傘寿(80歳でしょうか?)を越えた先輩が北岳吊尾根に行くと聞き、僕でも力になれればということで昨日まで行っていた北岳です。梅雨明け間もない素晴らしい青空で渡った広河原の吊り橋です。
広河原―肩の小屋-北岳―八本歯のコル-ボーコン沢ノ頭ー池山御池小屋ーあるき沢橋というコース設定。出発は奈良田、山梨交通のバスで広河原移動です。始発5:30をねらって行きましたが、全国からくる登山者であふれていて登山口あるあるです。バス4台で登山者を運んでいましたが、人気の山は大変です。
北岳肩の小屋でテント泊ということで付き合いました。森林限界を超えた幕営地はなにかと難しいわけですが、この日は風も優しく問題ありませんでした。北岳の登りで日の出を迎え山頂へ。
北岳山頂から多少の岩をこなし、北岳山荘との分岐が吊尾根分岐ということを再確認した今回でした。そうか、吊尾根は北岳にとって重要な尾根なんだとのんきに思いました。北岳から東に延びる長大な尾根が北岳吊尾根です。写真の手前のピークが八本歯ノ頭、奥がボーコン沢ノ頭です。
会いたかったタカネマンテマです。丸っこい花です。
キタダケソウはとっくに終わっていることはわかっていましたが、キタダケソウの葉を見つけられたのは良かったです。
さらに観察していて分かったまずは、ハクサンシャクナゲの種。ハクサンシャクナゲとキタダケソウを間違えるというのは有名な話です。
そしてこちらがキタダケソウの種。まったく違うということが分かったのは初めての事でした。
吊尾根分岐から八本歯ノコルまでは、整備されているとはいえ非常に厳しいルートです。
傾斜に弱い人はこんな下りに閉口するだろうな~なんて考えながらの下り。
北岳山荘へのトラバースルートの分岐あたりの岩場。どこをどう通ったされたらいいかという人もいるんじゃないかなと思いました。岩にペイントされたマーキングが薄いからです。
この梯子に近い階段を下りて八本歯ノコル。
ほぼほぼ八本歯ノコルから見上げた八本歯ノ頭。
八本歯ノ頭への登りでうまく撮れたシコタンソウ。この小さな花のカラフルさは驚異的です。
タカネビランジも咲き始めていました。
甲斐駒ヶ岳と北岳のツーショット。
北岳吊尾根の登山道は時に明瞭ですが...
ハイマツが伸び不明瞭なこんな感じのところも多かったです。でもしっかりトレースはハイマツに下にあるので根気よく見極めれば問題ないと思います。
秋になると真っ赤になるウラシマツツジがとても多い稜線でした。
ボーコン沢ノ頭のケルン。そして富士山。
振り返った吊尾根の奥には北岳。
ボーコン沢ノ頭から右に曲がって池山御池小屋に向かいます。標識がしっかり立っています。北岳の稜線からほぼ東に向かっている北岳吊尾根ですが、ここで右に曲がる感じのルートです。ここを地形図で見ると池山御池小屋へは自然に東に向かう感じですが、実際の現場でではまっすぐ行きそうになる場所です。地図あるあるの展開です。重要な間違えやすいポイントです。写真の尾根をまっすぐ行くと2802m標高点を経由して広河原に通じる「嶺朋ルート」です。山梨県の山岳会の名前が付いた嶺朋ルートの詳細はわかりませんが、簡単ではないルートのようです。
池山御池小屋の内部
素晴らしいロケーションの池山御池。沢の流れ込みがないので池の水が使えるかどうかは微妙です。浄水器を持っていれば何とかなるかも知れません。
あるき沢橋への登山道は整備の手が入ったばかりの様でした。真新しい倒木の切り口から感じました。
坂
あるき沢橋への激坂が始まる前の平坦な森の中では可憐な花が見れました。写真はコイチヨウランです。小さいのでピントが合わなくて大変でしたが、たくさん咲いていました。
こちらも小さきピントが合わなくて大変だったアリドオシラン。苔むした森に清楚な白の点々が見られました。感覚的に花の大きさは米粒です。
あるき沢橋のバス停で待っていると土砂降りの雨。橋の下で雨宿りでした。
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