2013年1月16日水曜日
あなどれない鳳凰!
変なタイトルになってしまいましたが、これもある意味冬山なんです。
世の中の空気をあおるような天気予報の‘爆弾低気圧’というフレーズ、置き換えれば予報は難しいので人間で言えば死因は心不全です!と言っているようなものに感じました。出発時からこの低気圧に振り回された山行でした。
歩荷を頼まれました。歩荷というのは荷物運びです。場所は鳳凰。3泊4日の予定。
僕はテレビを見ないので知らないんですが、BSフジの‘絶景百名山’というTVの取材。
ほかの予定があり、僕は1泊2日のみの参加です。
集合場所は南アルプス市の源のコンビニ。雪の予報でしたが、とりあえず南御室小屋まではいればいいという初日の集合。
みんな揃って前進してみたのですが、芦安の集落でいきなり足止め。僕の車は芦安デポの羽目になりました。これが翌日とんでもないことになるのでした。
なんだかんだで夜叉神峠の登山口出発は9時。
雪の降りしきる中、夜叉神峠到着。
最近、ここで晴れた景色を見た記憶がありません。見事な白根三山はどこに行ったのでしょうか?
最近やっと使い慣れたスノーシューで足元を固めて出発です。
ここは杖立峠
この日は3連休の最終日で、下山する人たちに会いましたが、ここから先は降雪と風でトレースも怪しくなってます。
足元は、スノーシュー、アイゼン、ツボ足と様々でしたが降雪と強風の中、やっとこさついた南御室小屋。
アクシデントがあって、通常なら冬でも30分ぐらい見ておけばいい苺平と南御室間、1時間半!僕がサポートした方もへとへとでした。
快適な夜をいただいた翌朝、いただっきま~す!
いざ出陣!
よく晴れた朝なんです。
強風は夜で終わってました。この日の最大風速の予報は25m/s、気合を入れましたが、それほどでもなかった結果でした。
いきなりの急登は毎度ながらということなのですが、ラッセルとなると腿ぐらいまでの雪を克服しなければならなくなります。
正直ハードワークです!
メインのカメラ収録はこんな感じ。
やはり、山がある!人がいる!となるとここ鳳凰は薬師小屋の小林珠里君!ということで、カメラが回ります。
写っているカメラマンは世界的なアルピニスト!平出和也さん!
砂払岳を超えるとすぐに薬師小屋です。
砂払岳ではもう一人のカメラマン柳沢さんと松本から来たガイド、牛越 太一君が1時間も、寒い中平気な顔でカメラを回してました。
薬師小屋に到着した先発隊に課せられたノルマ、ドアーを開けろ!
で、格闘した結果、扉は開くのでした!
晴れてさえすれば、南アルプスの展望台の鳳凰は、こんなに素晴らしいご褒美をくれます。
僕の最後の仕事は、薬師岳までトレースをつける事でした。
北岳、見事でした!
テレビクルーはあと2日、山上でのお仕事ですが、僕は下界での用がありこの日のお昼で下山しました。
ガンガン飛ばして夜叉神峠を目指したのですが・・・
風の当たらないところにはトレースばっちりだったのですが、8割はラッセルだった下山。
時間だけが空しく過ぎていき、こちらは必死にもがくように進むだけ。
やっとこさ着いた夜叉神峠。
ここから後も地獄のような林道歩き・・・
除雪が済んだ後の林道はツルツルの鏡のようになってました!それを2時間半!
この経験がなにかにいきるといいな~!
今日は1日腰が曲がってました。
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