山梨百名山を目指す方が最後のピークの鋸岳に!という山行。複数あるルートのうち釜無川源流からというのが一番ハードルが低いんです。ただ、そのアプローチは釜無川林道を9km歩いてから山登りが始まるというなかなかな内容になります。その林道の状況が日々変化しているので、今回の山行でのアプローチの状況を記録しておきます。釜無ゲート手前の駐車スペース、上流方向を見ている写真です。ここを通るダンプカーをはじめとする工事車両のドライバーは、写真のように川側に車を停めてくれると有り難いと言っていました。反対の右側に登山者の車列(30台も停まっている時もあります)があるとすれ違いにくいと言っていました。
釜無ゲート、1990年頃にこのゲートが出来て自由に釜無川源流に入れなくなりました。オウム真理教が社会を揺るがしていた頃です。9Kmの林道歩きの始まりです。
約2Kmのあたり。砂防のコンクリートブロックの奥に編笠山が見えています。
釜無ゲートまでの道路地図記号は一車線3mの表示ですが、なぜか釜無ゲートを過ぎると庭園路という破線ダブルの記号になり、さらに中ノ川出合の先で通常の徒歩道の破線路です。
6Km地点の先で林道は分岐し、左の本流の橋を渡って中ノ川中流域大平まで伸びています。写真は6Km地点手前の旧道が写っています。現在の林道は左で、いったん河原に下ります。旧道は歩けるので(車は通れない)旧道を行った方が楽です。
奥に中ノ川大平に向かう橋が見えています。手前の河原は広いスペースがあり、治水のブロックの製造工場みたいになっています。この日はコンクリートミキサー車がひっきりなしに来ていました。型枠が並んでいて、コンクリートを流し込んでブロックを作っていました。
工事車両の砂ぼこりにまみれる、なんてこともあります。
中ノ川分岐を過ぎ、7Km地点を過ぎた河原の様子。
川床を補強しているようでした。左の黒い大きな土嚢が並んでいるのがわかります。工事の邪魔にならないよう登山者が歩くルートを確保してくれていました。
戸草沢という左岸の枝沢。林道通しに歩けないので、戸草沢の流れを過ぎて右の急斜面を登って林道に復帰します。
2020年に戸草沢の橋は流されました。その時は釜無源流の多くの沢で大量の土砂が流れ出しました。ちょうどその直後にここを歩いて驚いたことを書いたブログ。工事関係者の話だとこの橋は2年後に架けられるということでした。
2020年に倒れたままの倒木。
フジアザミは盛んに咲いていました。
シカなのか?カモシカなのか?花ばかりが食べられていました。
本谷第6砂防堰堤は格子状の作り。これが見えてくるといよいよ9Kmの林道歩きの終わりが近いとなります。奥に横岳、その向こうは戸台川です。
9Km地点のサインがある直線。
本谷の最後の河原。正面は主稜線の横岳2142mです。幕営予定の横岳峠は左です。
河原のほぼ真ん中を歩いてぶつかる尾根の末端。本谷の流れのすぐ右です。
2020年の土砂の流れだしでルートが変わり、それから多くの人が歩くことによって落ち着いてきた登山ルートです。以前は右岸に一度渡ったりしましたが、今ではずっと本谷左岸を歩けます。以前よりよっぽどシンプルになりました。写真は昔からあったマーキング。
2本の右からの枝沢をやり過ごして正面の小尾根に取付きます。
その小尾根の末端に昔の標識が残っています。釜無川源流です。
もう少し先にあった釜無川源流は、今は源流標識のすぐ先です。
小尾根の急登。
横岳峠
焚き火台で火をおこし、焼肉の夕食にしました。
翌朝は暗いうちに歩き始め、鋸岳第一高点を目指しました。
無事登頂、鋸岳第一高点です。ピストンなので、ここから釜無ゲートまで長い下りです。
釜無林道ではフジアザミともう一つ目立つのが、ブッドレア(フサフジウツギ 房富士空木)です。別名バタフライブッシュという名前通りにアサギマダラが来ていました。もともと園芸種が野生化した花です。
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