2020年3月27日金曜日

寂惝尾根

大菩薩連嶺の最南端の滝子山、滝子山の南は中央高速や中央線が走っています。
登山力を上げるためには普通に登っていてはだめで、ある程度傾斜が強いとか、高低差があるとか、難しいセクション例えば岩が登場するとか、そんなルートを登るというのがステップアップにつながるということがあります。先週でしたがそんな目的の山行をご一緒しました。滝子山の南尾根とも言われる寂惝尾根は正しくそんな尾根です。適度に緊張する険しい岩場が登場するのでステップアップにふさわしい尾根なんです。寂惝尾根と言われるのは、登山口から入ってすぐの廃屋が寂惝庵だからでしょうか?詳細はわかりません。登山口の桜公園の桜はまだ咲いていませんでした。


おそらくアカマツの松ぼっくり。標高が低いのでたくさん登場のアカマツ。あの松ぼっくりを象徴するようなアカマツの松ぼっくりのどこを食べるのかわかりませんが、左がリスなんかの哺乳類の食痕、右が取りが食べた食痕の松ぼっくりのエビフライ。


昔の山仕事の古い道を利用した登山道を使い尾根道に出たところ。そんな古道を歩いていたら思い出した自分の登山体験の思い出。高校生の頃ひとりで滝子山を歩いていた時、反対方向から木こりのおじさんに連れられた馬が3本くらいの切り出した木材を引いて山から降ろす姿を見たこと。そのころまだ山仕事に馬が活躍していたということです。その馬が活躍していた道を現在の僕ら登山者が利用させてもらっているということです。


段々細くなって険しくなってきた尾根の上の立派なブナの木。


見た目のもはっきりわかる岩の登場。地形的には迷うような枝尾根は登場しません。


ちょっとだけ登場した鎖。ここは一歩が厳しい感じでした。


はるかに南アルプスの峰々が確認で行きました。


5月の下旬にはここもイワカガミにいろどられるという葉っぱ。


主稜線に出たら設置されていた標識。下りでは使わない方がいい寂惝尾根です。


地面は凍っていなくちょっと前の残雪が残っていた主稜線。


山頂からの展望。奥のはっきりしたピーク、右が雁ヶ腹摺山で左が黒岳。


滝子山の北側を下ります。地面が凍っているも知れないという事と残雪とということで、チェーンスパイクを準備していただきました。


微妙に凍ったところも登場したりしましたが、気温も上がり基本泥んこの下り。


すみ沢の源流部の登山道。緩やかな水の流れに癒され、大好きなセクションです。


それでも下部は結構ゲキ下りで険しい登山道です。


大月市の統一した標識。白地に赤の先端です。この森、クヌギやコナラの森は、炭焼きなんかで山に多くの人々が入っていた時の森の様子ではなかったのかなと思いました。明るいんです。


荒れたところもありましたが、十分整備されている登山道です。


この橋を渡って林道に出ます。


道証地蔵みちあかしじぞう すみませんお地蔵さんの由来は調べてません!ここで登山道は終わります。後は林道歩き。


2020年3月7日土曜日

地理院地図

リリースされた国土地理院のコメント。「2020年3月5日 地理院地図をリニューアル公開しました。」


PCで国土地理院のサイトを開いたら細かなところが変わっていて、なんなんだ?と思ったわけです。そこで冒頭の発表で納得。地図読み講習の資料を作ったり、山行にプリントアウトして持って行ったりするので、少しの変化に困ったとなりました。


右上の黒いバーに印刷共有設定ツールと書いてあるあたりが、僕ら登山者に関係するでしょうか。


設定をクリックするとグリッド表示が開きます。今までだったら中心十字線の下に磁北線のオンオフがあったのに新しいものにはありません。まさか磁北線の機能が無くなってしまったのか!とちょっと焦りました・・・何とか見つけたのでうれしくなってブログ記事にしたくなったわけです。


ツールをクリックすると右端に登場する縦のバーです。

その他にありました!

いちばん下のその他をクリックしたら登場した磁北線。わかりずらいわ~


磁北線入ったよ~!


