2023年1月3日火曜日

シモバシラ

明けましておめでとうございます。2023年も多くの方と山に行けるよう、様々なシーンで頑張りますのでよろしくお願いします。
期間限定のシモバシラの氷の華を見るために甲府の裏山に行ってきました。まずは深草観音。去年はサボっていたブログを今年はなるべく更新するようにという初春の誓いも込め。


深草観音は武田神社の北、要害山の山城の東の岩壁にある奇抜な奥の院です。
~~~図書館の協同データベースで得た情報~~~
臨済宗妙心寺派積翠寺・瑞岩(ずいがん)寺があり、本尊は十一面観音で甲州三十三観音霊場の第一七番札所。北東山間にある深草観音堂は行基開創の伝説をもち、古くは岩洞(がんどう)観音とも称した。山号は深草山、縁起に縁れば746(天平18)年僧行基の開山。御本尊の十一面観音は瑞岩寺にあり。

凝灰岩質の高さ20~30m岩壁の上部に堀りぬきされた三畳ほどの洞穴が観音堂。地上約10mくらいの観音堂にダイレクトに入れる梯子ルートと、わきの壁に鎖が設置されたルート2つがあります。下の写真はわきのルート。

観音堂というか、観音洞の入り口。

なかなかスリリングです。3~4人が入れば満員御礼です。

観音洞から正面の梯子を見下ろす。

 甲府の武田神社東側から旧春日居町(現笛吹市)の里山は魅力的な里山です。昭和を感じるホーローの案内板。

岩堂峠

この日の目的はシモバシラ。シソ科の多年草は登山道わきに枯れていました。


シモバシラのドライフラワー。開花は秋、9~10月だそうです。花は白で30~70cmの高さ。


この氷の華を見に来ました。


冬枯れの森の中で気づくのが難しく、簡単に見逃してしまうシモバシラの氷の華。


シモバシラ、冬になると”霜柱”のような「氷の結晶」ができるところからこの名になったそうです。(ふつうによく見かける”霜柱”とは別の自然現象)。


枯れた茎の根元に出来る氷の結晶。冬、シモバシラは枯れてからも地中の水を吸い上げて茎の上の方まで送り続けているそうで、水分を吸い上げる管の部分が特別に頑丈なのでこうなるらしいです。


その丈夫な送水管ともいえる枯れた茎が割れて少しづつ凍って、この自然の造形美を作るわけです。


地下の根っこから水が送られ、氷点下の気温でシンシンと凍っていく。


一定の条件が整わないと見ることが出来ない自然現象。


1月中旬以降、南岸低気圧が通り過ぎる頃には観察できなくなると思います。期間限定は12月中旬からの1ヶ月くらいでしょう。シモバシラの氷の華を狙って見に行ったのは初めてでした。来週じゃ遅いかもって思ってあせって出かけました。


旧春日居町側の夕狩沢の兜山の登山口に下りて来て、普段見慣れない甲府盆地の東側。たくさんの立ち昇る果樹園の煙。これって甲府盆地の冬の風物詩で、果樹農家の剪定枝を燃やしている煙です。夏の収穫のための剪定作業は冬です。桃と葡萄かな。

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