1泊2日で黒姫山の麓に行って来ました。所属の静岡山岳自然ガイド協会の研修。講師は平木順ガイド。信濃町にお住いの山岳ガイドです。集合して登山口に車移動なんですが、こんな除雪車とすれ違うとすんげーとプチ感動。冬は晴れて青空が当たり前の山梨に住んでいる感覚です。そしたら平木さん除雪車のスキルにクレーム、雪の除け方が微妙だそうです。そんなこと言われたら同じ国に住んでいるとは思えませんでした。
予めいくつかのテーマが示されていましたが、とりあえずは読図。登山口から古池の東側の尾根をトレースして、目的の新道分岐を目指しました。新道分岐はカルデラの縁の黒姫山の山頂から西に延びる尾根の上です。樹間から見えた種池です。
この辺りの夏は登山道以外歩くことが出来ません。ルールではなく、現実的にやぶがひどいということです。その主役はネマガリダケ(和名チシマザサ)です。戸隠竹細工の原材料にもなる竹ですし、そのタケノコはとっても人気の山菜です。この時期ですと全て雪の下です。
熊棚がたくさんありました。落葉した冬なのでわかりやすく確認できました。
ウコギ科のタカノツメという樹にあった爪痕。
上は下った痕、下は登った痕。なかなか生々しいです。
曇った空から時々雪が舞う日でしたが、まとまった降雪は暫くない感じでした。
いくつかあったテーマのなかで、最も重要な雪の中でのテント泊というテーマの実践。何気ない雪山の写真ですが、プローブ(ゾンデ俸)を差し込んでみたら250㎝の積雪量。雪を整地してどうテントを固定するか、そして雪を融かして水の確保と夕食の調理。慣れない人にはなかなかハードルが高い事だと思いました。
平木さんがこんなおしゃれなテントを準備してくれました。
翌朝は雪国らしくないほどの快晴!
とにかく雪山にいることが嬉しくて仕方ない朝でした。
青空と樹々。
こんな雪の積もり方が面白いしきれいでした。
むちゃくちゃ立派なブナ。
いくつかあった課題の引き上げ。平木さんが示しているのは小さな雪庇。この上を歩いていて平木さん側に落ちてしまった人をロープで引き上げるという想定のロープワーク。この雪庇のギャップでもサポートがないと乗り越えるのは中々大変です。
3分の1システムの構築。単純に引っ張り上げることに要するパワーの3分の1で引っ張り上げられるというロープワークです。
これはシート搬送の実践。こんなことは起きないことを祈ります。
どこに力が加わるようにするべきか、どうセッティングすべきか、運ぶのは生身の人間です。運ぶ途中でケガしちゃったなんてのはNGですから。
梱包終了。中は生身の人間です。
雪面を運びますが、中は生身の人間です。
慎重に、慎重にです。
雪国らしからぬ快晴で日本百名山の高妻山が良く見えていました。
寒い中、誤魔化しの効かない自然と向き合った研修、ありがとうございました。
0 件のコメント:
コメントを投稿