2025年12月2日火曜日

霧島連山

鹿児島の山を登った続きです。鹿児島空港で借りたレンタカーで移動していた鹿児島。開聞岳の麓の民宿に泊まった翌朝は、どうしても乗りたかったフェリーからの始まりでした。

短い滞在期間で少しでも鹿児島県を知りたいと、薩摩半島から大隅半島に移動しました。薩摩半島の山川港から大隅半島の根占港に向かうフェリーです。

薩摩半島の山川港から大隅半島の根占港に向かうフェリーは錦江湾の入り口を横切るフェリーです。そこからの開聞岳を見てみたいと思いました。古来から船の航行の目印だったという開聞岳です。前日訪れた知覧特攻平和会館での展示で、特攻隊は開聞岳を確認して沖縄への角度を確定して飛んで行ったという展示を見たし、ランドマークとしての開聞岳を海から見たっかったのでした。

約50分の航行時間です。北に桜島が見え、その右に高隅山が見えました。


根占港から北上して高千穂峰に登るため登山口の高千穂河原へ。鳥居の奥には霧島神宮の古宮址があります。


初夏に咲くであろうミヤマキリシマが咲いていました。

火山らしいザレた一本道の登山道の両側のウリハダカエデがきれいでした。

登ったのは11月、晴れわたった青空にうろこ雲。溶岩の急斜面の足場はかなり悪いです。

御鉢と呼ばれる噴火口のふちが馬の背。山頂が少しずつ大きくなっていきました。


御鉢火口の端から一旦下ったところが「背門丘(せおと)」と呼ばれているコル。霧島神宮の社殿はまずここに建立され、火山活動で焼失してしました。欽明天皇(540∼571年)の時代といわれています。「天孫降臨てんそんこうりん」という神話の舞台です。


「けせん」はニッケとかニッキと呼ばれるニッケイ属の木で殺菌効果があるそうで、これは鹿児島の郷土菓子です。フェリーを降りた根占港の道の駅で買いました。


けせんの葉は食べませんが、いい香りがしました。シナモン風です。

高千穂峰の山頂は「天孫降臨てんそんこうりん」の神話のど真ん中です。神様が天から降りてきて山頂に突き立てたとされる青銅製の天逆鉾が(レプリカ)見えます。

高千穂峰からの下りで御鉢火口の全貌が見えました。直径600m、深さは200mの火口です。

噴煙が上がっているのが新燃岳です。最近も噴火していて噴火警戒レベルは2ということで近づくことは出来ない山です。

高千穂峰のミヤマキリシマ


温泉だらけの霧島連山です。


翌日は霧島連山最高峰の韓国岳を目指しました。


やっぱり咲いていたミヤマキリシマ

韓国岳の登山道の様子

キリシマアザミ

ガスと強めの風で寒かった霧島連山最高峰韓国岳山頂

韓国岳から大浪池というカルデラ湖に下る登山道の様子。すごい登山道でした。急傾斜の斜面に階段なんですが、とにかく急でした。

紅葉が見事だった大浪池の湖畔

カルデラ湖の大浪池の外輪山の登山道、岩場が出てくると隙間に細かく砕かれた砂があって、それらが周りの森の砂っぽさということに影響しているのかなと思いました。

大浪池の様子

韓国岳の登山口のえびの高原、ノカイドウという牧野富太郎博士によって発見・命名された、バラ科の植物の案内が盛んに行われていました。

えびの高原のススキ原。ここの東の硫黄山からの火山性ガスによって、ススキが海老色になるからえびの高原だと聞きました。ほんとなんでしょうか?