2016年2月10日水曜日

岩堂峠読図ポイント

いまだに僕の課題です。国土地理院の電子国土Webに作図して、このブログに作図した地図を貼り付けることができないんです。あったまわりいおいら!1日からかって思い通りにいかなくて悔しいので、何とか形にします。
先日の岩堂峠の地図読みの記録。参加していただいた方々に少しでも地形図に親しんでいただきたく、中途半端でも書いてみます。まずは、尾根と沢の塗り絵です。尾根を赤、沢を青で等高線を追ってトレースします。この作業すると地形が見えてきたりします。結構面白い作業です。


地形図の上でポイントになるところを作図してみました。
見ずらいですが、赤い丸にナンバーがついています。①がスタート地点。川がどんどん近づいてきて橋を渡るところが②地点。③が日吉神社。下の写真です。


この辺りは養蚕が盛んだったという証の石碑が多いです。蠺神という文字でわかります。ポイント③の日吉神社です。神社を過ぎると東川沢の谷あいに入っていきます。


➅、⑦、⑧のポイントは通過するわけではなく、③の日吉神社を過ぎてから見える枝尾根のピーク。⑤は左岸からの枝沢。



ポイント④の場所。右岸から初めの枝沢が合流します。分かりにくい合流点ですが、地形図上ではかなりはっきりした場所です。


これも二股。⑨のポイントです。右岸から枝沢が合流しています。


⑨,⑩、⑪と沢の分岐です。沢地形を登るときは要注意です。枝沢の判断が基本的に難しい沢地形です。


⑨の先の左岸からくる林道の終点。


⑩、⑪と枝沢の分かれる二股、二俣どちらでもいいと思いますが、地名として使われている方を優先します。⑫のポイントが深草観音。


深草観音は特別な場所なので、一時的に地図読みから離れます。約15mの梯子の上にあるのは岸壁に掘られた観音堂。岩堂峠のネーミングは間違いなくこの観音堂からです。


梯子の右にエスケープルートがあって、観音堂に入ることができます。穴倉に入る最後のところ。


観音堂の中です。


勇敢にも長い梯子にチャレンジした方!見ているほうがお尻がムズムズしたりしてます・・・


そしてポイント⑬の岩堂峠。標高差で約450m、距離は約2.5km。その間に地形的な特徴が10個以上。沢地形なので枝沢の合流点を主にチェックします。


⑭からの地形はとても面白いです。このエリアのハイライトと言ってもいいくらいです!岩堂峠から標高差で50mの範囲の中に、4個も等高線の閉じた小ピークが登場します。すなわち⑯、⑱、⑲、⑳です。岩堂峠から右に行って、⑭で左に曲がり、⑮が隠れたピーク、そこで右に曲がって⑯へ。


これは⑯のポイントから東、進む方向を見たもの。このピークからいったん鞍部に下り、⑱のピークに登っていくと⑰が確認できます。残念ながら写真はありません。


⑱で左に曲がって⑲を乗越して⑳のピークになるのですが、⑲と⑳の間にある計曲線(太い等高線、50m単位)に注目してください。東側に比べ西側、左側は等高線に動きがあります。尾根の真ん中にある広葉樹林の地図記号の左の等高線が少し西に張り出しています。このことから⑲と⑳の間にはふくらみの様な小ピークがあることが読み取れます。


上の地図から読み取れるもう一つのことは、⑳から㉑に行くのに、⑳のピークで右に曲がるということ。⑲と㉑を直線で結ぶと⑳はその直線の左側に外れます。北進していますから㉑のポイント目指すということは、⑲と㉑の直線の左外にある⑳のぽいんとでは右に曲がるということになります。下の写真の左が⑳のピーク。右奥が㉑のポイントです。


㉑のポイントです。地図の等高線の配置を見てください、尾根と沢が隣り合っています。えぐれているのは昔の仕事道なんです。


㉒のポイントで昼食。初めてクラムチャウダーをトライしましたが、配分がイマイチ…牛乳を入れすぎました…精進します!


単純に1129mの標高点に行くのですが、標高差150mの中にも地形的な特徴が登場します。


写真は㉓ポイントです。地形図を見ると等高線がとても尖っています。左右の地形があまり傾斜がある感じではないのでこの程度で済んでいますが、このくらい尖っているともっと険しい地形になるというのがスタンダードです。


左の㉔の地形を尾根から見下ろしています。顕著な沢地形の始まりです。


1129mの標高点の手前。右と左の沢地形を意識します。戻って、㉕ポイントの東への張り出しは確認できました。


1129mの標高点㉗から㉛の特徴のある地点への下りです。このセクションは上級レベルで、短いけどとても難しい読みになります。コンパスに進行方向を記憶させて進んでもいいのですが、それだけを頼ると誤差があったときに現在地を見失ってしまう…分かったうえで遠回りが近道ということをお伝えしたくて進みました。ポイントは㉚です。㉙から西に進む尾根を下ります。㉛はとりあえず置いておいて、㉙から㉚を目指すコツは㉙から西に延びる尾根を下って、㉚を経由して㉛に行くという裏技。何が言いたいかといえば特徴的な地形が出てくるところまで移動するということ。


㉛の鞍部。ところが㉚の尾根の北側の尾根を降りてしまい、ルートミスをしてしまいました…


見晴らしのいい㉛のポイントの岬


㉝のポイントで登山道が登場します。コンパスに記憶させたうえで行動すればよかったのですが、獣道と勘だけを頼ったら㉜の尾根に迷い込んでしまいました。思い込みは一番いけないとアナウンスしなければならない講師が思い込みで動いてしまったわけでした…反省。


㉝のポイントの登山道の標識。ここからは登山道を要害山経由で下りました。


それ以外にも地図を読みエッセンスはたくさんありましたが、みなさん濃い内容にごちそうさま!


要害山から登山道を下って、帰りに積翠寺に寄りました。ここはすごいんです!なんといってもあの武田信玄が産湯に浸かったお湯の水はこの井戸の水!そんなのを見学して下山しました。


積翠寺の鐘。


こんな準備もしました。これは等高線50mごとに色分けしたもの。同じくらいの高さでも幅が広かったり狭かったり、それはつまり傾斜を表しています。幅が狭いということは傾斜がきついということ。


地図萌えの方を一人でも増やしたいんです!

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