2020年2月11日火曜日

甲信国境稜線

ほとんど放置していたブログです、ごめんなさい!でした。家族の事情で約2ヶ月間山に向き合えない状況でした。状況が好転して山に行ける!ってことで出掛けた山行です。甲信国境稜線なんて大袈裟な表現なんですが、清里周辺の尾根の話しです。

韮崎から佐久方面に通じる佐久往還という古道を辿って現在の野辺山から千曲川に下ろうとしています。野辺山から川上村に下る途中にあったサインの御所平。仰々しい御所という言葉のイメージは皇室ですが、そこの詳しいことはわかりません。ただ韮崎から佐久の岩村田までの佐久往還の最大の難所が念場が原の今で言う清里から千曲川源流の海ノ口であることは間違いないという場所です。


千曲川上流左岸の小海線信濃川上の駅がある御所平から、甲州への脇街道の穂坂路と呼ばれる路を信州峠へと進みました。途中川上村指定の天然記念物とされてるモミの木の史跡。山梨と信濃を結ぶ峠越えの古道であることを教えてくれる馬頭観音などの石物が並んでいました。


国境稜線なんて大袈裟なタイトル、山梨と長野の県境の稜線なんですが、この県境の北の川千曲川は日本海に流れ、南は太平洋に流れる中央分水嶺の尾根です。写真は千曲川支流黒沢川の支流の七森沢に向かってます。見えているのは女山。いちばん奥の山です。


レタスなどの高原野菜の産地、畑と里山の境界にはフェンスが張り巡らされていて、何も考えずに山から下りてなんてことは出来ないので注意が必要です。逆もしかりで、里山に入れる場所は限られている川上村です。


国境稜線の北側の川上村の里山は、ほとんどカラマツの植林された山でした。そのことは地形図を見てはわからないことです。稜線に上がったら͡しっかり見えた女山の山頂です。


県境の稜線に向かいました。ひざ下くらいの積雪があって、これじゃスノーシューがあればよかったなと反省。トレースがあれば、先行者がいればちょっとは楽に歩ける雪の山。当然そんなことは叶わないので、鹿でしょうか?獣のトレースを利用して進みました。


稜線上の1660m周辺の写真です。手前よりも1670mの標高の北側の方が気持ちよくテントが張れる感じでした。水は東の七森沢の上流部で取れる感じです。少し下っても30分くらいで水は確保できるでしょう。


県境、甲信国境稜線の豆腐岩。ここで中央分水嶺に乗っかりました。


東に、山梨百名山の横尾山に進みました。主稜線なんで古いトレースがあったので有り難く使わせていただきました。


手前の穏やかなピークが女山、奥の尖がりが男山。男女がそろいました。


さらに奥に見えた浅間山。冬らしい真っ白な姿に安心しました。冬らしい景色ということです。


横尾山1818.2m山頂


信州峠から簡単にピストン出来る横尾山です。横尾山の魅力は瑞牆山の展望です。これは僕の理想ですが、いつか夕焼けに輝く瑞牆山をここから見てみたい!そんなガイド山行をいつかやってみたい!そのくらいこの場所からの景色は魅力的なんです。


国境稜線にいるので、山梨なのでお約束の富士山もしっかり登場です。


七森沢に置いた車に最短で戻るべく、横尾山北の尾根を下りました。地形図を見ていただければ良くわかりますが、どうルートを取るかというのは正しく地図読みです。写真は真っすぐ下ると崖になってしまうので、手前で調整という展開です。地図読みです。


ここは本当に細かく尾根と沢が展開している地形。実は2年前くらいでしょうか?このエリアでOMMの大会があって、それに参加する人達向けに考えたルートです。実際はもっと北側のルート設定でしたが、この場所で地図読みをしたかったというのは本音です。


正面の山は天狗岳。うまい具合に里山から川上村の畑にフェンスのトラブルに会うことなく下ってこれました。ちょうど信州峠を越える穂坂路の脇です。


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