2017年6月19日月曜日

猫越峠古道

猫越岳周辺の地図読み山行の続編です。猫越岳の南の傾斜の緩い地形で、今どこにいてどこに行くかということをこなして猫越岳展望台に出て、伊豆山稜線の整備された登山道を歩いてきました。登山道を歩いている時も地形の変化に注意して歩きます。登山道を歩いていても地形の変化にかなり敏感になります。ずっと地形と地形図を見比べてきました。猫越峠を過ぎて稜線の北側のトラバース道になりますが、いくつ尾根を越えていくつ沢地形をまたぐかと確認します。
写真はブナの巨木。


もう実がついているブナ。もじゃもじゃしているのがブナの実です。ブナの実には渋みが無く、マツやオニグルミの実のようにカロリーが高いので、山の動物たちの格好の食料になります。昆虫たちにもご馳走で、落ちた実を食べようと思ってもたいがい穴が開いていて虫に食べられているということが多いです。


標高がだいたい1000mの猫越岳です。稜線に近づくにつれブナの巨木が目立つようになります。本当に大木ばかりです。ただ単に大きくて幹回りが太いというだけではなく、枝ぶりが凄いんです。自由奔放に伸びているって感じの枝ぶりです。


手書きの道しるべ。ブナの大木がある峠は「大ブナ峠」だそうです。1014m標高点は「手引頭」という名前。そのピークの西、手前のコルです。


どんなことをしたか少し詳しく書いてみます。登山道を猫越峠まで来ました。ポイント⑪です。⑪から⑬に地形図の徒歩線(破線)を進みます。⑬が上の写真の「大ブナ峠」ということ。そこから、⑬から北に沢地形を下って⑲のポイントに行くことにしました。⑬から沢地形を意味する青い線に沿って下りました。
その下りの前に、⑪の猫越峠からの徒歩線(登山道)を検証すると、尾根⇒沢⇒尾根⇒沢⇒小さい尾根で⑬のポイントです。実際に歩いてみると等高線に沿ってジグザグに登山道は付いています。ところが地形図の徒歩線は真っ直ぐです。これは実際とは違う徒歩線のいい例です。わかる方はじっくり見てください。この徒歩線通りだと、⑪のポイントの後で尾根を越えてから下りになって、沢に降りたら次の尾根の上りになり、また沢に向かって下りになり、そこから緩い登りで⑬のポイントになると読めるんです。でも実際は真っ直ぐではなく地形に沿ってジグザグの登山道です。こんなことが地図を読むということの実践です。


等高線5~6本分の標高差、しかも距離もないところで等高線の変化を確認しました。上の写真の狭い範囲の中での地図読みです。面白いくらいに等高線の変化が把握出来ました。


沢身に降りてから⑲のポイントに登りました。そこで古道の猫越峠への道形の合流です。狙った場所に行ったらこんな感じのはっきりした道に出ました。このまま北に下ると猫越川沿いの猫越の集落に行けます。僕らは反対の猫越峠を目指しました。ワクワクでした。


古道を登って猫越峠まで来ました。登山道とクロスして南西に続く峠越えの古道に進みました。峠のトラロープの意味は、地図を読めない人は入らないで下さいという事だと思います。実際地図読みが出来ない人は入らないほうが良いし、自己責任の世界です。


馬酔木(アセビ)のヤブ。


ここは地形図に書かれている徒歩線通りに古道がありました。ただ水の流れなんかで崩壊した感じの道でした。猫越峠の反対側は、西伊豆の仁科川上流の大沢里(おおそうり)に下ります。最後は松崎を目指したのでしょうか。


峠の来し方行く末を見守っている石仏に出会えました。ワクワクです。


地図読みは続きます。そのまま古道を下ると林道に出て山行は終わりです。まだ時間があったのでひと捻りもふた捻りもしたくなって、猫越峠の南の三角点を目指しました。三等三角点、点名「猫越峠㈢」の三角点柱石です。


コナスビの黄色い花がかわいかったです。


ここでもブナの巨木。


三角点の西の特徴のある地形(等高線の変化でということです。)の場所を目指したら、この日一番のご褒美のような景色をいただきました!


なぜブッシュがなくて、こんな気持ちの良い環境なのかということはわからないのですが、最高レベルにスカッとした気持ちの良い斜面に出ました。


ここは地図が読めないと辿り着くことが出来ない場所です。伊豆山稜線の登山道も素晴らしいのですが、もともとは火山の猫越岳を楽しむのにこの場所は外せない場所なのかも知れないのです。前提は地図読みです。


なんて気持ちの良い場所なんでしょう!最後にご褒美をいただきました。このエリア、冬の前後にテント泊で来たいと思っています。


そしてまた猫越峠の古道に復帰しました。滝見林道の登り始めの尾根の末端の帰るための地図読みスタートです。古道を辿ってのフィニッシュです。


地形図上で自分がどこにいるということがわかれば楽しみは無限大に広がります。途中で現れたモノレール。ワサビ田関連です。


滝見林道起点に戻っておしまい。


西伊豆スカイラインを車を走らせての下山途中です。緩やかな地形の猫越岳が見えてのパチリ。伊豆半島で人気の天城山以上に楽しめるフィールドかも知れません。


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