伊豆諸島の神津島天上山に登ってきました。東京から180km、距離だけ見れば割と近いと感じます。浜松町の竹芝桟橋からジェット船で3時間半。
竹芝から大島→利島→新島→式根島→神津島とそれぞれの島に寄りながらなので、意外と飽きない3時間半でした。ジェット船なので船内を自由に歩くことは出来ませんが、あまり揺れないのでありがたいです。途中左にアクアラインが見えたり、千葉の鋸山が見えたり、右に三浦半島の山々が見えたりしました。港に着く直前、神津島天上山が良く見えました。真ん中の崩れが神津沢。左が白く崩れていますが、そこの真上が天上山の最高地点です。
神津島港に着いたジェット船
島に着いたら名所めぐり、神津島を少しでも理解することにしました。これは島唯一の信号機です。
「水配り像」 神話ですが、事代主命(ことしろぬしのみこと)という神様が、伊豆の島々を作る為に、神々を集めて相談をする拠点としたのがここ神津島です。そして、神津島の天上山で伊豆七島の神々が集まって水の分配の会議が行われました。その場所が天上山の不入が沢(はいらないがさわ)でした。
どの像がどこの島の神様かは忘れましたが、酒瓶を枕に寝ているのが最後やって来た利島の神様です。会議に遅刻したので水はほとんど残っていませんでした。怒って不入が沢(はいらないがさわ)で暴れまわったので、池の水は四方八方に飛び散り、水は枯れてしまいました。神津島のいたるところにある湧き水のいわれです。
ありま展望台。ここには巨大な十字架があります。安土桃山時代の朝鮮人女性、おたあジュリアの十字架です。ジュリアは秀吉の朝鮮出兵の戦災孤児。小西行長に連れてこられキリスト教に改宗。関ヶ原の後で改宗を拒否して島流しになり、神津島に来た人。
神津島郷土資料館の島のパノラマ
神津島には宿がたくさんありますが、みな小さくちょっと古いです。様々なサービスで感じる島の住民の島感覚です。
宿で咲いていたセッコク 漢字だと石斛
火山活動の産物、黒曜石も古代から使われていました。宿のペーパーウエイトが黒曜石でした。
翌朝、夜半からの強風で山頂部はずっと雲の中でした。
黒島登山口
ヒメユズリハ 姫譲葉 高さ10mにもなるそうですが、登山道わきで見られたものはせいぜい2m、強風のためでしょう。これは雄花です。
ヒメユズリハの雌花。雄花とは全く違います。春に新しい若葉が出ると、古い葉が席を譲るように落葉することからユズリハです。
お正月のお飾りに使われるウラジロ 裏白 の新芽
コシダ 小羊歯 ウラジロの下に守られるように生えていました。
シシガシラ 獅子頭
マサキ ニシキギ科の正木の新芽
スダジイの花、照葉樹林を代表するどんぐりの木
七合目ではなく7合目です。登山口からナンバリングされていて、山頂部の火口原で10合目です。
オオシマハイネズ 大島這杜松 砂地を這って成長する。 ネズミサシの別名がネズ。ネズは「杜松」と書き、葉が松に似ることからの由来。山頂部の火口原にたくさん見られました。
伊豆諸島固有のユリ、サクユリ 作百合 別名タメトモユリ(為朝百合)世界最大のユリの花だそうですが咲くのは一か月後でしょう。
シャリンバイ 車輪梅の花 気汚染や暑さ、潮風にも強い常緑性の木です。公園の植え込みや生け垣にもよく使われるそうで、今回の山行ではじめに見たのは、竹芝桟橋でした。
シャリンバイの若芽
トゲナシサルトリイバラ 刺無猿捕茨 サルトリイバラは蝶のルリビタキの食草ですが、トゲナシサルトリイバラはどうでしょう。
トゲナシサルトリイバラの花 雌雄異株で、これは雄花
山頂部からは前浜と神津港が良く見えました。
千代池。火口跡に雨水が溜まってできた、天上山最大の池です。今回は渇水期なのでしょう、水は溜まっていませんでした。
もう花の終わってしまったショウジョウバカマの葉っぱがたくさんありました、良く見ると見たこともないランが...ちなみに伊豆七島でショウジョウバカマが咲くのは神津島と御蔵島だけだそうです。
ヒメトケンラン 姫杜鵑蘭 杜鵑トケンはホトトギス(鳥)のことだそうです。林の中にたくさん見られました。
1km四方くらいの山頂部の火口原です。まったく平ではなく、例えるとCTスキャンで見た脳みそ画像の様な等高線です。
登山道はよく整備されていますが、本州のようにピンクリボンが結ばれているようなことはありません。このポールが時々現れ
基本的には黄色のペイントでルートが示されています。登山道以外はブッシュなのでとても歩けません。
登山道はまるでビーチを思わせるような砂です。天上山を形成している岩石が「流紋岩(りゅうもんがん)」という白い火山岩なので、その風化した砂だからでしょう。
オオシマツツジです。火山の噴火後、最初に育ち始めたのがオオシマツツジで、そこに他の植物の種が飛んできて根付き、強風に耐えながら育った結果、半球型の緑の島ができあがり、小さな緑の島がたくさん見られました。大島ツツジの緑の島。
「白い砂漠(表砂漠・裏砂漠)」が広がっています。
全く持って風の強い日でした。
最高地点には三角点があります。二等三角点「神津島」571.8m。天上山の山頂です。風速計で測ったら13mm/sが最高でした。
山頂から不入が沢(はいらないがさわ)への登山道は通行止めで、不動池までもどって反時計回りに下りました。外輪山のふちの様なコルから見下ろした不入が沢(はいらないがさわ)です。神々が話し合いをしたという噴火口です。
下りながら新緑がとてもきれいでした。新緑と言っても照葉樹林の新緑です。
白鳥登山口6合目。ここでタクシーを呼びました。
帰りは神津島空港から、19人乗りのでっかいセスナのような飛行機に乗りました。
片側一列で、預ける荷物は一人5㎏までです。それ以上は一キロ越えるごとに350円取られます。登場するときには体重も聞かれました。運行するのに徹底的に重量を把握するということでしょう。
飛行機の上から見た天上山には、まだ雲がまとわりついていました。
それでも一瞬雲が切れ、山火口原の一部が見えました。白く見えているのが裏砂漠です。
飛行機が小さいので下界が良く見えました。鎌倉の街と江ノ島です。
無事、調布飛行場に降り立ち、神津島の山行が終わりました。
















































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