山登りのトレーニングは山に行くのが一番です。特別なことをするより毎週山に行くこと、登る頻度を上げるのが最も大事です。雪の冬山にはいかないという皆さんと、雪がない山に登りましょ!ということで出掛けた冬の千葉の山でした。待ち合わせは新幹線新横浜駅。
千葉へはアクアラインを使って。もちろんこの特別な高速道路の人工島、海ほたるで一息でした。すばらしい天気で東京湾の奥にスカイツリーはもちろん、はるか筑波山まで見渡せました。
標高こそ低い千葉の山々ですが、個性的な山がたくさんあります。中でも有名な鋸山は大好きな山です。人の営みが鋸にしてしまった鋸山。房州石、金谷石と呼ばれる石材を切り出した山と人の歴史です。登山口の内房線浜金谷駅の街並み民家の金谷石の塀。
わかりにくいですが、最近リユーアルされた案内にはQRコードが張られていて、スマホで開くと正確な情報が得られます。道案内というより地域解説です。
なぜか鋸山はご縁があって、2018年毎日新聞の記事。新聞記者さんをガイドした時の様子の新聞記事です。
鋸山の登山道は車力道と呼ばれ、切り出した石材を麓に下ろしていた仕事道です。
切り出した金谷石を下すための石畳。これも山仕事の道です。全国の多くの登山道と同じように人の営みで残された山仕事の道だった登山道。
ベースが砂の凝灰岩の山です。一皮むけば脆弱な地盤、雨の降り方が激しくなった最近こんな景色が広がっていたのは悲しい現実です。
車力道の途中の広場に残されていた房州石、金谷石。一本が約80kgです。
稜線に出る直下の階段はとても急で、ありがたい手すりをしっかり掴んで登ります。
東京湾を望む展望台。
一等三角点のある鋸山山頂をピストンした後は、回廊のような石切り場跡を進みます。
多く見られたカンアオイ。この時期この花を探しながら歩く里山です。
ラピュタの壁と名付けられた石切り場の展望台。
下った関東ふれあいの道も石材を下した仕事道の跡。
ちょうど水仙まつり開催中の鋸南町です。夕食までの時間で歩いてみました。内房線安房勝山駅に飾られていたスイセン。
見返り峠を越えて江月水仙ロードを下りました。ここの水仙は江戸時代から東京湾を船で江戸に運ばれていて、正月の花として江戸の町家や武家屋敷で人気だったそうです。
泊まった民宿の夕食。ご主人が前日釣ったクロダイのお刺身はコリコリでさすが!って感じでした。
翌朝の保田の海岸からは富士山も見事に見えました。
翌日は房州のマッターホルンと言われる伊予ヶ岳へ。登山口の天神社の紅梅。
意外に長い悪場のロープ。足場はしっかりしているのでそんなに恐れるほどではありません。
伊予ヶ岳南峰からの展望。正面に富山(とみさん)の双耳峰と右奥に富士山、左奥の山は大島の三原山です。
富山で見かけた桜は、この地域の頼朝桜かも知れないと思いました。
冬イチゴの実は割と小さめ。
帰りに見上げた房州のマッターホルンと言われる伊予ヶ岳…
アジフライも名物みたいです。
冬の千葉の山の最後は東京湾フェリーです。これだけ東京湾を見ながら山を登ったので最後はその東京湾に繰り出そうってわけです。房総の浜金谷から三浦半島の久里浜への約40分の船の旅。山に登りに来たのに最後は船ってのも面白い。
浜金谷の港を発ったフェリーの正面に鋸山。
だんだん小さくなっていく鋸山。東京湾を進むにつれ鋸山の右に富山も顔を出しました。
三浦半島久里浜の港。新横浜駅までドライブして冬の千葉の山行が終わりました。
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