2020年8月21日金曜日

釜無源流

釜無川の源流といえば、その先にあるのは鋸岳です。鋸岳へのルートの中で最も安全に登れるという釜無川源流からのルートは、9㎞に及ぶ林道歩きからのスタートで、安全とは言っても体力的にはきついものでした。というのも去年の台風でその林道がズタズタになったという記事です。
釜無ゲートといわれる林道ゲート直前にも駐車スペースはありますが、約300ⅿ手前の広いスペースに駐車するのがルールだと思います。

迂回路が設けられていたのですが、いたずら心で通行止めを突破したらこんな展開に・・・ゲートから2㎞くらいのところでした。jump!

 
釜無ゲートから約6㎞は中ノ川という支流が出合い、中ノ川中流域の大平に通じる林道の分れ目でもあります。始点標識の意味は中ノ川林道の始まりということ。源流への林道は右に登っていますが、一目瞭然こちらは自然のままなのでとても道には見えません。当然この6㎞過ぎからは車も入れません。


路肩がゴッソリなくなっていました。


正面のコンクリートの四角は支流の流れを下に流すものですが、四角の先の道路はなくなっていて、本流から巻きました。


コンクリートの下の地面が無くなっています。


ここが一番迫力がありました。


奥に林道が見えています。橋が流されています。手前も奥も沢に降りることも出来ません。


仕方がないので本谷に出ました。橋をぶっ飛ばした枝沢の流れ。右から左に架かっていた橋は跡形もありません。


しばらく本谷を遡行しました。楽しそうな深沢くん


どんな風に林道が分断されているかわからないので、本谷から林道に戻るタイミングが難しいです。


トレースがあった崩れ。奥がだいたい林道の終点で、釜無ゲートから約9㎞です。


横岳のピーク。左の低いところが横岳峠です。この山の向こうは長野県の戸台川です。


地形図の1534m標高点あたりから、本谷の扇状の広がりを見下ろしました。白いガードレールは橋です。橋の左の林の中にログハウスといわれる建物があります。建物に被害はないようでした。


横岳峠に向かうルートを地形図で確認してみます。1534ⅿ標高点からしばらくは緩い傾斜です。右岸から顕著な枝沢が合流するまではどこでも歩けます。ただトレースが定まっていないので崩れやすい河原歩きという感じです。登山道が生きているのは赤い尾根の線からです。2つの崩壊地からの土砂で川幅が広がっているので、標高1700ⅿから始まる尾根まではどこでも歩ける感じです。わずかに残った赤テープなどの登山道を示すサインを追いかけるのは止めた方がいいです。地形を理解して1700mからの登山道に乗っかるという感じに登るべきです。


崩壊地からの土砂で広がった河原


1700mの尾根の手前に残った「富士川の水源」の標識


「富士川の水源」とされていた流れは変わってしまいました。水は流れていたけど、もはやここでの取水は止めた方がいいでしょう。幸い1700ⅿの尾根の手前の右に冷たくきれいな湧水が出ているところがあるのでそこがお勧めです。


横岳峠1985m


シラビソの急登を登って登場する絶景。鋸岳第一高点、左に仙丈ケ岳、奥に北岳と間ノ岳。


三角点ピークの三角点標石。なんとここの点名が「鋸岳」


坊主頭みたいな編笠山がちょっこっと見えてます。奥は釜無山や入笠山。


タカネビランジを中心に夏の花は真っ盛りでした。


三角点ピークからはいかにもという鋸岳の岩の稜線が続きます。


角兵衛のコルにツエルトを張りました。


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