いろんな山行が続くのでブログ記事を書くのもままならない日々ですが、印象的な山行は自分の記録としても書き留めておきたいものです。秋田焼山に登ったのは今月の初め、去年登ろうとしたときはクマ騒動で萎えてしまった山でした。今回の山行自体は、新玉川温泉に前泊、秋田焼山を縦走して後生掛温泉に泊まり、最終日は八幡平まで歩くというものでした。ある意味温泉堪能山行のような贅沢な山行でした。
「北投石」ラジウムを含む鉱石だそうで、台湾の北投温泉と玉川温泉で発見されたそうです。北投石から放出される微量の放射線により、疲労回復や新陳代謝の促進、免疫力向上などの効果が期待できるとされています。周りの平で行われる岩盤浴。
「大噴おおぶけ」と呼ばれる源泉は98℃。日本一と言われる酸性のお湯でpH1.2です。
自然観察路として整備された路。
玉川温泉という去年書いた記事で「たくさんあったコアカミゴケという地衣類。」と書きましたが、どうも違っていてイオウゴケが正しいようです。今年もたくさん確認できました。コアカミゴケも、イオウゴケもモンローリップと言われるマリリンモンローのくちびるです。
秋田焼山の登山はその自然観察路から始まります。
ゆるやかなブナの森で見かけた実生のブナの子供たち。
オクエゾサイシンの花。
森を抜け、やがて見えてきた名残峠。右奥に秋田焼山の山頂があります。
ネマガリタケに囲まれた秋田焼山の山頂。雲が多めだったこの日は残念ながら眺望はありませんでした。
イワカガミは終わっていましたがイソツツジは見ごろでした。イソツツジは強酸性土壌でもたくましく育ちます。
手毬のようなかわいい花。
秋田焼山火口湖の湯沼。奥の方には遠くから見てもわかるくらい噴気孔がボコボコしていました。
焼山避難小屋
内部はとてもきれいでした。
鬼ヶ城(おにがしろ)と呼ばれる溶岩ドームの端っこまで行ってみました。手前は空沼です。
たくさん見られたアカミノイヌツゲ。白いかわいい花でした。
割と長い樹林帯を延々下って後生掛温泉に着きました。秋田焼山から後生掛温泉への徒歩道は、温泉あたりがとても分かりにくいものでした。
マッドポッドと呼ばれる泥湯。これを地球のゲップと表現した僕でした。
整備された遊歩道はだいぶ時間が経っていて、マッドポッドが広がったためか奥には行けませんでした。大湯沼の景色です。
なんかとても贅沢な山旅でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