもんです。


振り返って見た熊沢山の南面。沢山の人が下りて来て、沢山の人が登って行きました。


凄い勢いで登山の経験値を上げている女子会登山のメンバーさま。奥は小金沢山です。


大菩薩周辺でいちばん好きな狼平。


たまらない開放感が広がっています。


こんな笹原はどこにでもありますが、気軽に行くことができる魅力が大菩薩の尾根にはあると思います。


なんかの登山隊みたいなカッコいい写真。どうでしょう?でも皆さんのザックデカくないですか?。やっぱ登山隊だわ。


小金沢山を過ぎた次のピーク、牛奥ノ雁ヶ腹摺山。


牛奥ノ雁ヶ腹摺山から見た右が黒岳、左が雁ヶ腹摺山。ちなみに雁ヶ腹摺山から見た富士山が旧五百円紙幣に描かれていました。500円硬貨が登場する前の話。


牛奥ノ雁ヶ腹摺山南の賽の河原と言われているコル。


賽の河原から西に100mくらい下ったところの昔の林業の飯場跡にテントを張りました。


もう回数を重ねているので皆さん手慣れたもんで頼もしかったです。個室テント6張り。


そして最も僕が集中したのがこれ。焚き火で鍋!メニューは坦々鍋。上手く出来て好評だったので何よりでした。最高のサプライズは内緒で持っていったビールだったかな?


仕上げのマシュマロ。


焚き火を見つめながら贅沢な時間が過ぎて行きました。


翌朝は地形図見ながら尾根を攻めて賽の河原への登り返しから。


もうしっかり霜が降りる寒い朝になってきました。


黒岳を通過して白谷ノ丸の大展望。約束のような富士山が嬉しかった!


八ヶ岳が見えました。あそこで何回もテント泊をした今夏。全てが見渡せて山座同定が忙しかったです。そう、スカイツリーも新宿のビル群も見えました。


ハウチワカエデの赤が見事でした。


湯ノ沢峠を過ぎ、大蔵高丸あたりは鹿柵の開閉があります。


大蔵高丸の山頂と富士山。


ハマイバ丸の見事なカエデ。


富士山と三つ峠と滝子山、そして大谷ヶ丸。


とてもスリッピーな斜面に張ったフィックスロープ。スムースな通過のためです。いや第一に安全のためですね。


途中で発見のブナの木のクマの爪痕。


最後のピーク、コンドウ丸。もはやピークという認識はなく、ただ尾根をひたすら歩く感じでしたが。


日川に下るための尾根上には昔の仕事道の跡がたびたび登場しました。


山行のフィナーレは戦国時代の武田終焉の地、景徳院ってのも洒落ていた山行でした。


 

2020年10月22日木曜日

谷川岳主稜線

西黒尾根から谷川岳に登って、大障子避難小屋に泊まった翌朝。日の出はオジカ沢ノ頭の南から昇るようでしたが、どんどん雲が湧いてきて太陽を見ることは出来ませんでした。


パッキングが終わって、がらんどうになった大障子避難小屋の中の様子。


大障子避難小屋の外観。水場も近く頼りになる避難小屋です。


ひと登りでの大障子ノ頭のピーク。奥には圧倒的な存在感の万太郎山。1954.1mのピークは谷川岳主稜線の主役に思えました。


そんな主役に敬意を表して気に入った写真をアップしときます。万太郎山です。


爼嵓まないたぐらが真ん中にドッカンと存在しています。左下にちっちゃく大障子ノ頭。


万太郎山山頂。ボア入りのテムレスを外すことが出来なかったくらい北寄りの風が止まなかった寒い日でした。


真っ白くなった富士山も見えました。手前は榛名山です。ぼこぼこをまとめて榛名山です。


万太郎山から南西に延びる尾根は、おもしろいくらい痩せていましたがそれほど危険な感じはしませんでした。


万太郎山北の斜面の笹はすこぶるきれい!奥は手前からエビス大黒ノ頭、どっかりでっかいのが仙ノ倉山です。


間違えて咲いてしまってたハクサンイチゲ。


越路避難小屋。


稜線上にいくつも小ピークがあって、登ったり下ったりする度に見える景色が変わります。


大海原のような笹原がきれいでした。


アップで撮ってみたマワットのセンという滝。はるか遠くの滝の音が主稜線まで届くんです。とても大きな滝壺と水の音に驚きました。写真アップしてるわけですがこんなに離れていても存在がわかる立派な滝。利根川支流の赤谷川の源流手前のマワットのセンです。センは滝という意味でしょう。


相変わらずとてもスリッピーな登山道。泥だけではなく岩も滑るのでとても神経を使います。


振り返った万太郎山。続く尾根のトップにトレースが見えます。歩いてきた道です。


エビス大黒ノ頭。シャープでなかなかかっこ良いピークでした。


エビス大黒避難小屋。北寄りの風があまりに寒く、避難小屋の中でお湯を沸かして休みました。避難小屋に入るくらいしか北風から逃れる術がないという谷川岳主稜線です。


仙ノ倉岳山頂の三角点柱石。三角点名「仙倉山」


右奥のなだらかなピークが最後の平標山。


半世紀以上前の標識。スポンサーは東芝。谷川岳肩の小屋から10000m、10㎞という標識ですが、基準が今風ではないと思いました。


平標山の登山道の階段。


3種類くらいで設置された階段でしたがこのタイプが楽でした。


平標山山頂。


標高が2000m内のに登場するハイマツと、雪国の山の泥んこ。


平標山から南に下る登山道も階段。笹原が終わるところに建つ平標山乃家。


河内沢の林道に下る登山道。紅葉がきれいだった1400ⅿ周辺。


最後の最後まで階段、階段、階段の平標山の登山道。


国道17号の越後湯沢駅行のバス停で無事下山となります。火打峠という名前の峠。


コロナ対応で窓が開いていたバスで越後湯沢駅に移動しました。寒いバス車中でした。


上越線で越後湯沢駅から土合駅に移動。土合駅、下りは長い階段歩きですが、上りはホームを歩いて改札で楽に出ることが出来ました。長い階段歩きはないって理解した山行の最後でした。