2021年7月12日月曜日

千国越え

塩の道 千国街道歩きも4回目。日本海に面した糸魚川の街からずっと歩いてきたわけです。梅雨のこの時期に姫川の急流が実感できる水量でした。

塩の道は並行して走っている大糸線を使ってコース設定が出来ます。起点駅、終点駅と自家用車を絡めて日帰りで歩くわけです。幸い大糸線の各駅には駐車スペースがあります。この日は終点駅の信濃森上に車を置いて、始点駅の中土に移動。あまり知られていない大糸線あるある・・・松本~南小谷の間はJR東日本、南小谷~糸魚川の間はJR西日本なので、南小谷で乗り換えなければならないこと。乗り継ぎが悪い時間帯もあって、下手すると南小谷で相当待たされるなんてこともあります。

前回終点だった中土駅から歩き始め、池原集落の先に古道の入り口でした。

中部電力姫川第二発電所の導水管。

フスベと呼ばれる難所の通過。急傾斜の斜面が姫川左岸に落ちています。牛馬の転落もあったとか。車坂を姫川の渓谷に下ります。


下里瀬(くだりせ)宿で見た小谷村のマンホール。村花「オオヤマザクラ」がデザインされているそうです。


塩の道千国街道、古道の様子。こんな昔のトレイルがずっと残っているわけではありませんが趣ある古道です。

里山です。ドクダミの白い花がきれいでした。

小谷村郷土館。この茅葺き屋根の古民家、以前は小谷村役場だったそうです。今は民俗資料が展示されている資料館です。

三夜坂入り口の馬頭観音。

月待信仰の二十三夜塔が坂の上にある三夜坂。

鍾馗様(しょうきさま)は疫鬼(えききは、中国に伝わる鬼神あるいは妖怪)を退け魔を除くという神様。高遠石工の作とされています。

曹洞宗源長寺の西国三十三番観音。表情豊かでこちらも高等の石工の作と言われています。

千国宿の史料館。千国番所跡です。松本藩の口留番所として明治の初めまで機能していたそうです。いくつかある民家の中でも塩倉という塩の保管庫。中に塩なので戸車まで金属は使われていないということでした。

再現されている歩荷の荷。

親坂は石畳が残った急な坂です。牛も登るのを嫌がったとか。親坂の最後に登場する弘法清水。

塩の道のすぐ横から湧き出ている弘法清水です。

小谷村の3つ目の史料館の牛方宿。それぞれの史料館の入館料は300円なんですが、今年は特別価格が設定されていて、3館共通券が500円!塩の道の手ぬぐいがおまけで付いてきます。

前山百態観音。江戸末期、高遠石工による彫像。西国、坂東、秩父の観音が立ち並びます。

百体観音・・・西国三十三ヶ所霊場(京都、奈良、滋賀、和歌山、兵庫、岐阜にまたがる観音霊場)、坂東三十三ヶ所霊場(関東一円の七都県にまたがる観音霊場)、秩父三十四ヶ所霊場(秩父地方の霊場)合わせて百か所あることから通称百体あるいは百番と呼ばれています。

切久保集落外れの庚申塚。塩の道も昔の道がわからなくなったところもあるようです。見どころ満載でそれぞれじっくり見学とはいきません。一回に10km~15kmくらいの歩きです。あとはそれぞれの地元での取り組みに差があり、分岐がよくわからないところも多いです。

白馬村のマンホール。白馬三山と村花のカタクリのデザイン。

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