静岡市と焼津市のあいだにある満観峰に登る計画があり、車をどこに停めるとか、電車を使った場合とか、あまりやらない下見ってやつで静岡まで行きました。写真は国道150号が安倍川を渡るあたりから見た満観峰方面です。静岡市の小坂(おさか)地区を目指しました。
「御所の前」の石碑。小坂(おさか)地区に入ると真っ先に眼に入ってきました。石碑側面の解説によると『古代の東海道における日本坂峠越えの道と大崩海岸沿いの道の合流地点である』とのことでした。古代は古墳時代から飛鳥、奈良、平安時代を指す時代区分で、律令制の飛鳥時代に整備された東海道がそもそもの東海道の始まりで、そのころは大崩海岸とか日本坂を通っていたという説明です。東海道は物流の道というよりも情報伝達の道、行政区分の大枠といった意味合いが強かったと思います。ここは駿河の国です。
小坂川を進むと小坂観光駐車場があり、そこにあった日本坂の案内板。平安時代末期に東海道は、日本坂を越えるルートから今の国道1号線が通る宇津ノ谷峠越えに移ったと書かれています。
庚申塚と道しるべの道標が並んでいました。右へ行くと満福寺から満観峰へと続き、日本坂は左です。道標は判読できませんでした。
林道を離れ古い道形があったので登ってみるとあった日本坂峠の案内。しばらく登って行くと林道の終点に出ましたがひどい道でした。でも林道が出来る前は使われていたんじゃないかと思わせる石積みなどはありました。あまりに暑く日本坂まで登るのはやめて林道を下りました。
小坂(おさか)の集落に戻るとこんなタイルがありました。静岡市の現在の鳥は「カワセミ」です。調べてみると平成17年に清水市と合併したときに変わったということでした。もう甲府盆地ではツバメは飛んでいませんが、静岡では越冬して年中みられるツバメ、ということは知っていましたが、ヒメアマツバメという種類は見たことがありません。
用宗(もちむね)の駅周辺を確認して用宗港に行きました。

ちょうどお昼だったので漁協の直営店へ
「用宗しらす(もちむねしらす)」の釜あげしらすと生しらすの漬け丼。
用宗港近くの広野海岸公園から見た花沢山。海側は大崩海岸です。日本坂は右側です。日本坂は日本武尊ヤマトタケルノミコトが東征の折にこの峠を越えた、という伝承からつけられた地名です。