2023年8月31日木曜日

表銀座

8月も最終日です。いろいろ山ばかりの日々なのですがブログを書いている暇がないというのが本音です。なのですが、印象的だった山行の記録を書き残しておきたいものです。
槍ヶ岳に登りたいというご希望をだいぶ前に頂いていました。どうせ行くなら表銀座を歩いてみたいとなり出掛けた今月初め。何回かの準備山行を経て本番が今月。早朝の中房温泉からスタートです。

合戦尾根の合戦小屋では約束のスイカ、しっかりごちそうになりました。名物のスイカは松本の波田地区でとれたものです。

燕岳といえばイルカ岩。しっかり目的のピークの槍ヶ岳がいます。


コマクサは終盤でしたが素晴らしかった。気になったのは登山者のマナーでした。ロープが張られているところはルールを守るのだけど、ロープが張られていないところは無法地帯。足元のコマクサは無視して好き勝手に歩き回っている感じでした。

北燕岳まで行って戻って撮った燕岳のお気に入りのモニュメント。この写真を撮るまでが大変でした。

登山口からずっと大声で騒ぎまくっていた台湾からの登山者。燕岳山頂を独占していてとても長く待たされました。日本の山はもはやいろんなところでオーバーユースですね。期間限定で人気の山、エリアは様々な問題が噴出するんだろうな?と感じた燕岳山頂でした。今夏様々な問題が噴出している富士山だけの問題ではありません。ほんと狭いフィールドに人だらけってエリアがあふれてる、根本的に人が多すぎるという問題。

前日、安曇野のスーパーで買った円揚げ(つぶらあげ)。ニジマスを背開きにしてまあるく揚げた揚げ物です。安曇野のきれいな湧水で育ったニジマスを学校の給食で出したのが始まりみたいです。メニューを考えた栄養士さんに座布団!ですね。

翌朝の縦走路ではこんな踏み跡だらけでした。ロープの柵がないと無法地帯です。ロープがあろうがなかろうがその一歩の踏み跡が実生のコマクサを殺してしまう、そんなことは理解してほしいですね。歩いて良いのは登山道の幅だけですから。

大天井岳の登りが始まる岩に設置されている小林喜作のレリーフ。詳しいバックボーンはわかりませんが、大天井岳から東鎌尾根を通過して槍ヶ岳の至るルートは喜作新道と呼ばれ、明治の山案内人の小林喜作が開いたルートということです。

大天井岳から槍ヶ岳。ジグザグした喜作新道の尾根が見えます。

大天井岳の山頂の三角点柱石はむき出し。

大天荘から西の大天井ヒュッテに下るトラバース気味の登山道はかなり険しい登山道です。

大天井ヒュッテ。ここから喜作新道が延々と続きます。侮れない登山道です。

立派に聳え立つ赤岩岳。山頂は通らない喜作新道上のピークです。

お世話になったヒュッテ西岳。北アルプスの小屋の中では珍しい南アルプスにある小屋みたいな感じの小屋でした。

夕方には見事な虹が出現しました。虹に囲まれているのは常念岳です。

翌朝早い時間の目指す槍ヶ岳と月。

喜作新道の核心に進む朝。

ムチャクチャ整備されている喜作新道です。


この稜線から間近に見える北鎌尾根。この日も遭難のニュースが流れていました。

ヒュッテ大槍と槍ヶ岳。

小屋に荷物を預けて槍ヶ岳ピストンだったのですが、出発時間に邪魔された小屋の荷揚げ。ヘリが来れば外に出られません。

東鎌尾根の核心部。

槍ヶ岳の穂先に登る前に槍ヶ岳山荘で一服でした。


穂先に取り付けば一気に攻めます。その方がバランスが良いと思います。一気です。


最後の梯子。


槍ヶ岳山頂の三角点柱石


食べきれなかったヒュッテ大槍の夕食。槍ヶ岳の登った後なので貴重な成功体験の夜でした。誕生日パーティーのような。


3泊4日の朝は大天井岳のシルエットから始まりました。上高地までの道のりはほぼ修行です。


槍ケ岳を開いた播隆上人に敬意という意味で岩小屋にしっかり寄りました。


槍沢を下って上高地を目指しました。下るにつれ間もなく見えなくなる主役の槍ヶ岳。


河童橋


日本山岳ガイド協会が運営しているアルプス山荘でひとっぷろ浴びて3泊4日の山行は終わりました。お疲れ様でした。


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