2021年6月11日金曜日

大丸戸尾根 

ゴトメキの南でテント泊した朝。ほぼ下るだけなのでのんびりした朝。せっかくなので大烏山までピストンして、大丸戸尾根で柳平に下ればそのままバスに乗れるという計画。まさかその大丸戸尾根で真剣な読図になる展開は想像だにしていませんでした。


ゴトメキから遠見山にかけて何か所か登場する草原。


樹間から北奥仙丈岳が見えました。


遠見山三等三角点2234.1m 点名「三枚笹」このピークは昔、大丸戸と呼ばれ、またの名を上遠見(わどうみ)と注釈が付いた古い本がありました。さらに南隣の小ピークに下遠見と山と高原地図に書かれているのはその名残かもしれません。三枚笹は遠見山南の笹原に二の萱、三の萱と名付けられたところがあることに関係しているかもしれません。


やはり地図をしっかり読んで進みます。


下遠見あたりの立ち枯れ。倒木がうるさいところ。


骨だけになったシカ。


富士山が見事なので、少しでも見えて良かったです。烏ノ尾根と大丸戸尾根の分岐がこの先にあります。


見事な天然のカラマツ。


大烏山に向かっています。振り返った写真に大丸戸尾根が見えています。左に落ちる尾根。


林道黒金山徳和線。この林道は地形図には載っていません。林道が尾根をのっこす峠状は堀切になっていて急なのですが、その急なところにこの標識。


このラダーが答えで、標識はラダーに導いています。でも急なので注意です。カラマツの幼木が邪魔をします。


烏ノ尾根の岩場。特に問題なく巻けます。


大烏山山頂。


最後のコシアブラを少しいただきました。


標高2100mくらいで合流する烏ノ尾根と大丸戸尾根。2030mまでは傾斜が緩いのでトラバースして大丸戸尾根に乗っかるつもりで行動。烏ノ尾根の①のところには三方向を示す道標があり、柳平のプレートは落ちていました。


①のポイント。柳平と書かれたプレートが落ちています。上に遠見・ゴトメキ、下に大烏と書かれた標識です。


②のポイントの写真。標識から北西に一本沢を確認した次の尾根が大丸戸尾根。②,③のポイントの左の沢地形の等高線はとがっているけど、右の等高線はほとんど変化がないというところ。


③のポイント。尖がった沢地形の等高線の実際。


④のポイント。上から見下ろしても水の流れが確認できたし音も聞こえました。水場です。


⑤のポイント。尾根の等高線がスムースに見えたけど、かなり細かく地形の変化があり(細かなふくらみとへこみ)、かなり高度な地図読みになりました。尾根を下るのは難しいです。


⑥のポイント。⑥の左の小ピーク手前のコルから林道に出たらあったゴトメキの標識。


牧丘町時代のものですが、どのくらい前に設置された標識なのかはわかりません。烏ノ尾根の標識と、林道黒金山徳和線に出たところの標識を確認できましたが、それはほとんど偶然みたいなもので設置者の意図がどこにあったのかはわかりません。その2つの標識の間には一切目印はありませんから、下る場合はテキトーに下っても林道に出るからいいやって感じでしょうか。赤の破線が歩いたルートで、薄い破線が林道に出た後のルートです。


どう下るか考えながら進む林道。林道がらみの注意点は法面がどうなっているかが地図ではわかりにくいということです。とても下れないブロック積みで懸垂下降なんてこともありますから。


林道の下からは林道も含め、人工的に変えられた地形が多くてとても分かりにくかった大丸戸尾根。


大丸戸尾根を忠実に下ると琴川ダムに行くと思います。左岸のダムの端が昔は鳥居峠と呼ばれていました。鳥居は金峰山講に由来します。旧鳥居峠方面はダム関連で自然な地形ではないので柳平にダイレクトに下るよう腐心しました。写真は旧牧場。


林道川上牧丘線が見えました。うまい具合に狙い通りに下れました。それにしても大丸戸尾根に鍛えられた感じの下りでした。烏ノ尾根から大丸戸尾根に移ればのんびり下るだけだって思っていたのが恥ずかしい。大いに鍛えられた大丸戸尾根だったわけです。


レンゲツツジがきれいでした。


柳平金峰山荘。


帰りの林道から見えた大烏山とヒナ岩。

 

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