白岩岳山頂2267.4m 



ツールアイコンをクリックすると作図・ファイル

基本的には今までと同じ様に操作できますが、色やサイズの順番が前後してたりします。
51ページにわたる操作マニュアルもありました。地理院地図操作マニュアル


雲がかかった白岩岳。


共有をクリックするとなんと、FacebookやTwitterに開いている場所の地図のURLが投稿できるようになりました。


QRコードも表示されます。このPC画面のQRコードにスマホをかざしても読み取れました。画面はモバイル版が出来て、PC版との切り替えは設定で出来ます。進化する地理院地図です。



2020年3月4日水曜日

たかね図書館

 韮崎のとなりの北杜市は、平成の大合併で8町村が合併して生まれた市です。図書館も8館あり、それぞれが特色を出すということで、たかね図書館のテーマは「山岳」。その数約4000点もの山岳の本の蔵書です。図書館の北には八ヶ岳の山並み。

知らなかった~!どこよりも新しめの山の本がある! たかね図書館です!


図書館の西には甲斐駒ヶ岳。八ヶ岳の台地もこのあたりは空が広いです。


やまびこホールは500人収容のコンサートホール。図書館のとなりにあります。


ガ~ン、北杜市の図書館の開館時間は10:00。9:00って感覚で出かけたら開いてない・・・


図書館に入ってすぐの白磁をイメージした木製モニュメント


図書館受付

それぞれ市内の各図書館がテーマを持っているということで、すたま森の図書館森林むかわ図書館(神代ザクラにちなんでかな)、小淵沢図書館などだそうです。


並んだ書棚の山岳書コーナー


ぜ~んぶ山関係の本です。書庫にもまだまだあるということでした。


15年前に限定500部出版の恩田善雄さんの「甲斐駒ヶ岳事典」もありました。そのことはとても素晴らしいと思いました。希少価値トップクラスのこの本をだれでも借りることが出来るなんて!ちなみに白水社の「日本登山大系」も全巻そろっています。
ここも新型コロナウイルス対策で2020年3月20日まで閉館が残念です。


2020年3月3日火曜日

ダイヤモンド富士

富士山頂からダイヤモンドの輝きに例えられ昇る太陽、写真はダイヤモンド富士で有名な本栖湖の竜ヶ岳のものです。あまり意識したことはありませんが、沈む太陽の場合もやはりダイヤモンド富士だそうです。山中湖側になります。だいたい秋から4か月くらい見ることが出来るようですが、この時期三国山稜の端っこの立山(たちやま)から見ることが出来るということで出掛けました。


調べてみると立山からの日没のダイヤモンド富士は午後5:54。日没まで時間があるので午前中は富士五湖地方のプチ観光としました。新倉山浅間公園、この階段名前がついてました、咲くや姫階段(398段)だそうです。富士山の祭神の木花咲耶姫(このはなさくやひめ)です。


新倉山浅間公園のシンボル、忠霊塔。富士吉田市の戦没者慰霊塔です。


定番のアングル


国道139号線本町通りの金鳥居(かなどりい)です。富士登山の始まり一の鳥居です。富士山に向かって御師の家が並びます。道路の真ん中にアスファルトではない丸が見えます。毎年8月26,27日富士山登山の山仕舞いを意味する祭り「吉田の火祭り」のたいまつが置かれる場所。アスファルトではない耐熱素材の丸が20~30m毎に登場しました。高さ3m、重さ200㎏のたいまつが70本以上並ぶ吉田の火祭りです。


忍野八海。思いっきり観光地でした。それでも新型コロナウイルスの影響で閑散とした駐車場でした。


とてもきれいな富士山の湧水です。


山中湖の湖畔から鉄砲木ノ頭に登り、三国山から大洞山と縦走して日没の時間に合わせて立山へ、という計画でした。登山を始めたときは良く見えていた富士山なんですが・・・ 


鉄砲木ノ頭手前ではどんどん雲が・・・


三国山の山頂ではキジムシロの芽生え。記録的に暖かい冬。


日没に間に合うように歩いた三国山稜の稜線。


まだ芽吹き前に目立っていたフジマンネングサという苔。色々調べてみたのですが、似たようなやつにコウヤノマンネングサ、フロウソウというのもありましたが、富士山の麓なんでフジノマンネングサでしょう。この稜線はおそらく300年前の宝永噴火のスコリアにカバーされている台地です。


アザミの枯葉がないアザミ平


立山(たちやま)展望台に着きました。写真は先月のもの。この富士山山頂に沈む太陽、ダイヤモンドを見に来たわけです。


ちょっと粘って待っては見たものの、こんな空では叶いません・・・ダイヤモンド。


下山は沢地形。見た目には無くなった雪なんですが、枯葉の下に融け切らない凍った雪がありました。こんな時は今どきチェーンスパイクが活躍します。


山中湖湖畔の旭日丘に下ってきたら富士山山頂がお目見え。なんなんだよ~!