ラベル 花の山 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 花の山 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2026年4月6日月曜日

角田山2026

春の定番、新潟の角田山に行きました。1泊2日の山ですが、今回はちょっと違った展開になったので記録しておきます。北陸道を降り国道460号を西へ。天気が下り坂の角田山です。翌日の雨が確定的なので、初日に角田山に登っておこうと計画変更でした。

シロキツネノサカズキモドキ白狐盃擬き(キノコ) 長い名前ですが、こういうのは区切りで考えればなんとなくわかります。シロ・キツネノ・サカズキ・モドキ


コシノコバイモ 越の小貝母 手前にヤマネコノメソウ 山猫の眼草

ナガハシスミレ 長嘴菫

トキワイカリソウ 常盤碇草、常盤錨草

ヤマエンゴサク 山延胡索

カタクリ 片栗

オクチョウジザクラ 奥丁子桜

シュンラン 春蘭

オオミスミソウ 大三角草

弥彦温泉山本館。角田山の山行の宿は野積海岸まつやさんと決めていました。早々予約を入れていましたが、昨年暮れに廃業するという電話が掛かってきました。約10年もお付き合いいただいていたので残念でした。そして初めての山本館でしたが、スタッフの対応、施設の清潔感、はなやかな料理と満足いただけたと思います。


夕食。食べきれませんでした...

翌朝はしっかり雨で春の嵐といった空模様でした。JR弥彦線終点弥彦駅にはミズバショウが咲いていました。

こんな天気では登山は無理でしょ、ということでまず訪れたのは弥彦神社。2400年以上の歴史を持つ越後一之宮です。

移動して「大神津分水路資料館」です。とても重要な越後平野の治水の歴史がわかるところ。

この日はボランティアの方の解説が復活していて、丁寧にお話しいただきました。ジオラマを使った信濃川の流れ。

信濃川本流の流れは左、右の流れが大河津分水路で、約10㎞で日本海に注ぎます。どちらの流れにも可動堰があって大河の流れをコントロールするということです。


展示の解説の最後は最上階に上がって実際の河の流れを見ました。実際に見ると想像もしやすくわかりやすかったです。


3つめは「トキと自然の学習館」長岡市の施設です。2012(平成24「トキみ~ては平成30)年に出来た施設です。トキのいる佐渡は島なので広さは決まっています。いずれ他の地域に放つということが計画的に行われています。分散飼育というらしいのですが、長岡以外に石川や島根に分散飼育の施設があるそうです。去年佐渡の金北山にご一緒した皆さんだったので訪れたのはタイムリーでした。

展示で学べる学習館と観察棟の「トキみ~て」の2つの建物です。「2026年2月末時点の環境省の発表によると、日本(主に佐渡島)の野生下で生息するトキは約473羽(2025年末時点の推定)です。2022年に500羽を超えましたが、天敵の捕食や悪天候により、近年は400〜500羽台で安定・変動しています。」

ガラス越しにトキを見ることが出来ました。

この施設には10羽の時がいるということでした。佐渡よりも間近にトキを見ることが出来ます。ちょうど抱卵しているペアがいて、交代で卵を温めている様子が見られました。繁殖期のトキは首から出る黒い粉状の分泌物を羽に塗りつけるため灰色になりますが、これは保護色と言われています。それでも尾にトキ色を見ることは出来ました。


全く青空を見ることが出来なかった新潟での2日間、甲府盆地に入ると青空がまぶしかったです。


2025年5月19日月曜日

佐渡2025

2年ぶりの佐渡でした。島に渡るにはカーフェリーかジェットフォイールの2択ですが、時間を有効に使うために必ずジェットフォイールを選びます。2時間30分と約1時間の乗船時間の違いは島での行動にとても影響すると思っています。


昨年、2024年に世界文化遺産に登録された佐渡金山ですが、もう一つの目玉はトキでしょう。繁殖期に入っているニッポニアニッポンです。

佐渡と言えば大佐渡縦走となります。やはりガイド登山では大佐渡の稜線にあるドンデン山荘に泊まって早朝出発が定番です。今回はそのドンデン山荘の予約が出来てから様々な予約を押さえました。両津港に着いてはじめの予約はタクシーでした。運転手のおじさんがこんなに目立つネームプレートを持って迎えに来てくれたのには驚きました。ちなみに新潟交通佐渡というタクシー会社でした。


多少のアクシデントがあって、ドンデン山荘に着いたのは夕方。それでもということで裏山のドンデン山に登りました。写真のピークはドンデン山の北にある尻立山です。


篆書体(てんしょたい) の御料局三角点がドンデン山にもありました。佐渡の山々、江戸時代は幕府の直轄地で、明治になり皇室の御料林になりました。その時に設置された宮内省御料局(皇室の領地を管理する部署)の三角点。味わいのある字体です。


ドンデン山荘


ドンデン山荘の宿泊予約はとてもハードルが高いと勝手に思い込んでいたみたいです。実はそんなことはなくて、もっと気軽にコンタクトを取ればいいのかな?と思いました。気が重くなるくらい5月のフラワーシーズンの佐渡は混みます。あくまで登山者目線ですけど。男性は僕だけだったのでこの広い部屋でした。


