今月のことでした。奥鬼怒の手白沢温泉の仕事の後、なかなか日光周辺に来ることもないので、どこかにを歩いて帰ろうと思い、初、茨城県ということで袋田の滝に行ったことを書きます。関東東部の大きな河川を地図で見ると、利根川、霞ケ浦、那賀川、久慈川とスケールダウンします。奥鬼怒の鬼怒川は利根川の支流です。
写真は袋田の滝の上流の滝川。滝川は久慈川の支流です。冷えた朝の朝霧が木々を凍らせきれいな朝でした。
全国に認知されている袋田の滝周辺をどう歩こうか?と地形図だけ見ながら歩き始めたわけですが、メインになる尾根に取付いたらしっかり「県北ロングトレイル」というサインがありました。
この流れのすぐ下流に生瀬滝、その下に袋田の滝が流れています。そして袋田の滝の下流で久慈川左岸に合流する滝川です。穏やかな流れの下に日本を代表する袋田の滝があるわけです。袋田の滝の東から尾根を西に進み、いったん滝川に下りて袋田の滝の南の尾根から上流に反時計回りの山行になりました。
滝川右岸のでこぼこした尾根を歩いていたら、はるか下に袋田の滝の上部が見えました。
西に進むほど急傾斜になってきた尾根。普通にトラロープ登場でした。
約400m標高の生瀬富士の山頂。生瀬はなませです。ここは大子町(だいごまち)で、茨城県の県北地域西部に位置し、久慈郡です。福島県や栃木県と県境を接しています。
地形図の406m標高点は山頂標識のさらに北東にあります。この岩稜の存在で生瀬富士と言われているピークは茨木のジャンダルムと言われているようです。何とかのマッターホルンとか、そんなことにこだわらなくてもいいのにって思いますが。
406m標高点の茨城県北ロングトレイルのサイン。
岩稜中間のこの岩の小ピークがむちゃくちゃ有名ですね。
生瀬富士から南下して、滝川の滝本はおみやげやさんだらけで、そのどん詰まりに袋田の滝の入り口がありました。ゲートを通過するのに300円です。
沢沿いの道は古いもので、もっと観光客を捌くためのトンネルは派手なイルミネーション
そのトンネルの途中から眼に飛び込んできた袋田の滝でした。
いきなりドッカ~ンな袋田の滝。トンネルの最後には最上部の展望台に登るエレベーターがありました。
袋田の滝は、高さ120メートル、幅73メートル、日本三名瀑だそうです。滝の流れがを四段に落下することから「四度(よど)の滝」とも呼ばれ、西行法師が歌を詠みました。
右岸の袋田の滝トンネルから左岸に渡る橋は工事中
右に見える滝が袋田の滝の最下段、袋田の滝トンネルの途中の展望台と工事中の吊り橋。
滝の下から続く「袋田自然研究路」を登りました。階段と手すりで整備されてはいますが、ものすごい傾斜なので歩くという表現にはならない袋田自然研究路でした。
袋田の滝の北にあるのが生瀬富士、南が月居山です。袋田自然研究路は月居山に続いています。月居山(つきおれさん) は双耳峰で、袋田の滝に近いほうが前山、一般的に山頂と言われているのが後山だそうです。
途中で見られる、生瀬滝なませだき
前山の北東尾根に出るまでが大変な傾斜で、谷底から這い出てきた感覚でした。
前山の北東尾根を下り、滝川に降り立ちました。朝見下ろした流れの中に細かな渡しがしてあり濡れることなく対岸に渡れました。袋田の滝を中心に反時計回りに一周でした。
茨城県北から東北道に出るまでが遠く、北関東道、関越、上信越道と走って山梨に戻りました。途中、足利あたりで遠くに富士山が見えたのには驚きました。