2022年11月7日月曜日

丁目石

七面山の山中の2本の巨木を見に行きたいというリクエスト。どちらも山梨県の天然記念物に指定されている巨木です。七面山敬慎院への北参道を登り、表参道を下った周回でした。登山口神通坊の「是より四十八丁」という案内。敬慎院まで48丁ということです。


七丁目の丁目石
丁や町はさまざまな単位として使われますが、この場合は距離の単位です。一丁または一町は約109mです。丁目石は、町目石、丁石、町石など呼び方は統一されていません。参道を登る参拝者のための1丁(町)間隔で設置された石などの目印が丁目石です。

杉並木が参道っぽいですが、四十八丁目までなので先は長いです。

八丁目の丁目石と登山道の様子

約100m毎に登場する丁目石の存在が普通の登山道とは違います。やはり敬慎院への参道。

十九丁目丁目安住坊の大トチノキ。巨木の下の坊は栃之木安住坊と呼ばれています。

「伝説によれば、この木は日蓮上人の高弟である日朗上人(1,243~1,320年)が手植えしたものだという。」と案内板には書かれているので、樹齢700年は優に超えている大トチノキ。

樹高は37m、幹囲7.5m、枝張りは東に15m、西に16m、南に15m、北に18m。外見からはわかりませんが、幹の中は空洞だそうです。

二十四丁目の丁目石。

旧雨畑参道(通行止め)手前で西側が開けたところにひと登り。右から稲又山、青薙山、イタドリ山、青枯山なんかが見えています。山梨と静岡の県境の稜線で尾根の向こうは井川です。

雄鹿が一心不乱に何かを食べていてどいてくれません。投石をしたらどいてくれました、渋々って感じに。

奥之院の影嚮ようごう石 と富士山。しめ縄を張った巨大な石は七面大明神が現れたという伝説が残り、石の周りを7度唱題しながら廻るとご利益があるといいます。

 七面山の大イチイ

「イチイ(アララギ)の大木。根の周囲には垣が施されています。その昔、木こりが伐り倒そうとして斧を入れたところ、血が流れ出したので、この木には神様が棲んでいるのではないかと伐採を中止したというのですが、その時からこの木は御神木と呼ばれるようになりました。」     七面山登詣HPより

樹高は23m、幹囲は6m、幹は2つに割れ、主幹は10mくらいまで空洞です。樹齢は1,000年をはるかに超えるといわれる老巨木です。

敬慎院の本社。東向きに富士山に向かって建てられていて、七面造りといわれる独特の様式です。


五十丁目の丁目石は表参道のもの。

随身門と霊峰富士。

表参道と紅葉


三十一丁目の丁目石。表参道の丁目石は灯篭でした。

わずかに咲いていたキッコウハグマの花

八丁目の灯篭の横の丁目石は元文年間のもの。(げんぶん:1736~1741年、八代将軍徳川吉宗の時代)。

表参道の鳥居。登山口です。七面山の巨木を訪ねた天高い秋の山行でした。


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