前夜からの雨は激しく降ったのですが、朝には止んで無事に出発。


この春は各所で雪の多さが指摘されていますが、ここ佐渡でもそうで、雪に押されて倒れた枝がとても邪魔な登山道でした。何より目的の花々が1~2週間は遅れている感じでした。


雪が融けたところから春はやってきます。形の良いザゼンソウ。


大佐渡の稜線。


今までは気が付かなかったのですが、サイズは小さいですがアリ塚です。[エゾアカヤマアリ]というアリのものです。超攻撃的なアリで、刺すことはありませんが”蟻酸(ぎさん)という毒をお尻から飛ばし、これが皮膚に付着すると炎症を起こすそうです。ドンデン山の北にある金剛山の山頂はエゾアカヤマアリのアリ塚に覆われていて、金剛山だけの話しかと思っていたら大佐渡の稜線にもいたわけです。


オオバクロモジの花。大葉黒文字という和名です。太平洋側のクロモジより葉っぱが倍くらい大きいので大葉ということらしいです。太平洋側より日照時間が短いので、より光合成をするために大きくなったという説です。


少しづつ青空も出てきました。


雪が融ければ起き上がる木々です。締まった雪ではありますが、踏み抜きとか崩れには注意ですし、場合によっては起き上がる枝でむち打ちなんてこともあります。


フッキソウ 富貴草 常緑でよく茂ることからのネーミング。


ユキワリソウ(雪割草・オオミスミソウ) 大三角草 三角草は葉っぱに3つのとんがりがあるから。


カタクリ 片栗 佐渡のカタクリの葉は緑一色、長野や新潟で見られるような斑が入っていません。


残雪に半分覆われたあやめ池。


あやめ池から雪の斜面は標高差約北100mです。金北山手前の難所です。雪が多かったので下部の灌木帯が埋まっていて助かりました。


花の時期にはこのトラロープが設置されます。念のために軽アイゼンを着けました。


トラロープの急斜面が終わっても、すぐに山頂というわけにはいきません。金北山山頂手前まで残雪が残ります。国仲平野と加茂湖、両津港が見えています。


山頂の三角点は驚くところにあります。


雪が融けたところから春になります。フキノトウが凄いのは雪国ですね。


山菜のコゴミもたくさん生えていました。


最後は防衛相管理道路という林道を歩いて白雲台に下りました。事前に予約していたタクシーが待っていてくれました。加茂湖近くの宿や夕焼けの美しさをアピールしていましたが、その通りの夕焼けを見ることが出来ました。


夕食のズワイガニ


佐渡3日目の朝日です。朝5時から行動したのはトキの観察です。田植え真っ盛りの水が張られた田んぼが輝いていました。


振り返ると水面に大佐渡縦走路映っていました。一番高いのが金北山です。


この時期のトキは繫殖期に入っていて、雑木林にコロニーを作っています。雑木林から夜明けとともに餌場に飛んでいくときの姿を見ることが出来るという狙いはドンピシャでした。足の短い(サギのようなシャープさがない)どこかずんぐりしたトキを8羽も見ることが出来ました。


トキの越冬する国仲平野の田んぼにも行きました。


レンタカーで移動して、小佐渡の里山にある「佐渡トキ保護センター観察棟」の巨大なケージです。必ずトキが見られる施設ですし、観光バスは入れないので静かに観察できます。


佐渡トキ保護センター観察棟の入り口。現在佐渡島には600羽を越えるトキがいるそうです。


佐渡の最後は世界文化遺産に認定された佐渡金山。江戸~明治~大正~昭和と推移した坑道を歩きました。


動遊の割戸です。江戸時代の露天掘りの跡で、V字に割れたツインピークが佐渡金山のシンボルです。


道遊というのは鉱脈につけられた名前のようです。江戸時代に手掘りをするのに優良な鉱脈だったそうです。少し北から、大切山坑から見た道遊の割戸です。


佐渡奉行所跡です。採掘した金の精錬と大判小判作りが行われていた重要な場所です。


江戸時代の奉行所(ぶぎょうしょ)に設けられていて、復元された白州。なんでひれ伏しているのか?気分は悪くなかったんですけど…


佐渡相川の金山の門前町と言える京町通です。2泊3日の佐渡の山行もグランドフィナーレみたいな流れです。


最後の食事は京町亭。スタンダードなカレーも佐渡金山を表現していて、ごはんが2つ盛られているのは佐渡金山のシンボル道遊の割戸です。


トキのフルーツパフェ。このメニューにも佐渡がちりばめられていました。


スポンジに金箔がふりかけられ


小さなクッキーは佐渡島の形。


相川から両津港に移動してジェットフォイールに乗船。普段自家用車での移動がほとんどの僕には、決まった時間での移動は苦手です。遅れたら目も当てられないわけで、むちゃくちゃ緊張していました。それでも船に乗ってしまえばホッとします。のんびり窓の外にドンデン山が見えて佐渡島を離れました。