2020年10月21日水曜日

西黒尾根

谷川岳主稜線を歩いてきました。9月上旬の集中豪雨で運休している谷川岳ロープウェイは、10月31日まで動いていないので西黒尾根から登ることにしました。ロープウェイで天神尾根から登るより2時間は余計にかかりますが、その分早めに行動しました。天気がどんどん良い感じになって、みなかみのコンビニから見事に谷川岳が見えました。

上越線土合駅前に車を停めて登山開始。

西黒尾根登山口

紅葉のピークは標高1500m前後、ツツジの紅葉奥の尾根はロープウェイから登る天神尾根。

ラクダのコルを過ぎて登場する岩場の全景。ルートを示す黄色のペイントが鮮やかでした。

目の前の急な傾斜から東を見ると、谷川岳馬蹄形に登場する白毛門、朝日岳がくっきり見えました。

必ずしも鎖が無いと登れないというわけではないのですが、蛇紋岩という滑りやすい岩です。



岩場のあとの小ピーク。


ザンゲ岩。


ザンゲ岩下には大きなスラブ、一枚岩が何か所かあって、その岩には100万年前の氷河の痕跡があると言われています。詳しくはわかりませんが、岩に刻まれたこの筋が氷河の痕跡だと思います。



ザンゲ岩を過ぎれば双耳峰の谷川岳はすぐそこです。


奥のピーク、オキの耳のピークから。


戻りながら幻想的なトマの耳がガスの中から出てきました。


トマの耳のピーク。


肩ノ小屋でトイレを済ませ、メインテーマの谷川岳主稜線にワクワクしながら入りました。上越国境稜線は厳しい自然環境で森林限界が低く、1900mくらいしかない標高の稜線上に樹林はありません。アルプスのような単純な垂直分布の植生ではないようで、そこに生えているのは笹です。笹の高さはせいぜい50㎝くらいなものなんで、地形がそのまま露わになります。なので険しい筋肉質と言ってもいい地形を見ながらの縦走なんです。それはここの魅力でしょう。

おそらく半世紀以上前の標識。これは主稜線上に時々登場して、ベースは肩ノ小屋。


この写真でもすごいピークだって思います。主稜線上の主だったピークはそれぞれちゃんと自己主張している感じの存在感です。右がオジカ沢ノ頭、左は爼嵓まないたぐら。そっちには行かないんですけどね。


この鎖場は厳しいです。なんといっても蛇紋岩なんで。


谷川岳肩ノ小屋から主稜線に入ってはじめのピーク、オジカ沢ノ頭。奥のピークは一ノ倉岳と茂倉岳。


先を見ると笹原の大障子ノ頭。遥か遠いように見えるけど以外にどんどん進める主稜線ではあります。


ふり返ってみたら肩ノ小屋が見えました。尖がりはトマノ耳。


オジカ沢ノ頭避難小屋。谷川岳の稜線上にはこんなカプセルのような避難小屋がたくさんあります。これはいざという時のための対応で登山史みたいなものだと思います。


先に見えているピークは1730mの小障子ノ頭。


小障子ノ頭。奥は越後湯沢の街です。


小障子ノ頭を越えてやっと登場した大障子避難小屋。


谷川岳主稜線の上で最も広い大障子避難小屋です。


大障子避難小屋手前で赤谷川支流阿弥陀沢の源流の水場。大障子避難小屋から下り5分、登り10分という水場。全然OKの距離感の水場だと思いました。


この日のためにキープしていた日本酒!


僕ら以外に神戸からの一人の登山者の大障子避難小屋でした。神戸からの登山者とは大いに話が盛り上がり楽しい夜でした! 個室対応のテントはここでも大活躍。だいぶ寒くなって来たので寒さ対応でもあります。


1 件のコメント:

  1. 先日、大障子避難小屋では大変お世話になりました。
    美味しいほうとうに日本酒!造詣の深いお話までソロの縦走に大いに活力をいただきました。
    またどこかのお山でお会いできればと思います。
    お互いの安全を祈りつつ、コメント欄お借りさせていただきました。

    返信削除