急に時間が出来るってえのもなかなか難しいもんです。
とりあえず近場へ移動してどうしようか考えました。頑張っても登り始めが10時半・・・
濁り川(神宮川という今の呼び名)に入ってつめることにしました。
と言ってもすぐに永久に開くことがないゲートがあるので、アプローチに全く問題はありません。
ヤチキ沢は日向山の北にある沢。全体の半分より上がわかりずらい沢です。夏はぱっとしませんが、雪の少ないこの辺りは、凍っているところは直ぐにわかります。
巨大堰堤1号
日向沢出合の滝
沢が開けました。
日向山の山頂西側、雁ヶ原の端っこの先の花崗岩の大崩壊地です。登って行く右側は木も生えていて比較的安定していますが、左側は崩れっぱなしです。夏よりは冬の方が凍ったりして岩が落ちにくいとは思いますが、落石は沢床の一番低いところに集中します。
そのまま詰めて次の枝沢のアイスの末端
日向沢の最後はゴジラの背中のようなギザギザの岩稜が三本くらいに別れています。そのゴジラの背中の最後が雁ヶ原。忠実に沢を詰めるとボロボロの風化した花崗岩の岩稜になるので、あまりお勧めしません。右側の枝沢をルートにして2~3本ルンゼをトラバースして詰めたほうが安全です。
ある程度登ったところから沢を見下ろしてみました。
風が強い日で、頻繁に突風がやってきます。そのたび前を見ることも出来ません。風化した花こう岩の砂と雪と氷の粒が打ちつけます。Maxの時は身動きできませんでした。ただ耐えました。
ゴジラの背中に行きたい衝動にかられながら登ってました。同時に岩稜に出た瞬間に風に翻弄される自分も想像しました。結局右の枝沢に入って2本ルンゼをトラバース気味に上がって登山道のコルを目指しました。
八ヶ岳とマイシャドウ
主に西風が強くてブッ飛ばされそうでした。
雨乞岳と濁り川源流地帯
下山は北東にのびる尾根。下り始めは腿までありました、ラッセルです。トレースは当然ありません。鹿のトレースは縦横無尽にありますが使いにくいです。目指す方向が全く違うのと、サイズが奴らは登山靴ではないので狭くて歩きにくい・・・
林道に下りたところは、狙ったところよりも少し北側。
5時間半のサバイバルでした。
凍った沢を見下ろした写真が、恐ろしいですね。
返信削除この山行はソロですか?
滑ったら一巻の終わりでしょうね(><)
ヤマボウシさん
返信削除おっしゃる通りです。滑ったら止まらないでしょう。ソロでした。
夏は岩がゴロゴロしていて、まともな滝がないからこんな感じになっちゃうんでした。