2023年1月26日木曜日

花嫁街道

 雪山には興味ないけど、冬でも山を歩きたいという方々と房総半島の山に行ってきました。南房総市和田浦から烏場山(からすばやま266.4m)に登る周回ルート。和田浦には行っていませんが捕鯨の港だったそうです。温暖な地で菜の花や水仙が咲いていました。


横浜からアクアラインで房総半島入り

海ほたるに寄るのはお約束です。

烏場山北の五十蔵集落から港町の和田浦に嫁ぐ花嫁が歩いたということで、尾根上の古道を整備している和田浦歩こう会の方が名付けた花嫁街道。和田浦からは魚や塩、五十嵐からは農産物や林産物が運ばれた道。「日本百低山」というTV番組で取り上げられたルートです。


マテバシイの森。樹木ってまっすぐ伸びる印象ですが、なんでか?斜めに勢い良く伸びていました。長めのドングリがたくさん落ちています。

マテバシイのたくましい根っこ

登山道を整備している方々とすれ違いました。話をしてみるとなんと和田浦を歩こう会の方でした。しかも日本百低山で吉田類さんを案内されたということで、番組で同行した女優さんの話しなんかを聞きました。

見晴台。登山口の花園広場から尾根を周回するのですが、数か所展望が良い場所がありますが、ここが一番気持ちの良い展望台だと思いました。

烏場山山頂の花嫁人形「おふくさん」というらしいです。三等三角点点名「烏場」


下山ルートは花婿街道というネーミング。長者川に下りて黒滝まで下りてきました。遊歩道が整備されていて、登山口の花園広場からは容易に来れます。ちょうど森の幼稚園の子供たちがやってきてにぎやかなひと時となりました。


花嫁街道というのもかわいらしいのですが、初春に縁起の良い赤い実がたくさん見られた尾根道でした。昔の人は万両・千両・百両・十両・一両と順に並べ金運を願いました。すなわちマンリョウ・センリョウ・カラタチバナ・ヤブコウジ・アリドオシです。ピンボケの写真もありますが載せときます。
万両マンリョウ


冬苺フユイチゴ

風藤葛フウトウカズラ、登りの尾根にたくさん見られ、高い木の幹を覆いつくすようにからまってました。ちょうど実が付いているのもあって、日本で唯一のコショウ科コショウ属のツルだそうです。

鵯上戸ヒヨドリジョウゴはツル性の多年草。ヒヨドリが好んで食べるそうです。

伊豆千両イズセンリョウ、赤い実ではなく白い実がたくさんありました。

吉祥草キチジョウソウ 花言葉は「吉事、よろこび、祝福、祝意」など縁起の良いものです。「めったに花が咲かず、吉事があると咲く」ということらしいのですが実際は秋に毎年咲きます。


藪柑子ヤブコウジの別名はジュウリョウ十両です。


蟻通しアリドオシの別名はイチリョウ一両です。「千両万両有り通し」です。


これは臭木クサギ  葉や茎を傷つけると、嫌な匂いがすることからの名。

仁右衛門島

代々の島主は平野仁右衛門を名乗り、現在の島主で推定38代目。治承4年(1180年)、石橋山の戦いに敗れた源頼朝が安房に逃れた際、平野仁右衛門に助けられこの島で平家軍から一時身を隠し、巻き返しを図ったと言い伝えられた島です。

足元に咲いていたアロエの花。

鴨川市太海(ふとみ)の民宿

夕食


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